このドキュメントでは、Artifact Registry gcr.io リポジトリの概要について説明します。gcr.io リポジトリを使用すると、Container Registry ユーザーは、コンテナ イメージを Artifact Registry に保存し、Container Registry で使用されているのと同じ gcr.io URL へのリクエストをサポートすることで、既存の Google Cloud インフラストラクチャを維持できます。
Artifact Registry でホストされている gcr.io リポジトリは一般提供機能であり、Container Registry の非推奨後も引き続き機能します。
Artifact Registry の gcr.io リポジトリに移行するには、Artifact Registry に自動的に移行するの手順に沿って操作します。
Container Registry の非推奨に関する背景情報
2024 年 1 月 8 日より前に Container Registry を使用していない組織では、デフォルトで Artifact Registry に新しい gcr.io リポジトリがホストされます。
2024 年 5 月 15 日より前に Container Registry を使用したことがない Google Cloud プロジェクトでは、Artifact Registry に新しい gcr.io リポジトリがホストされます。
Container Registry は、2024 年 5 月 15 日より前に次のいずれかの操作が行われたプロジェクトで、2025 年 3 月 18 日まで引き続き利用できます。
- プロジェクトで Container Registry API が有効になっている。
- イメージをプロジェクト内のレジストリ ホストに push した。
Container Registry のサポート終了の詳細については、Container Registry のサポート終了をご覧ください。
gcr.io ドメインのサポート
Artifact Registry は、Container Registry ホストのロケーションに対応するマルチリージョン ロケーションの gcr.io リポジトリにある gcr.io ドメインへのリクエストをサポートしています。
| Container Registry ホスト名 | Artifact Registry リポジトリのロケーション | Artifact Registry リポジトリ名 |
|---|---|---|
| gcr.io | us | gcr.io |
| asia.gcr.io | asia | asia.gcr.io |
| eu.gcr.io | europe | eu.gcr.io |
| us.gcr.io | us | us.gcr.io |
ストレージ バケットの構成
Artifact Registry でリポジトリを作成しても、Artifact Registry はプロジェクトに対応する Cloud Storage バケットを作成しません。ストレージ バケットと直接対話する Container Registry の自動化がある場合は、対応する変更を Artifact Registry リポジトリに加える必要があります。
たとえば、Container Registry のストレージ バケットに対する Cloud Storage 権限をプログラムで付与する場合は、gcr.io ドメインのイメージをホストする Artifact Registry リポジトリに対して Artifact Registry 権限を付与するように、その自動化を更新する必要があります。
制限事項
Artifact Registry gcr.io リポジトリには、次の制限が適用されます。
- Container Registry から移行する場合、Container Registry ホストを別のプロジェクトの Artifact Registry リポジトリにマッピングすることはできません。
- 各 Container Registry ホスト名は、同じマルチリージョン内の対応する Artifact Registry
gcr.ioリポジトリにのみマッピングされます。 gcr.ioリポジトリの名前は事前定義されており、変更できません。
リポジトリの場所をより詳細に制御するには、Artifact Registry pkg.dev ドメインの標準リポジトリに移行できます。標準リポジトリは gcr.io ドメインをサポートしていないため、この移行アプローチでは既存の自動化とワークフローに対してより多くの変更が必要になります。機能の違いについては、移行オプションを選択するをご覧ください。
次のステップ
- 自動移行ツールを使用して、
gcr.ioまたは標準の Artifact Registry リポジトリに移行します。