サポートされているモデル
次の表に、ドキュメント理解をサポートするモデルを示します。
モデル | PDF のモダリティの詳細 |
---|---|
Gemini 1.5 Flash Gemini 1.5 Flash モデルカードに移動する |
プロンプトあたりのページ数の上限: 300 PDF ファイルの最大サイズ: 30 MB |
Gemini 1.5 Pro Gemini 1.5 Pro モデルカードに移動する |
プロンプトあたりのページ数の上限: 300 PDF ファイルの最大サイズ: 30 MB |
Gemini 1.0 Pro Vision Gemini 1.0 Pro Vision モデルカードに移動する |
プロンプトあたりのページ数の上限: 16 PDF ファイルの最大サイズ: 30 MB |
Gemini モデルでサポートされている言語の一覧については、モデル情報の Google モデルをご覧ください。マルチモーダル プロンプトの設計方法について詳しくは、マルチモーダル プロンプトを設計するをご覧ください。モバイルアプリやウェブアプリから Gemini を直接使用することをお考えの場合は、Android、Swift、ウェブ、Flutter アプリの Vertex AI in Firebase SDK をご覧ください。
リクエストにドキュメントを追加する
次のコードサンプルでは、プロンプト リクエストに PDF を含める方法を示します。この PDF サンプルは、すべての Gemini マルチモーダル モデルで使用できます。
Python
Vertex AI SDK for Python のインストールまたは更新方法については、Vertex AI SDK for Python をインストールするをご覧ください。詳細については、Vertex AI SDK for Python API リファレンス ドキュメントをご覧ください。
ストリーミング レスポンスと非ストリーミング レスポンス
モデルがストリーミング レスポンスを生成するのか、非ストリーミング レスポンスを生成するのかについては、選択が可能です。ストリーミング レスポンスの場合、出力トークンが生成されるとすぐに各レスポンスが返されます。非ストリーミング レスポンスの場合、すべての出力トークンが生成された後にすべてのレスポンスが返されます。
ストリーミング レスポンスの場合は、generate_content
で stream
パラメータを使用します。
response = model.generate_content(contents=[...], stream = True)
非ストリーミング レスポンスの場合は、パラメータを削除するか、パラメータを False
に設定します。
サンプルコード
Java
このサンプルを試す前に、Vertex AI クイックスタートの Java の設定手順を実施してください。詳細については、Vertex AI Java SDK for Gemini リファレンス ドキュメントをご覧ください。
Vertex AI に対する認証を行うには、アプリケーションのデフォルト認証情報を設定します。詳細については、ローカル開発環境の認証を設定するをご覧ください。
ストリーミング レスポンスと非ストリーミング レスポンス
モデルがストリーミング レスポンスを生成するのか、非ストリーミング レスポンスを生成するのかについては、選択が可能です。ストリーミング レスポンスの場合、出力トークンが生成されるとすぐに各レスポンスが返されます。非ストリーミング レスポンスの場合、すべての出力トークンが生成された後にすべてのレスポンスが返されます。
ストリーミング レスポンスの場合は、generateContentStream
メソッドを使用します。
public ResponseStream<GenerateContentResponse> generateContentStream(Content content)
非ストリーミング レスポンスの場合は、generateContent
メソッドを使用します。
public GenerateContentResponse generateContent(Content content)
サンプルコード
Node.js
このサンプルを試す前に、Node.js SDK を使用した生成 AI クイックスタートの Node.js の設定手順を実施してください。詳細については、Node.js SDK for Gemini リファレンス ドキュメントをご覧ください。
Vertex AI に対する認証を行うには、アプリケーションのデフォルト認証情報を設定します。詳細については、ローカル開発環境の認証を設定するをご覧ください。
ストリーミング レスポンスと非ストリーミング レスポンス
モデルがストリーミング レスポンスを生成するのか、非ストリーミング レスポンスを生成するのかについては、選択が可能です。ストリーミング レスポンスの場合、出力トークンが生成されるとすぐに各レスポンスが返されます。非ストリーミング レスポンスの場合、すべての出力トークンが生成された後にすべてのレスポンスが返されます。
ストリーミング レスポンスの場合は、generateContentStream
メソッドを使用します。
const streamingResp = await generativeModel.generateContentStream(request);
非ストリーミング レスポンスの場合は、generateContent
メソッドを使用します。
const streamingResp = await generativeModel.generateContent(request);
サンプルコード
Go
このサンプルを試す前に、Vertex AI クイックスタートの Go の設定手順を実施してください。詳細については、Vertex AI Go SDK for Gemini リファレンス ドキュメントをご覧ください。
Vertex AI に対する認証を行うには、アプリケーションのデフォルト認証情報を設定します。詳細については、ローカル開発環境の認証を設定するをご覧ください。
ストリーミング レスポンスと非ストリーミング レスポンス
モデルがストリーミング レスポンスを生成するのか、非ストリーミング レスポンスを生成するのかについては、選択が可能です。ストリーミング レスポンスの場合、出力トークンが生成されるとすぐに各レスポンスが返されます。非ストリーミング レスポンスの場合、すべての出力トークンが生成された後にすべてのレスポンスが返されます。
ストリーミング レスポンスの場合は、GenerateContentStream
メソッドを使用します。
iter := model.GenerateContentStream(ctx, genai.Text("Tell me a story about a lumberjack and his giant ox. Keep it very short."))
