高可用性のためにプライマリ インスタンスをテストする

高可用性(HA)を確保するために、すべての AlloyDB プライマリ インスタンスには、2 つの異なるゾーンに配置されたアクティブ ノードとスタンバイ ノードの両方があります。なんらかの理由でアクティブ ノードが使用できなくなった場合、AlloyDB はスタンバイ ノードを自動的に昇格させて新しいアクティブ ノードにします。

この自動 HA 機能をテストするには、障害注入を使用して、プライマリ インスタンスのアクティブ ノードを突然オフラインにします。AlloyDB は、プライマリ インスタンスの状態をチェックし、スタンバイ ノードをアクティブ ノード ロールに再割り当てする緊急 HA プロシージャを有効にします。

障害注入は、短い間隔で以前のアクティブ ノードをオンラインに戻す長時間実行オペレーションも開始します。そのノードがプライマリ インスタンスの新しいスタンバイ ノードになります。

プライマリ インスタンスのノードのアクティブ ロールとスタンバイ ロールをより迅速に切り替える方法については、プライマリ インスタンスを手動でフェイルオーバーするをご覧ください。

始める前に

  • 使用している Google Cloud プロジェクトで、AlloyDB へのアクセスが有効になっている必要があります。
  • 使用している Google Cloud プロジェクトに、次のいずれかの IAM ロールが必要です。
    • roles/alloydb.admin(AlloyDB 管理者の事前定義 IAM ロール)
    • roles/owner(オーナーの基本 IAM ロール)
    • roles/editor(編集者の基本 IAM ロール)

    これらのロールを付与されていない場合は、組織管理者に連絡してアクセス権をリクエストしてください。

フォールト インジェクションで停止をシミュレートする

アクティブ ノードを突然シャットダウンしてプライマリ インスタンスの HA 復元力をテストするには、gcloud alloydb instances inject-fault コマンドを使用します。長時間実行オペレーションが完了すると、AlloyDB はノードを復元します。

gcloud alloydb instances inject-fault INSTANCE_ID \
    --fault-type=stop-vm \
    --region=REGION_ID \
    --cluster=CLUSTER_ID \
    --project=PROJECT_ID
  • INSTANCE_ID: インスタンスの ID。
  • REGION_ID: インスタンスが配置されるリージョン。
  • CLUSTER_ID: インスタンスが配置されているクラスタの ID。
  • PROJECT_ID: クラスタが配置されるプロジェクトの ID。