Dataproc の Trino オプション コンポーネント

Dataproc クラスタを作成する際には、オプション コンポーネント機能を使用して、Trino などの追加コンポーネントをインストールできます。このページでは、必要に応じて、Dataproc クラスタに Trino コンポーネントをインストールする方法について説明します。

Trino は、オープンソースの分散 SQL クエリエンジンです。Trino サーバーとウェブ UI は、デフォルトでは、クラスタの最初のマスターノードのポート 8060(Kerberos が有効になっている場合はポート 7778)で使用できます。

デフォルトで、Dataproc 上の Trino は、HiveBigQueryMemoryTPCHTPCDSコネクタとそれぞれ連携するように構成されています。

Trino コンポーネントを使用してクラスタを作成した後は、次の方法でクエリを実行できます。

  • gcloud dataproc jobs submit trino コマンドを使用してローカルのターミナルから実行する
  • trino CLI(コマンドライン インターフェース)を使用して、クラスタの最初のマスターノードのターミナルウィンドウから実行する(Dataproc で Trino を使用するをご覧ください)

コンポーネントをインストールする

Dataproc クラスタの作成時にコンポーネントをインストールします。

Dataproc イメージの各リリースに含まれるコンポーネント バージョンについては、サポートされる Dataproc バージョンをご覧ください。

gcloud コマンド

Trino コンポーネントを含む Dataproc クラスタを作成するには、--optional-componentsフラグを指定した gcloud dataproc clusters create cluster-name コマンドを使用します。

gcloud dataproc clusters create cluster-name \
    --optional-components=TRINO \
    --region=region \
    --enable-component-gateway \
    ... other flags

プロパティの構成

gcloud dataproc clusters create コマンドに --properties フラグを追加して、trino、trino-jvm、trino-catalog の構成プロパティを設定します。

  • アプリケーション プロパティ: trino: 接頭辞が付いたクラスタ プロパティを使用して、Trino アプリケーション プロパティを構成します(例: --properties="trino:join-distribution-type=AUTOMATIC")。
  • JVM 構成プロパティ: trino-jvm: 接頭辞が付いたクラスタ プロパティを使用して、Trino コーディネーターとワーカー Java プロセスの JVM プロパティを構成します(例: --properties="trino-jvm:XX:+HeapDumpOnOutOfMemoryError")。
  • 新しいカタログを作成してカタログのプロパティを追加する: trino-catalog:catalog-name.property-name を使用して Trino カタログを構成します。

    例: 次の「properties」フラグを「gcloud dataproc clusters create」コマンドで使用すると、「prodhive」Hive カタログを含む Trino クラスタを作成できます。/usr/lib/trino/etc/catalog/ の下に prodhive.properties ファイルが作成され、prodhive カタログが有効になります。

    --properties="trino-catalog:prodhive.connector.name=hive,trino-catalog:prodhive.hive.metastore.uri=localhost:9000"

REST API

Dataproc API を使用して Trino コンポーネントを指定するには、clusters.create リクエストの一部として SoftwareConfig.Component を使用します。

Console

    1. コンポーネントとコンポーネント ゲートウェイを有効にします。
      • Google Cloud コンソールで、Dataproc の [クラスタの作成] ページを開きます。[クラスターを設定] パネルが選択されています。
      • [
          コンポーネント] セクションで次の設定を行います。
        • [オプション コンポーネント] で、クラスタにインストールする Trino やその他のオプション コンポーネントを選択します。
        • [コンポーネント ゲートウェイ] で [コンポーネント ゲートウェイを有効にする] を選択します(コンポーネント ゲートウェイの URL を表示してアクセスするをご覧ください)。