クラウド データベースとは

クラウド データベースは、クラウドでデプロイ、提供、アクセスされるデータベースです。クラウド データベースは、従来のオンプレミス データベースと同様、構造化データ、非構造化データ、半構造化データを整理して保存します。一方で、スピード、スケーラビリティ、アジリティ、費用削減など、クラウド コンピューティングと同様のメリットも多く享受できます。

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クラウド データベースの定義

クラウド データベースは、パブリック クラウド環境またはハイブリッド クラウド環境で動作するように構築されたデータベースで、組織内のデータを整理、保存、管理できるようになります。クラウド データベースは、マネージドの DBaaS(Database as a Service)として提供されるか、クラウドベースの仮想マシン(VM)にデプロイされ、自社の IT チームに管理されます。  

クラウド データベースの種類

従来のオンプレミス データベースと同様に、クラウド データベースはリレーショナル データベースと非リレーショナル データベースに分類できます。

  • リレーショナル クラウド データベースは、列と行からなる 1 つ以上のテーブルで構成され、データを事前定義された関係で整理して、データがどのように論理的に関連するかを把握できるようにします。これらのデータベースでは通常、固定データスキーマが使用され、構造化クエリ言語(SQL)を使用してデータのクエリや操作を行うことができます。整合性と信頼性に優れ、大量の構造化データを扱うのに最適です。

リレーショナル データベースの例としては、SQL Server、Oracle、MySQL、PostgreSQL、Spanner、Cloud SQL などがあります。

  • 非リレーショナル クラウド データベースは、メールやモバイル メッセージのテキスト、ドキュメント、アンケート、リッチメディア ファイル、センサーデータなどの非構造化データを保存し、管理します。リレーショナル データベースのように明確に定義されたスキーマには従わず、情報の形式に関係なく保存、整理できます。

非リレーショナル データベースの例としては、MongoDB、Redis、Cassandra、Hbase、Bigtable などがあります。

クラウド データベースを使用する理由

現在、生成および収集されるデータの量は飛躍的に増加しています。多様性に富んでいるだけでなく、非常に異なってもいます。データはオンプレミス データベースと分散クラウド アプリケーションとサービスに分散させることができるようになり、従来のアプローチでの統合が難しくなっています。さらに、ビジネスでの成功にはリアルタイムのデータ処理が不可欠になりつつあります。ミッション クリティカルなアプリケーションへのデータ配信の遅延は、致命的な結果をもたらす可能性があります。  

クラウドの導入が加速し、データの使用方法が進化するにつれて、従来のデータベースは大きな課題に直面しています。

クラウド データベースは、柔軟性、信頼性、セキュリティなどを手頃な価格で提供します。最新のビジネス アプリケーションを構築するための強固な基盤を提供します。特に、すでに過負荷状態にあるチームのワークロードを増やすことなく、変化するワークロードや需要に速やかに適応できます。  

クラウド データベースの利点

運用オーバーヘッドの削減

クラウド データベースにより、物理的なインフラストラクチャの管理とメンテナンスが不要になります。ハードウェア、オペレーティング システム、データベース ソフトウェアのプロビジョニング、更新、メンテナンスは、すべてクラウド プロバイダが担当します。

アジリティとスケーラビリティの向上

新しいクラウド データベースを数分で起動したり、廃止したりできます。これにより、新しいアイデアを迅速にテスト、運用化、検証できます。さらに、クラウド データベースはアプリケーションの成長に合わせて動的にスケールでき、高負荷でも一貫したパフォーマンスを発揮します。  

総所有コスト(TCO)が削減される

クラウド サービス プロバイダがインフラストラクチャを所有、運用しているため、チームはアプリケーションの構築に集中できます。また、従量課金制オプションでは、必要なものを必要なときにプロビジョニングし、使用状況に応じてスケールアップまたはスケールダウンできます。

柔軟なデータベース オプション

特定のユースケースやアプリケーションのニーズに合った機能やパフォーマンスを備えた、専用のクラウド データベースを選択できます。

安心、安全なデータ

クラウド プロバイダは、最高水準の技術と専門家に投資することで、複数のレイヤの保護と一元化されたセキュリティ ポリシーを提供し、イノベーションを減速させることなく顧客データを保護します。

信頼性の向上

クラウド データベースなどのクラウド プラットフォームには、高可用性、自動バックアップ、堅牢な障害復旧など、常時接続を維持して SLA を満たすように設計された多くの機能が組み込まれています。

クラウド データベースに関する考慮事項

クラウド データベースのメリットは、組織が成長とデジタル トランスフォーメーションを妨げている最新の多くの課題に対処することですが、クラウドへの移行を計画するにあたって留意すべきクラウド データベースの一般的な考慮事項がいくつかあります。

  • ベンダー ロックイン
  • データと他のシステムとの統合し難さ
  • 複雑で時間のかかる移行
  • クラウド費用の過小評価
  • 接続にダウンタイムが生じる可能性
  • クラウド セキュリティに関する懸念

上記は必ずしもクラウド データベースの欠点を列挙したものではなく、クラウド サービス プロバイダを選択する際には慎重に検討すべき要素です。時間をかけて、自社の特定のビジネスニーズを満たす最適なクラウド データベースとサービスモデルを評価する必要があります。

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クラウド データベース管理

クラウド データベースは、従来のセルフマネージドとマネージド DBaaS(Database as a Service)の 2 つのデプロイモデルに対応しています。

  • 従来のセルフマネージドのクラウド データベース: 従来のデプロイモデルでは、クラウド データベースが仮想マシンにインストールされ、ホストされます。このモデルでは、データベースをより詳細に管理し、引き続き社内の IT チームがデータベースの管理とメンテナンスを担当します。  
  • マネージド データベース サービス: クラウド データベースはサービスとしてアクセスされます。クラウド サービス プロバイダの物理インフラストラクチャ上で動作します。運用、メンテナンス、管理のデータベース管理タスクの大部分はプロバイダが行います。通常、これには自動プロビジョニング、スケーリング、セキュリティ、アップグレード、健全性のモニタリングが含まれます。また、データベースの可用性と高パフォーマンスを維持するために必要なものがすべて揃っています。  

クラウド データベースで一歩先へ

Google Cloud は、YouTube、検索、マップといった Google の人気サービスと同じ基盤アーキテクチャ上に構築され、使いやすく、さまざまなビジネスニーズに対応する、幅広いマネージド データベース サービスを提供しています。

また、MongoDB、Neo4j、Cassandra など、Google Cloud 上で実行される最も一般的なサードパーティ データベース API とプロダクトのエコシステムも提供しています。思いどおりに構築する自由度を失うことなく、管理、請求、サポート全体でシームレスなユーザー エクスペリエンスを実現できます。  

さらに、Google Cloud では、包括的なガイダンスとエキスパートによるサポートで移行プロセスを合理化し、データベース移行の複雑さに対処できるよう、Database Migration Program を用意しています。また、移行費用を相殺できるインセンティブ ファンディングも含まれています。これにより、不確定なタイムラインや高額な費用をかけずに、クラウドへの移行を加速できます。

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