このページでは、同時クライアント接続数とデータベース接続スレッド数の多いデータベースを管理する方法について説明します。この Recommender は接続設定の再構成と呼ばれます。
この Recommender によって、次の指標が毎日分析されます。
max_used_connections
フラグの値の追跡により取得するデータベース接続のピーク数。サーバーの再起動以降の最大接続数がmax_connections
値の 80% を超える場合は、接続設定の再構成によりmax_connections
値を増やすことをおすすめします。max_connections
の値を増やす方法について詳しくは、最大同時接続数をご覧ください。新しいデータベース接続スレッドの数と既存のデータベース接続スレッドの数の比較。接続の 50% 以上が、キャッシュに保存されたスレッドを再利用するのではなく、新しいスレッドで行われる場合、接続設定の再構成により、
thread_cache_size
の値を増やすことをおすすめします。また、thread_cache_size
が 0 に設定されている場合は、値を増やすことをおすすめします。max_connections
の値を増やす方法については、インスタンスの高い CPU 使用率の最適化をご覧ください。
料金
接続設定の再構成 Recommender は、Recommender の料金のスタンダード ティアに含まれます。
始める前に
必要なロールと権限
分析情報と推奨事項を表示、操作する権限を取得するには、必要な Identity and Access Management(IAM)ロールがあることを確認してください。
タスク | ロール |
---|---|
推奨事項を表示 | recommender.cloudsqlViewer または cloudsql.admin 。 |
推奨事項を適用する | cloudsql.editor または cloudsql.admin 。 |
推奨事項を一覧表示する
推奨事項を一覧表示する手順は次のとおりです。
コンソール
インスタンスのパフォーマンスに関する推奨事項を一覧表示するには、次の操作を行います。
- Cloud SQL の [インスタンス] ページに移動します。
- [問題を調査し、推奨事項に従い対策を行うことで、インスタンスの健全性を向上させます] バナーで、[詳細を表示] をクリックします。
または、次の方法を行います。
[おすすめハブ] に移動します。おすすめハブで推奨事項を探して適用するもご覧ください。
[すべての推奨事項] カードで [パフォーマンス] をクリックします。
gcloud
次のように gcloud recommender recommendations list
コマンドを実行します。
gcloud recommender recommendations list \ --project=PROJECT_ID \ --location=LOCATION \ --recommender=google.cloudsql.instance.PerformanceRecommender \ --filter=recommenderSubtype=MYSQL_RECONFIG_CONNECTIONS
次のように置き換えます。
- PROJECT_ID: プロジェクト ID
- LOCATION: インスタンスが配置されているリージョン(
us-central1
など)
API
次のように recommendations.list
メソッドを呼び出します。
GET https://recommender.googleapis.com/v1/projects/PROJECT_ID/locations/LOCATION/recommenders/google.cloudsql.instance.PerformanceRecommender/recommendations
次のように置き換えます。
- PROJECT_ID: プロジェクト ID
- LOCATION: インスタンスが配置されているリージョン(
us-central1
など)
分析情報と詳細な推奨事項を表示する
分析情報と詳細な推奨事項を表示する手順は次のとおりです。
コンソール
次のいずれかを行います。
[パフォーマンスに関する推奨事項] ページで、[パフォーマンスに関する推奨事項] カードをクリックし、[接続設定の再構成] をクリックします。推奨事項のパネルが表示されます。このパネルには、インスタンスの分析情報と詳細な推奨事項が含まれています。
[インスタンス] ページで [接続設定の再構成] をクリックします。インスタンスのリストには、推奨事項が適用されるインスタンスのみが表示されます。
gcloud
次のように gcloud recommender insights list
コマンドを実行します。
gcloud recommender insights list \ --project=PROJECT_ID \ --location=LOCATION \ --insight-type=google.cloudsql.instance.PerformanceInsight \ --filter=insightSubtype=INSIGHT_SUBTYPE
次のように置き換えます。
- PROJECT_ID: プロジェクト ID
- LOCATION: インスタンスが配置されているリージョン(
us-central1
など) - INSIGHT_SUBTYPE: このパラメータを次のいずれかに設定します。
MYSQL_HIGH_NUMER_OF_CONNECTIONS
: インスタンスのデータベース接続数に関する分析情報を表示します。MYSQL_HIGH_THREAD_CACHE_MISS_RATE
: インスタンスのスレッド キャッシュを使用せずに、新しいデータベース接続スレッドの数に関する分析情報を表示します。
API
次のように insights.list
メソッドを呼び出します。
GET https://recommender.googleapis.com/v1/projects/PROJECT_ID/locations/LOCATION/insightTypes/google.cloudsql.instance.PerformanceInsight/insights
次のように置き換えます。
- PROJECT_ID: プロジェクト ID
- LOCATION: インスタンスが配置されているリージョン(
us-central1
など)
推奨事項を適用する
この推奨事項を適用するには、次のいずれかを行います。
接続スレッドのキャッシュ サイズの推奨事項を適用するには、次のいずれかを行います。
thread_cache_size
の値が 0 に設定されている場合は、このフラグを 0 より大きい値に設定して、スレッド キャッシュを有効にします。thread_cache_size
の値が 0 より大きい場合は、このフラグの値を増やします。thread_cache_size
は、データベースへの接続の平均数と等しい必要があります。新しいスレッドの数が現在の設定より多い場合は、thread_cache_size
の値を増やします。
データベース接続の推奨事項を適用するには、
max_connections
フラグの値を増やします。推奨事項は毎日更新されるため、このフラグの値を増やした後、24 時間経過してから推奨事項を再び確認してください。max_connections
の値を増やす方法について詳しくは、最大同時接続数をご覧ください。