非ストリーミング レスポンスの場合は、GenerateContent
メソッドを使用します。
resp, err := model.GenerateContent(ctx, genai.Text("What is the average size of a swallow?"))
サンプルコード
C#
このサンプルを試す前に、Vertex AI クイックスタートの C# の設定手順を実施してください。詳細については、Vertex AI C# のリファレンス ドキュメントをご覧ください。
Vertex AI に対する認証を行うには、アプリケーションのデフォルト認証情報を設定します。詳細については、ローカル開発環境の認証を設定するをご覧ください。
ストリーミング レスポンスと非ストリーミング レスポンス
モデルがストリーミング レスポンスを生成するのか、非ストリーミング レスポンスを生成するのかについては、選択が可能です。ストリーミング レスポンスの場合、出力トークンが生成されるとすぐに各レスポンスが返されます。非ストリーミング レスポンスの場合、すべての出力トークンが生成された後にすべてのレスポンスが返されます。
ストリーミング レスポンスの場合は、StreamGenerateContent
メソッドを使用します。
public virtual PredictionServiceClient.StreamGenerateContentStream StreamGenerateContent(GenerateContentRequest request)
非ストリーミング レスポンスの場合は、GenerateContentAsync
メソッドを使用します。
public virtual Task<GenerateContentResponse> GenerateContentAsync(GenerateContentRequest request)
サーバーがレスポンスをストリーミングする方法の詳細については、ストリーミング RPC をご覧ください。
サンプルコード
REST
環境をセットアップしたら、REST を使用してテキスト プロンプトをテストできます。次のサンプルは、パブリッシャー モデルのエンドポイントにリクエストを送信します。
リクエストのデータを使用する前に、次のように置き換えます。
LOCATION
: リクエストを処理するリージョン。サポートされているリージョンを入力します。サポートされているリージョンの一覧については、利用可能なロケーションをご覧ください。クリックして、利用可能なリージョンの一部を開く
us-central1
us-west4
northamerica-northeast1
us-east4
us-west1
asia-northeast3
asia-southeast1
asia-northeast1
PROJECT_ID
: 実際のプロジェクト ID。FILE_URI
: プロンプトに含めるファイルの Cloud Storage URI。バケット オブジェクトは、一般公開されているか、リクエストを送信するプロジェクトと同じ Google Cloud プロジェクトに存在している必要があります。ファイルのメディアタイプ(mimeType
)も指定する必要があります。Cloud Storage に PDF ファイルがない場合は、次の一般公開ファイル(MIME タイプが
application/pdf
のgs://cloud-samples-data/generative-ai/pdf/2403.05530.pdf
)を使用できます。この PDF を表示するには、サンプル PDF ファイルを開きます。MIME_TYPE
:data
フィールドまたはfileUri
フィールドで指定されたファイルのメディアタイプ。指定できる値は次のとおりです。クリックして MIME タイプを開く
application/pdf
audio/mpeg
audio/mp3
audio/wav
image/png
image/jpeg
text/plain
video/mov
video/mpeg
video/mp4
video/mpg
video/avi
video/wmv
video/mpegps
video/flv
TEXT
: プロンプトに含める指示のテキスト。例:You are a very professional document summarization specialist. Please summarize the given document.
