移行センターのディスカバリー クライアント CLI の概要

移行センターのディスカバリー クライアント CLI または mcdc CLI は、インフラストラクチャでさまざまなタイプのアセット検出を実行できるオフライン ツールです。これらのアセット検出は、インフラストラクチャ内の物理サーバーと仮想マシン(VM)インスタンスをスキャンして、Google Cloud への移行評価を成功させるために必要なすべての情報を収集します。移行センターでは、高度な移行に関する推奨事項と計画機能が用意されています。ただし、機密データを扱うときに Google Cloud にアップロードしない場合は、オフライン評価を実行することもできます。

mcdc CLI には次のような利点があります。

  • インストールは不要です。
  • Linux ホストマシンと Windows ホストマシンで稼働します。
  • オフライン評価レポートを作成します。

mcdc CLI 検出を実行して収集したデータを使用して、次のことができます。

利用可能な収集方法

mcdc CLI を使用すると、次の収集方法を実行できます。

  • インベントリ検出: インフラストラクチャ内のすべての VM をスキャンして一覧表示できます。ただし、mcdc CLI は、VMware と AWS で実行されている VM のインベントリ検出のみをサポートしています。
  • ゲスト検出: VM と物理サーバーの両方を含む、マシン上で実行されているアプリケーションに関するデータをスキャンして収集できます。また、マシン構成、ハードウェア、ネットワーク、オープンファイル、サービス、プロセスに関するデータも収集します。
  • IP 範囲スキャン: ネットワーク内のすべてのアセットを検出し、認証情報を検証し、検出されたアセットをスキャンできます。ゲスト検出を使用してデータを収集します。この方法は、IP 範囲内に複数のマシンがある場合や、スキャンするインフラストラクチャについてあまり知識がない場合などに便利です。また、ネットワーク内の物理サーバーの検出にも役立ちます。ただし、mcdc CLI は、Linux マシンの IP 範囲スキャンによるデータ収集のみをサポートしています。

制限事項

  • mcdc CLI では、最大 10,000 台のマシンのデータのみを Migration Center にエクスポートできます。

次のステップ