ストリームのライフサイクル

概要

次の図は、ストリームのライフサイクルのさまざまな状態と遷移を示しています。

Datastream のユーザーフロー図

まず、ストリームを作成します。Datastream は、このストリームを使用して移行元データベースから移行先にデータを転送します。ストリームが作成されると、ストリームの状態は Not started になります。

ストリームを作成したら、開始します。ストリームのステータスが Starting に変わります。これは、ストリームが開始され検証中であることを示します。

  • ストリームが適正な場合は、そのステータスが Starting から Running に変わります。
  • ストリームが適正でない場合は、そのステータスが Starting から Not started に戻ります。その後で、ストリームの問題を修正できます。たとえば、ストリームの接続情報に関連するエラーの場合は、ストリームの定義を変更します。ストリームのすべての問題を解決したら、再起動することでステータスが Starting に変わり、つづいて Running に変わります。

ストリームを一時停止できます。ストリームが一時停止されると、Datastream では、ソース データベースから宛先への新しいデータを取得しなくなります。ただし、処理中のデータは引き続き流れるため、一部のデータは宛先に引き続き書き込まれます。

そのため、ストリームを一時停止すると、ストリームのステータスは Running から Draining に変わります。ストリームのドレインとは、ストリームにデータが含まれないようにするために空にするプロセスです。ストリームからすべてのデータがドレインされると、ストリームのステータスは Draining から Paused に変わります。

一時停止したストリームを再開すると、ストリームのステータスが Paused から Running に変わります。

ストリームのライフサイクル中にいつでも実行できる 2 つのアクションがあります。

ストリーム エラー

実行中のストリームでエラーが発生すると、ストリームの状態は FailedFailed permanently に変更される場合があります。

  • Failed は、ストリームに回復可能なエラーが発生したことを意味します。つまり、ストリームがまだアクティブであるか、実行の試みがくり返されています。
  • Failed permanently ストリームは、回復不能なエラーが発生して実行を続行できないストリームです。このようなエラーは、データ損失の原因になる可能性があります。

Failed ストリームの問題に対処すると、ストリームが自動的に再開されます。状態が Failed から Running に戻ります。詳細については、ストリームのトラブルシューティングをご覧ください。

Failed permanently ストリームは手動で復元できます。詳細については、ストリームの復元をご覧ください。