要件を確認する

このドキュメントでは、移行センターのディスカバリークライアント CLI とゲストコレクションスクリプトをダウンロードして実行するための要件を示します。

`mcdc` CLI のダウンロードと実行の要件

mcdc CLI をダウンロードして実行するには、次の要件を満たす必要があります。

mcdc CLI は、次の Linux オペレーティングシステムを含む glibc バージョン 2.25 以降のすべての Linux マシンで動作します。

mcdc CLI は、次のオペレーティングシステムを搭載したマシンで動作します。

mcdc CLI を使用して VMware インベントリ検出でデータを収集するためには:

mcdc CLI を実行しているマシンは、vCenter と ESX ホストに接続できる必要があります。たとえば、ファイアウォールルールで必要なすべてのポートを開き、mcdc CLI ホストマシン、ターゲット vCenter Server、ESX ホスト間のネットワーク接続を維持する必要があります。
vSphere vCenter サーバーは、バージョン 5.5 以降である必要があります。
vSphere vCenter サーバーは、TLS バージョン 1.2 以降をサポートしている必要があります。
mcdc CLI に渡すユーザー名には、1 つ以上の VM に対する読み取り権限が必要です。この mcdc CLI は、指定したユーザーがアクセス可能な VM に関する情報のみを検出できます。読み取り権限は通常、No Access を除くすべてのロールに割り当てられます。
mcdc CLI に渡すユーザー名には、ホスト ESX に対する読み取り権限が必要です。複数の ESX サーバーが存在する場合、検出された VM をホストする ESX ごとに読み取り権限が必要です。
mcdc CLI を実行するユーザーには、mcdc CLI を実行するマシンでの読み取り、書き込み、実行の権限が必要です。

mcdc CLI を使用して VMware VM のゲストコレクションスクリプトをリモート実行するには:

前述の VMware 検出を実行するのと同じ権限が必要です。
vSphere に接続するために mcdc CLI に渡すユーザー名には、VM に対する権限（ゲストオペレーションの変更、ゲストオペレーションプログラムの実行、ゲストオペレーションクエリ）が必要です。
mcdc がスクリプトの実行に使用する VM ユーザー認証情報には、Windows VM のターゲットゲストマシンに対する管理者権限が必要です。
mcdc CLI Linux ステーションからすべての ESXI ホストへの接続に対してポート 443 を開く必要があります。

mcdc CLI を使用して SSH でゲストコレクションスクリプトをリモート実行するには:

mcdc CLI をホストしているマシンには、ターゲット Linux マシンへの SSH アクセス権が必要です。

注: mcdc CLI では、Windows マシンでの SSH を使用したゲストコレクションスクリプトのリモート実行はサポートされていません。

mcdc CLI を使用して IP 範囲スキャンを実行するには:

インフラストラクチャのネットワークまたはマシンで ICMP リクエストを有効にするようにネットワークファイアウォールを構成します。
権限のないユーザーに、ホストマシンから ping を実行する権限を付与します。または、IP 範囲スキャンを実行する前に、sudo setcap cap_net_raw-ep ./mcdc を実行します。

mcdc-linux-collect.sh は、すべての Linux バージョンで動作します。
mcdc-windows-collect.ps1（Windows）を使用するには、PowerShell 2.0 以降（PowerShell Core ではない）が必要です。また、GUI シェル（サーバーコアではない）あるいは .Net フレームワーク 4.5 以降も必要です。Windows 8 と Windows Server 2012 以降のすべての Windows のバージョンがこれらの要件を満たしています。また、Windows 7 マシンと Windows Server 2008 R2 マシンの大部分もこれらの要件を満たしています。