リクエストを送信するには、次のいずれかのオプションを選択します。
curl
リクエスト本文を request.json
という名前のファイルに保存します。ターミナルで次のコマンドを実行して、このファイルを現在のディレクトリに作成または上書きします。
cat > request.json << 'EOF' { "contents": { "role": "USER", "parts": [ { "fileData": { "fileUri": "FILE_URI", "mimeType": "MIME_TYPE" } }, { "text": "TEXT" } ] } } EOF
その後、次のコマンドを実行して REST リクエストを送信します。
curl -X POST \
-H "Authorization: Bearer $(gcloud auth print-access-token)" \
-H "Content-Type: application/json; charset=utf-8" \
-d @request.json \
"https://LOCATION-aiplatform.googleapis.com/v1/projects/PROJECT_ID/locations/LOCATION/publishers/google/models/gemini-1.5-flash:generateContent"
PowerShell
リクエスト本文を request.json
という名前のファイルに保存します。ターミナルで次のコマンドを実行して、このファイルを現在のディレクトリに作成または上書きします。
@' { "contents": { "role": "USER", "parts": [ { "fileData": { "fileUri": "FILE_URI", "mimeType": "MIME_TYPE" } }, { "text": "TEXT" } ] } } '@ | Out-File -FilePath request.json -Encoding utf8
その後、次のコマンドを実行して REST リクエストを送信します。
$cred = gcloud auth print-access-token
$headers = @{ "Authorization" = "Bearer $cred" }
Invoke-WebRequest `
-Method POST `
-Headers $headers `
-ContentType: "application/json; charset=utf-8" `
-InFile request.json `
-Uri "https://LOCATION-aiplatform.googleapis.com/v1/projects/PROJECT_ID/locations/LOCATION/publishers/google/models/gemini-1.5-flash:generateContent" | Select-Object -Expand Content
次のような JSON レスポンスが返されます。
このサンプルの URL には次のように記されています。generateContent
メソッドを使用して、レスポンスが完全に生成された後に返されるようにリクエストします。ユーザーが認識するレイテンシを短縮するには、streamGenerateContent
メソッドを使用して、生成時にレスポンスをストリーミングします。- マルチモーダル モデル ID は、URL の末尾のメソッドの前に配置されます(例:
gemini-1.5-flash
、gemini-1.0-pro-vision
)。このサンプルでは、他のモデルもサポートされている場合があります。
コンソール
Google Cloud コンソールでマルチモーダル プロンプトを送信する手順は次のとおりです。
- Google Cloud コンソールの [Vertex AI] セクションで、[Vertex AI Studio] ページに移動します。
- [プロンプトの設計(シングルターン)] で [開く] をクリックします。
省略可: モデルとパラメータを構成します。
- Model: モデルを選択します。
- リージョン: 使用するリージョンを選択します。
温度: スライダーまたはテキスト ボックスを使用して、温度の値を入力します。
温度は、レスポンス生成時のサンプリングに使用されます。レスポンス生成は、topP
とtopK
が適用された場合に発生します。温度は、トークン選択のランダム性の度合いを制御します。温度が低いほど、確定的で自由度や創造性を抑えたレスポンスが求められるプロンプトに適しています。一方、温度が高いと、より多様で創造的な結果を導くことができます。温度が0
の場合、確率が最も高いトークンが常に選択されます。この場合、特定のプロンプトに対するレスポンスはほとんど確定的ですが、わずかに変動する可能性は残ります。モデルが返すレスポンスが一般的すぎる、短すぎる、あるいはフォールバック(代替)レスポンスが返ってくる場合は、温度を高く設定してみてください。
