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株式会社サイバーエージェント

サイバーエージェント: 広告クリエイティブ制作を効率化する「AI SCREAM」において、 Google Cloud の画像生成 AI モデルが活躍

Google Cloud 導入の効果
  • 直感的な UI によりビジネス職でもクリエイティブの修正・編集が可能に。意識変容とともに対応スピードもアップ

  • Google Cloud の画像生成 AI モデルは、人物描写が自然で、広告クリエイティブの質を高められた

  • クリエイティブ制作にかかる時間を約 30% 削減。他の創造的な取り組みに時間を割けるように

サイバーエージェントは、各社生成 AI モデル群を、統一された UI 上でシームレスに活用できるクリエイティブ生成 AIプラットフォーム「AI SCREAM(アイスクリーム)」を開発。Veo、Imagen、Nano Banana などの生成 AI モデルを社内の誰もが使えるようにし、制作業務を効率化しました。

株式会社サイバーエージェント(以下、サイバーエージェント)は、同社が誇る豊富なクリエイティブ制作のノウハウに生成 AI 技術を組み合わせた「AI クリエイティブ BPO(Business Process Outsourcing)」事業(※1)を展開しています。その中でもとりわけ注目されているのが、クリエイティブ生成 AI プラットフォーム「AI SCREAM(アイスクリーム)」(※2)です。今回は、同プロジェクトで中心的な役割を果たしてきたおふたりに、AI SCREAM 誕生の裏側と、どのように Google Cloud の生成 AI 技術が活用されているかを伺いました。

生成 AI 活用により広告クリエイティブ制作の「量と質」を最大化する「AI SCREAM」

運用の最適化が求められるインターネット広告においては、ターゲットの属性やリアルタイムな広告効果の変化に合わせて、最適なクリエイティブを供給し続ける必要があります。サイバーエージェントの「AI SCREAM」は、各社の生成 AI モデルを、統一された UI 上で一元管理し、横断的に活用できる画期的なプラットフォームです。このプラットフォームでは、広告制作などに必要な静止画や動画、テキストといった「素材」の準備から、それらを組み合わせて広告クリエイティブなどの最終アウトプットを完成させるまでの作業を、誰もがスピーディーに行うことが可能です。

AI SCREAM 開発に初期から携わってきた同社 AI 事業本部 AIクリエイティブカンパニー プロジェクトマネージャー、亀山 千尋氏はその開発の背景と強みを次のように説明します。

「生成 AI を利用した広告クリエイティブ制作は、膨大な量の素材を即座に用意できることが最大の長所で、インターネット広告との相性が良いと言えます。一方で、各社のモデルは提供方法や UI、対応言語などがそれぞれ異なっており、現場のビジネス職が複数のモデルを適材適所で使い分けるハードルの高さも課題になっていました。こうしたギャップを埋めるために誕生したのが『AI SCREAM』です。プロンプトの改善や目的に最適なモデルの選択をワンストップで行える環境を整えており、専門知識を問わず、誰もが高精度なクリエイティブ制作を実現できるようになっています。」

亀山 千尋 氏
亀山 千尋 氏

AI SCREAM は、企画当初から AI クリエイティブ BPO 事業での展開を想定。社外へ質の高いサービスを提供するため、まずは社内で徹底的に使い込み、完成度を高める方針で開発が進められました。その後、社内 PoC を経て 2024 年 2 月に社内向けにリリースされ、現在は社内のクリエイターやビジネス職など、毎日およそ 1,000 名のユーザーに利用されるまでに成長しています。

広告クリエイティブにおいて、商品やサービスに親近感を持っていただくためには、自然な人物描写が必要な場合があります。その点、Google Cloud の画像生成 AI モデルは、特に人物を違和感なく描写できるといったような評価がとても多いです。

亀山 千尋 氏

株式会社サイバーエージェント
AI 事業本部 AI クリエイティブカンパニープロジェクトマネージャー

Google Cloud の生成 AI モデルは人物のフォトリアルな表現に長けている

AI SCREAM では、商用利用可能な新たな生成 AI モデルが各社から登場すると毎回、社内ガイドライン(※3)と照らし合わせた上で、2 週間以内に検証・実装を完了するスピード重視の方針が採用されています。亀山氏によれば、さまざまな 生成 AI の中でも、Veo や Imagen、Nano Banana などの Google Cloud の画像生成 AI モデル群は、社内利用で高い評価を獲得しているとのことです。

「広告クリエイティブにおいて、商品やサービスに親近感を持っていただくためには、自然な人物描写が必要な場合があります。その点、Google Cloud の画像生成 AI モデルは、特に人物を違和感なく描写できるといったような評価がとても多いです。」

亀山氏と共に AI SCREAM のプロジェクトを推進してきた、AI 事業本部 AI クリエイティブカンパニー プロジェクトマネージャー、鈴木 知佳氏は、フォトリアルな表現に加え、ユーザーの意図に忠実なアウトプットが可能であることも、Google Cloud の生成 AI モデル群が高く支持される理由だと語ります。

「Google Cloud の画像生成 AI モデルは、プロンプトの意図を正確に捉えた出力精度が高く、イメージ通りに仕上げやすいところが喜ばれているようです。特に Nano Banana は、発表直後から機能性や表現力の面で注目を集めており、現場からは『1 日も早く AI SCREAM に組み込んでほしい』という要望が上がるほどでした。」

サイバーエージェントでは、現場の声を受けた改善も継続的に実施。例えば 2025 年 12 月には、クリエイティブ制作から部分的な修正・編集までを誰でもスピーディーに完結できる、「ブラッシュアップ AI 機能」も追加されています。

