Analytics Hub は、組織間でデータアセットを効率よく安全に交換できるようにするデータ交換サービスで、データの信頼性とコストの課題に対処します。BigQuery のテクノロジーを活用して、Google トレンドのような独自のデータセットを含む内部および外部アセットのライブラリをキュレートします。
データ、ML モデル、その他の分析アセットを交換することで、データ イニシアチブの ROI を高める
Google、商用データ プロバイダ、またはパートナー独自のデータセットを使ってイノベーションを促進する
安全かつプライバシーが保護された環境で、共有データセットの公開またはサブスクライブにかかる時間を短縮する
利点
Analytics Hub は BigQuery のスケーラビリティと柔軟性に基づいて構築されており、データ交換をパブリッシュ、検出、サブスクライブする方法を合理化し、データを移動することなく分析に組み込むことができます。
Analytics Hub は、データと分析アセットへのアクセスを効率化します。内部データセットに加えて、Looker Blocks や Google トレンドのデータなどの一般公開、業界、Google のデータセットにアクセスできます。
Analytics Hub 内で共有されるデータには、BigQuery、Cloud KMS、Cloud IAM、VPC Security Controls などからの詳細なガバナンス、暗号化、セキュリティが自動的に組み込まれます。
主な機能
2010 年以降、BigQuery は、組織のセキュリティ境界内で常時稼働のインプレースのデータ共有(組織内共有)をサポートしているほか、外部組織との境界を越えたデータ共有(たとえばベンダーまたはパートナー エコシステムなど)もサポートしています。2022 年 9 月の 1 週間の使用量を見ると、6,000 を超える組織が BigQuery で 275 ペタバイトを超えるデータを共有しています。組織内の共有は考慮されていません。Analytics Hubにより、組み込みの ML、リアルタイム、地理空間分析などの BigQuery の主な機能へのアクセスを維持しつつ、境界を越えてアセットの共有をさらに簡単に、スケーラブルに管理できます。
基盤となるデータを BigQuery 内でコピーまたは移動することなく、お客様とパートナーが共同作業するための低信頼環境を構築します。これにより、BigQuery SQL インターフェースでプライバシーを強化する変換を実行し、使用状況をモニタリングすることで、共有データに対するプライバシーの脅威を検出できます。インフラストラクチャや組み込みの BI および AI / ML を管理することなく、BigQuery のスケーリングのメリットを享受できます。データ クリーンルームのユースケースを確認する。
エクスチェンジは、共有を目的として設計されたデータアセットと分析アセットのコレクションです。管理者は、エクスチェンジ内のデータセットのリスティングを管理することで、エクスチェンジを簡単にキュレートできます。メタデータが豊富であれば、定期購入者が探しているデータを見つけることや、そのデータに関連付けられた分析アセットを活用することに役立ちます。Analytics Hub 内のエクスチェンジはデフォルトでは非公開ですが、きめ細かいロールと権限を簡単に設定して、適切なオーディエンスに大規模にデータを配信することができます。データ パブリッシャーは、すべての共有データセットのサブスクリプションを簡単に表示して管理できるようになりました。管理者は、監査ログと情報スキーマを使用して Analytics Hub の使用状況をモニタリングできるようになっただけでなく、VPC Service Controls を適用してデータを安全に共有できるようになりました。
共有データセットは、データ パブリッシャーが定義した BigQuery 内のテーブルとビューのコレクションであり、プロジェクト間 / 組織間の共有の単位を構成します。データ サブスクライバーは、不透明で読み取り専用のリンク済みデータセットをプロジェクトと VPC 境界の内部で取得します。これを独自のデータセットと組み合わせたり、Google Cloud または Google パートナーのソリューションに接続したりできます。 たとえば小売業者は、過去の売上データと気象、ウェブ クリックストリーム、Google トレンドのデータを自社の BigQuery プロジェクトで結合してから、単一のエクスチェンジを作成してサプライ チェーンの数千社のベンダーと Analytics Hub 経由でリアルタイムの出力として需要予測を共有できます。パブリッシャーは、メタデータの追加、サブスクライバーの追跡、集計された使用状況の指標の確認が可能です。
新しくなった検索エクスペリエンスで、関連するデータセットを参照し、素早く探すことができます。Analytics Hub で組織の内部データセットを簡単に検索できるだけでなく、Google トレンドや Earth Engine などの Google データセット、Crux などのパートナーによる商用データセット、Google Cloud Marketplace で入手できる一般公開データセットも使用できます。
導入事例
ドキュメント
料金
Analytics Hub の料金設定は BigQuery の基本的な価格体系に基づいており、データ パブリッシャーとデータ サブスクライバーには次のような違いがあります。
エクスチェンジにデータを公開している組織は、BigQuery のストレージ料金に従って、そのデータのストレージの料金を支払います。
エクスチェンジからデータをサブスクライブしている組織は、その組織内のクエリ処理に対してのみ、BigQuery 料金プラン(定額またはオンデマンド)に基づいて支払います。
詳しい料金情報については、BigQuery の料金設定ガイドをご覧ください。
パートナー
データ プロバイダとしての参加、またはデータ グラビティのイニシアティブに関心をお持ちの場合は、Google Cloud セールスチームにお問い合わせください。