Cloud KMS のロケーション

プロジェクト内の Cloud KMS リソースは、多数あるロケーションの内、どちらか一か所で作成できます。ロケーションとは、特定のリソースに関する Cloud KMS へのリクエストが処理される地域、および対応する暗号鍵が格納される地域を表します。Cloud KMS リソースをホストする場合は、選択する Location のネットワーク パフォーマンスへの影響を考慮する必要があります。

Cloud KMS のロケーションの種類

Cloud KMS リソースを作成できるロケーションには、次の 4 種類があります。

  • リージョンのロケーション: リージョンのロケーションは、アイオワなど、特定の地域内のゾーンで構成されます。

  • デュアルリージョンのロケーション: デュアルリージョンのロケーションは、アイオワとサウスカロライナなど、2 つの特定の地域内のゾーンで構成されます。

  • マルチリージョンのロケーション: マルチリージョンのロケーションは、米国などの広範な地理的エリアに渡るゾーンで構成されます。

  • global ロケーション: Cloud KMS リソースには「global」と呼ばれる特別なロケーションがあります。global ロケーションに作成された Cloud KMS リソースは、世界中のゾーンから使用できます。

距離が近いロケーションのリソースとやりとりする方が、速度と信頼性が高くなります。Cloud KMS リソースに依存するユーザーとサービスが地理的に集中している場合は、特定のリージョンを選択します。選択したロケーションからの距離が遠いユーザーやサービスは、レイテンシが増大する可能性があるので注意してください。

ロケーションがデュアルリージョン、マルチリージョン、global のいずれかの場合、keyRings.list などの読み取りオペレーションはリクエスト元のユーザーまたはサービスに近いデータセンターで処理されます。ただし、マルチリージョンや global リソース上で keyRings.create などの書き込みオペレーションが実行された場合、複数のデータセンターに伝播する必要があるため処理に時間がかかります。Cloud KMS を使用する際に世界中のユーザーやサービスからの読み取りオペレーションが多数発生する場合、または書き込みオペレーションがほとんどない場合は、デュアルリージョン、マルチリージョン、または global リソースの作成を検討してください。

リージョンのロケーション

Cloud KMS リソースは、次のリージョンのロケーションに作成できます。

リージョン名 リージョンの説明 Cloud HSM を利用可能
アジア太平洋
asia-east1 台湾 いいえ
asia-east2 香港 はい
asia-northeast1 東京 はい
asia-northeast2 大阪 はい
asia-south1 ムンバイ はい
asia-southeast1 シンガポール はい
australia-southeast1 シドニー いいえ
ヨーロッパ
europe-north1 フィンランド はい
europe-west1 ベルギー はい
europe-west2 ロンドン はい
europe-west3 フランクフルト はい
europe-west4 オランダ はい
europe-west6 チューリッヒ はい
北米
northamerica-northeast1 モントリオール いいえ
us-central1 アイオワ はい
us-east1 サウスカロライナ はい
us-east4 北バージニア いいえ
us-west1 オレゴン はい
us-west2 ロサンゼルス はい
南アメリカ
southamerica-east1 サンパウロ はい

デュアルリージョン ロケーション

Cloud KMS リソースは、次のデュアルリージョンのロケーションに作成できます。

デュアルリージョン名 デュアルリージョンの説明 Cloud HSM を利用可能
eur4 フィンランドとオランダ いいえ
nam4 アイオワとサウスカロライナ いいえ

マルチリージョン

Cloud KMS リソースは、次のマルチリージョンのロケーションに作成できます。

マルチリージョン名 マルチリージョンの説明 Cloud HSM を利用可能
asia アジア太平洋 いいえ
europe ヨーロッパ いいえ
us 米国 はい

利用可能なリージョンの確認

gcloud

gcloud kms locations list

このコマンドの出力の HSM_AVAILABLE 列で、ロケーションで Cloud HSM がサポートされているかどうかがわかります。

API

Locations.get メソッドと Locations.list メソッドを使用します。methods.

これらのメソッドのレスポンスには、hsmAvailable フィールドが含まれます。hsmAvailable フィールドは、ロケーションで Cloud HSM がサポートされているかどうかを表す bool 値です。

ロケーションの詳細