Professional Cloud Architect のサンプル ケーススタディ: JencoMart

ケーススタディの例: JencoMart

これは Professional Cloud Architect 認定試験で使用される可能性のあるケーススタディの例です。試験問題のコンテキストを補うためのもので、架空の会社やソリューションのコンセプトについて説明しています。

JencoMart は 16 か国に 10,000 店以上の店舗を展開している世界的な小売販売店で、取り扱い商品は食料品、タイヤ、宝飾品など多岐にわたります。同社は、優れたカスタマー サービスを会社の中心的な価値の 1 つとして掲げています。最近では、今後 5 年間で炭素排出量を 50% 削減するという環境ポリシーも導入しました。


1. 背景

1931 年に雑貨店として創業した JencoMart は、世界最大手のブランドの一つにまで成長し、リーズナブルな価格設定と優れたカスタマー サービスで知られています。従来の実店舗のみの経営から店舗とオンラインを組み合わせたハイブリッド モデルの経営へと少しずつ移行し、今ではオンラインでの売り上げが 25% を占めるまでになりました。JencoMart にとってアジアは未開拓の市場ですが、アジアへの進出は将来の成長に欠かせないものと考えています。

2. ソリューションのコンセプト

JencoMart はいくつかの重要なアプリケーションをクラウドに移行したいと考えていますが、クラウドへの適合性と移行に必要なエンジニアリングについて判断するための技術レビューはまだ終わっていません。現在は、すでに生産もサポートも終了しているインフラストラクチャ上でそれらすべてのアプリケーションをホストしている状態です。

3. 既存の技術的環境

JencoMart のすべてのアプリケーションは 4 つのデータセンター(北米 3 か所、欧州 1 か所)でホストされており、そのほとんどがデュアルホームです。

JencoMart は自社のオンプレミス アーキテクチャの依存関係とリソース使用状況の指標について把握しています。

4. ビジネス要件

    a. ピーク時の容量とオフピーク時のコストを最適化する

    b. サービスの可用性とサポートを保証する

    c. オンプレミスのデータセンターのフットプリントを縮小し、関連する財務と環境への影響を低減する

    d. アウトソーシング モデルに移行して、インフラストラクチャの購入に伴う高額の初期費用を回避する

    e. アジア市場にサービスを展開する

5. 技術的要件

    a. 重要なアプリケーションのクラウドへの適合性を評価する

    b. アプリケーションをクラウド対応に変更する

    c. アプリケーションを新しいインフラストラクチャに移行する

    d. 可能な限りマネージド サービスを活用する

    e. 既存のデータセンターの容量の 20% を廃止する

    f. アジア地区からサービスにアクセスする際のレイテンシを短縮する

6. CEO の声明

ウェブを利用する人が増えている中、JencoMart では引き続きお客様と 1 対 1 の関係を築けるよう努めてまいります。今後はグローバル市場において、オンライン店舗と実店舗との連携を強め、当社の小売ビジネスの成長へとつなげていく予定です。また、大規模なグローバル企業として環境に配慮する責任があることを認識し、「グリーン」イニシアチブとポリシーを通じてその責任を果たします。

7. CTO の声明

自社でのデータセンター運営にはさまざまな課題が伴い、長期的な成功に欠かせない重要な技術開発にかける時間が削られています。データサービスをパブリック クラウド インフラストラクチャに移行することで、ビッグデータと機械学習に注力し、さらなるカスタマー サービスの向上を実現することができるようになるでしょう。

8. CFO の声明

JencoMart は創業以来、データサービス インフラストラクチャに多額の投資を行ってきました。しかし、市場動向の変化に伴い、長期的な成功のためにインフラストラクチャをアウトソーシングする必要性が生じています。新しいモデルに移行すれば、ピーク時の増大し続けるユーザーの要求に対応し、オフピーク時にはコストを削減することが可能になるでしょう。