出力トークンの上限: スライダーまたはテキスト ボックスを使用して、最大出力の上限値を入力します。
レスポンスで生成できるトークンの最大数。1 トークンは約 4 文字です。100 トークンは約 60~80 語に相当します。レスポンスを短くしたい場合は小さい値を、長くしたい場合は大きい値を指定します。
- 停止シーケンスを追加: 省略可。停止シーケンスを入力します。これはスペースを含む文字列です。モデルが停止シーケンスに遭遇すると、レスポンスの生成が停止します。停止シーケンスはレスポンスには含まれません。停止シーケンスは 5 つまで追加できます。
- 省略可: 詳細パラメータを構成するには、[詳細] をクリックして、次のように構成します。
Top-K: スライダーまたはテキスト ボックスを使用して、Top-K の値を入力します。(Gemini 1.5 ではサポートされていません)。
Top-K は、モデルが出力用にトークンを選択する方法を変更します。Top-K が1
の場合、次に選択されるトークンは、モデルの語彙内のすべてのトークンで最も確率の高いものであることになります(グリーディ デコードとも呼ばれます)。Top-K が3
の場合は、最も確率が高い上位 3 つのトークンから次のトークン選択されることになります(温度を使用します)。トークン選択のそれぞれのステップで、最も高い確率を持つ Top-K のトークンがサンプリングされます。その後、トークンは Top-P に基づいてさらにフィルタリングされ、最終的なトークンは温度サンプリングを用いて選択されます。
ランダムなレスポンスを減らしたい場合は小さい値を、ランダムなレスポンスを増やしたい場合は大きい値を指定します。
- Top-P: スライダーまたはテキスト ボックスを使用して、Top-P の値を入力します。確率の合計が Top-P の値と等しくなるまで、最も確率が高いものから最も確率が低いものの順に、トークンが選択されます。結果を最小にするには、Top-P を
0
に設定します。 - グラウンドを有効にする: マルチモーダル プロンプトではグラウンドはサポートされていません。
- PDF ファイルなどのメディアをアップロードするには、次の手順を行います。
- [メディアを挿入] をクリックし、ソースを選択します。
ソースとして [Google ドライブ] を選択した場合は、このオプションを初めて選択するときに、アカウントを選択して Vertex AI Studio がアカウントにアクセスできるように同意する必要があります。合計サイズが最大 10 MB の複数のメディア ファイルをアップロードできます。1 つのファイルのサイズは 7 MB を超えないようにしてください。
- 追加するファイルをクリックします。
- [選択] をクリックします。
ファイルのサムネイルが [プロンプト] ペインに表示されます。トークンの合計数も表示されます。プロンプト データがトークンの上限を超えると、トークンは切り捨てられ、データの処理には含まれません。
- 省略可: ドキュメント ファイルで計算されたトークンの数とすべてのトークンの合計を表示するには、[トークンを表示] をクリックします。
メディア トークンはサポートされていないため、[トークン ID をテキストに変換] ビューと [トークン ID] ビューには有用な出力は表示されません。
トークン生成ツールペインを閉じるには、[X] をクリックするか、ペインの外側をクリックします。
- [プロンプト] ペインにテキスト プロンプトを入力します。モデルは、以前のメッセージを新しいレスポンスのコンテキストとして使用します。
- 省略可: ドキュメントで計算されたトークン数、テキスト トークン数、すべてのトークンの合計を表示するには、[トークンを表示] をクリックします。テキスト プロンプトのトークンまたはトークン ID を表示できます。
- テキスト プロンプト内のトークン(各トークン ID の境界が異なる色でハイライト表示されている)を表示するには、[Token ID to text] をクリックします。メディア トークンはサポートされていません。
- トークン ID を表示するには、[トークン ID] をクリックします。
トークン生成ツールペインを閉じるには、[X] をクリックするか、ペインの外側をクリックします。
- [送信] をクリックします。
- 省略可: プロンプトを [マイプロンプト] に保存するには、[ 保存] をクリックします。
- 省略可: プロンプトの Python コードまたは curl コマンドを取得するには、[ コードを取得] をクリックします。
- 省略可: 以前のメッセージをすべて消去するには、[ 会話をクリア] をクリックします。
クリックして詳細構成を開く
モデル パラメータを設定する
マルチモーダル モデルでは、次のモデル パラメータを設定できます。
Top-P