「ブラッシュアップ AI 機能は、複数の生成 AI モデルを組み合わせたエージェント技術で実現しています。ただし、開発は容易ではありませんでした。AI ならではの出力の不確実性を最小限に抑え、膨大な選択肢から、ベスト プラクティスを見出すことの難しさを痛感させられましたね。」(鈴木氏)

この課題を乗り越えるべく、AI SCREAM 開発チームはアジャイルなアプローチを採用。まずはベータ版として同機能を提供し、ユーザーからのフィードバックを踏まえて、迅速に改善を重ねることで完成度を高めていきました。亀山氏は、この迅速な開発サイクルを支えたのが、Google Cloud の献身的なサポート体制だったと振り返ります。

鈴木 知佳 氏
鈴木 知佳 氏

「生成 AI モデルのベンダーは多くが海外企業ということもあり、サポートを受けるまで時間を要する場合もあります。しかし Google Cloud の対応は極めて速く、いつも助けられました。『新モデル登場から 2 週間以内に提供する』という私たちの方針を維持し、ブラッシュアップ AI 機能を実現できたのは、その親身な伴走のおかげだと感じています。」

AI SCREAM によるクリエイティブ編集の例

(AI SCREAM によるクリエイティブ編集の例)

Google Cloud の画像生成 AI モデルは、プロンプトの意図を正確に捉えた出力精度が高く、イメージ通りに仕上げやすいところが喜ばれているようです。特に Nano Banana は、発表直後から機能性や表現力の面で注目を集めており、現場からは『1 日も早く AI SCREAM に組み込んでほしい』という要望が上がるほどでした。

鈴木 知佳 氏

株式会社サイバーエージェント
AI 事業本部 AI クリエイティブカンパニープロジェクトマネージャー

AI SCREAM がデザイナー、ビジネス職双方に意識変容をもたらした

AI SCREAM で生成された素材の点数は、2025 年 2 月からの 1 年間で累計 120 万点を突破しました(※4)。そのうち約 10 万点が実際の案件や社内キャンペーン、提案資料など、さまざまなシーンで使われています。とりわけ特筆すべきは、制作時間短縮で、従来の方法に比べて現段階で約 30% の削減に成功しました。しかし鈴木氏は、それが意味するのは、単なる省力化やコストカットではないと胸を張ります。

「広告クリエイティブ制作に携わるメンバーが『どうすれば広告効果を最大化できるか』という本質的な発想や表現の開発により注力できるようになりました。 AI を活用することで、人間とテクノロジーの適切な役割分担が実現しています。」

さらに、亀山氏は、AI SCREAM 最大の成果は、直観的で分かりやすい UI / UX の実現によって、ビジネス職でも、自らクリエイティブを制作・編集を行える環境が整ったことだと強調します。

「このことは大きな意識変容をもたらしました。広告運用の現場では、細かな修正に即座に対応し、PDCA を回す速さが成果を左右します。 こうしたスピーディーな対応を誰もが行える環境になったことは、ビジネス職にとっても大きな変化でした。 クリエイターには、彼らにしかできない高度な判断や企画にリソースを集中させ、それ以外の工程を効率化するという好循環が生まれ、結果としてアウトプット全体のクオリティ向上につながっています。」

サイバーエージェントは、自社およびパートナー企業での活用を通じて得られた知見と実績をもとに、今後は外部企業への展開をより一層加速させていきます。最後に、亀山氏は将来を見据え、Google Cloud への期待を語ってくれました。

「継続的な機能改善のためにも、Google Cloud が提供する優れたモデルのさらなる進化を心待ちにしています。個人的には、グローバル企業ならではのローカライズに期待しているところです。“日本らしさ” を理解し、これまで以上に違和感のない出力ができるようになると、活用の幅がますます広がっていくはずです。また、多くの企業が安心して生成 AI を導入できるよう、Google Cloud には安全性強化の点でも、業界を牽引していただけることを願っています。」

(※1)AI クリエイティブ BPO(Business Process Outsourcing)事業

(※2)クリエイティブ生成 AI プラットフォーム「AI SCREAM(アイスクリーム)

(※3)社内ガイドライン

(※4)AI SCREAM で生成された累計生成点数は 120 万点を突破

生成 AI モデルのベンダーは多くが海外企業ということもあり、サポートを受けるまで時間を要する場合もあります。しかし Google Cloud の対応は極めて速く、いつも助けられました。『新モデル登場から 2 週間以内に提供する』という私たちの方針を維持し、ブラッシュアップ AI 機能を実現できたのは、その親身な伴走のおかげだと感じています。

亀山 千尋 氏

株式会社サイバーエージェント
AI 事業本部 AI クリエイティブカンパニープロジェクトマネージャー

(事例制作: 2026 年 3 月)

共同創設者
インタビュイー
・AI 事業本部 AI クリエイティブカンパニープロジェクトマネージャー 亀山 千尋 氏
・AI 事業本部 AI クリエイティブカンパニープロジェクトマネージャー 鈴木 知佳 氏

株式会社サイバーエージェント

「21 世紀を代表する会社を創る」をビジョンに掲げ、 1998 年に設立。国内最大級のインターネット広告代理事業をはじめ、メディア&IP事業、ゲーム事業を主軸とした多岐にわたる事業を展開している。従業員数は 8,264 名(連結子会社含む。2025 年 12 月時点)。

業種: メディア、エンターテイメント

地域: 日本

利用しているサービス: Veo, Imagen, Nano Banana, 生成 AI

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