Top-P は、モデルが出力用にトークンを選択する方法を変更します。トークンは、確率の合計が Top-P 値に等しくなるまで、確率の高いもの(Top-K を参照)から低いものへと選択されます。たとえば、トークン A、B、C の確率が 0.3、0.2、0.1 であり、Top-P 値が 0.5
であるとします。この場合、モデルは温度を使用して A または B を次のトークンとして選択し、C は候補から除外します。
ランダムなレスポンスを減らしたい場合は小さい値を、ランダムなレスポンスを増やしたい場合は大きい値を指定します。
Top-K
Top-K は、モデルが出力用にトークンを選択する方法を変更します。Top-K が 1
の場合、次に選択されるトークンは、モデルの語彙内のすべてのトークンで最も確率の高いものであることになります(グリーディ デコードとも呼ばれます)。Top-K が 3
の場合は、最も確率が高い上位 3 つのトークンから次のトークン選択されることになります(温度を使用します)。
トークン選択のそれぞれのステップで、最も高い確率を持つ Top-K のトークンがサンプリングされます。その後、トークンは Top-P に基づいてさらにフィルタリングされ、最終的なトークンは温度サンプリングを用いて選択されます。
ランダムなレスポンスを減らしたい場合は小さい値を、ランダムなレスポンスを増やしたい場合は大きい値を指定します。
温度
温度は、レスポンス生成時のサンプリングに使用されます。レスポンス生成は、topP
と topK
が適用された場合に発生します。温度は、トークン選択のランダム性の度合いを制御します。温度が低いほど、確定的で自由度や創造性を抑えたレスポンスが求められるプロンプトに適しています。一方、温度が高いと、より多様で創造的な結果を導くことができます。温度が 0
の場合、確率が最も高いトークンが常に選択されます。この場合、特定のプロンプトに対するレスポンスはほとんど確定的ですが、わずかに変動する可能性は残ります。
モデルが返すレスポンスが一般的すぎる、短すぎる、あるいはフォールバック(代替)レスポンスが返ってくる場合は、温度を高く設定してみてください。
有効なパラメータ値
パラメータ | Gemini 1.0 Pro Vision | Gemini 1.5 Pro | Gemini 1.5 Flash |
---|---|---|---|
Top-K | 1~40(デフォルトは 32) | 非対応 | 非対応 |
Top-P | 0~1.0(デフォルトは 1.0) | 0~1.0(デフォルトは 0.95) | 0~1.0(デフォルトは 0.95) |
Temperature | 0~1.0(デフォルトは 0.4) | 0~2.0(デフォルトは 1.0) | 0~2.0(デフォルトは 1.0) |
ドキュメントの要件
PDF に必要な MIME タイプは application/pdf
です。
PDF に関するベスト プラクティス
PDF を使用する場合は、次のベスト プラクティスと情報を参考にしてください。
- PDF は画像として扱われるため、PDF の 1 ページは 1 つの画像として扱われます。
- サポートされるページ数は、モデルがサポートできる画像の数が上限になります。Gemini 1.0 Pro Vision の場合、上限は 16 個です。Gemini 1.5 Pro と Gemini 1.5 Flash の場合、上限は 300 個です。ドキュメントが長い場合は、複数の PDF に分割して処理することを検討してください。
- PDF を入力として使用する場合の費用は Gemini の画像処理の料金に準じます。たとえば、Gemini API 呼び出しで 2 ページの PDF を含めると、入力として 2 つの画像を処理する場合の料金が発生します。
- プロンプトに 1 つの PDF が含まれている場合は、テキスト プロンプトの前に PDF を配置します。
- スキャンした画像のテキストではなく、テキストとしてレンダリングされたテキストを含む PDF を使用します。この形式では、テキストが機械で判読可能になるため、スキャンした画像を PDF にした場合よりも、モデルによる編集、検索、操作が容易になります。これにより、契約書など、テキストの多いドキュメントを扱う際に最適な結果が得られます。
制限事項
Gemini マルチモーダル モデルは多くのマルチモーダル ユースケースに対応していますが、モデルの制限事項も理解しておく必要があります。
- 空間推論: PDF 内のテキストやオブジェクトの位置を正確に特定することはできません。オブジェクトの数も推定値しか返されない場合があります。
- 精度: PDF ドキュメント内の手書きテキストを解釈する際に、ハルシネーションが発生する可能性があります。
次のステップ
- Gemini マルチモーダル モデルで構築を開始する - 新規のお客様は Google Cloud クレジット $300 分を無料で利用して、Gemini の機能を試すことが可能です。
- チャット プロンプト リクエストの送信方法を学習する。
- 責任ある AI のベスト プラクティスと Vertex AI の安全フィルタについて学習する。