Cloud Translation では、リクエストのコンテンツ サイズと送信できるリクエストの数に対して割り当てが適用されます。割り当てを適用することで、予期しない使用量の急増を防ぎ、Google Cloud ユーザーのコミュニティを保護します。割り当てを低くして、過剰な使用を防ぎ、費用を管理することもできます。
割り当てを超過すると、Cloud Translation から 403
エラーが返されます。1 日の割り当てを超えた場合は、「Daily Limit Exceeded
」というエラー メッセージが返され、分単位の割り当てを超えた場合は、「User Rate Limit Exceeded
」というエラー メッセージが返されます。
1 日の割り当ては午前 0 時(太平洋時間)にリセットされます。そのため、新しい割り当てが有効になるまでに最大 24 時間かかることがあります。
使用量の割り当ての設定
デフォルトでは、1 日あたりに送信できる文字数に上限はありません。予算を設定している場合は、毎日の使用量をモニタリングし、計画された費用に基づいて割り当てを調整することをおすすめします。
割り当てを編集するには、Google Cloud Console の割り当てページを使用します。v2 の割り当ては Cloud Translation - Basic に適用され、v3 の割り当ては Cloud Translation - Advanced に適用されます。
コンテンツの割り当て
コンテンツの割り当ては、translateText
、detectLanguage
、translateDocument
メソッド(同期リクエスト)を使用して Cloud Translation API に送信されるテキスト文字列とドキュメントに適用されます。Cloud Translation API に送信されるすべての文字(空白文字を含む)が、この割り当てにカウントされます。Cloud Translation - Basic と Cloud Translation - Advanced を同時に使用している場合、これらの割り当ては累積されます。
コンテンツの割り当て | デフォルト |
---|---|
v2 と v3 の 1 プロジェクト、1 日あたりの一般モデル文字数 | 上限なし |
v2 と v3 の 1 プロジェクト、1 分あたりの一般モデル文字数 | 6,000,000 文字 |
v2 と v3 のユーザーごとの、1 プロジェクト、1 分あたりの一般モデル文字数* | 6,000,000 文字 |
v3 の 1 プロジェクト、1 分あたりのドキュメントの翻訳ページ数† | 2,400 ページ |
v3 のユーザーごとの、1 プロジェクト、1 分あたりのドキュメントの翻訳ページ数† | 2,400 ページ |
*ユーザーごとの割り当ては、エンドユーザーがクライアント アプリケーションを使って 1 分あたりに送信できるリクエスト数に適用されます。サービス アカウントを使用する場合、サービス アカウントの ID が割り当ての対象となるユーザーです。Cloud Translation - Basic と API キーを使用する場合、この上限を適用するために Cloud Translation でクライアントの IP アドレスが使用されます。
† Document Translation のページ割り当ては、Cloud Translation の文字数の割り当てに対してカウントされます。たとえば、1 分あたり最大 2,400 ページを送信したとしても、ドキュメント内の文字数は 6,000,000 文字を超えることはできません。XLSX ファイルの場合、文字数の割り当てのみが適用されます(ページ割り当ては適用されません)。Cloud Translation - Basic では、Document Translation はサポートされていません。
Cloud Translation API は短いリクエストの翻訳向けに最適化されています。リクエストの長さの推奨上限は、1 リクエストあたり 5,000 文字(コードポイント)です。ただし、含める文字数が多くなるほど、レスポンスのレイテンシが高くなります。Cloud Translation - Advanced の場合、1 リクエストあたりの最大コードポイント数は 30,000 です。Cloud Translation - Basic は最大リクエスト サイズが 10 万バイトです。もう 1 つの方法は、一括翻訳を使用し、長時間実行オペレーションとしてリクエストごとにより多くのコンテンツを送信することです。
利用可能な割り当てにかかわらず、上限を超えるリクエストは Cloud Translation API によって拒否され、400 INVALID_ARGUMENT
エラーが発生します。
リクエストの割り当て
Cloud Translation では、サービスに送信できるリクエストの数に対して割り当てが適用されます。
割り当て | デフォルト |
---|---|
サポートされている言語(v2 と v3 の組み合わせ)を 1 プロジェクト、1 分あたりで取得するリクエスト | 600 リクエスト |
v2 の 1 プロジェクト、1 分あたりのリクエスト数† | 300,000 リクエスト |
v2 のユーザーごとの、1 プロジェクト、1 分あたりのリクエスト数*† | v2 のプロジェクトあたりの上限値まで |
v3 の 1 プロジェクト、1 分あたりのリクエスト数† | 6,000 リクエスト |
v3 のユーザーごとの、1 プロジェクト、1 分あたりのリクエスト数*† | v3 のプロジェクトあたりの上限値まで |
v3 の 1 プロジェクト、1 日あたりの一括翻訳リクエスト(テキストとドキュメント)の合計数 | 上限なし |
*ユーザーごとの割り当ては、エンドユーザーがクライアント アプリケーションを使って 1 分あたりに送信できるリクエスト数に適用されます。サービス アカウントを使用する場合、サービス アカウントの ID が割り当ての対象となるユーザーです。Cloud Translation - Basic と API キーを使用する場合、この上限を適用するために Cloud Translation でクライアントの IP アドレスが使用されます。
† translateDocument
メソッドと getSupportedLanguages
メソッド(独自のリクエストまたはコンテンツの割り当てがあります)を除く、すべての Cloud Translation のメソッド呼び出しに適用されます。
AutoML の割り当て
Cloud Translation - Advanced では、AutoML のモデルを使用してコンテンツを翻訳できます。カスタムモデルを使用する場合、使用量は個別に設定された割り当てに対してカウントされます。AutoML コンテンツとリクエストの割り当てに関する詳細については、AutoML Translation ドキュメントをご覧ください。
割り当てのカウント
Cloud Translation - Basic の場合、コンテンツとリクエストの割り当ては、リクエストを行うプロジェクトに対してカウントされます(リクエストで使用されるキーにより決定)。
Cloud Translation - Advanced の場合、コンテンツの割り当ては、リクエストのモデルに関連付けられているプロジェクトに対してチェックされます。リクエストの割り当ては、リクエストを行うプロジェクトに対してチェックされます。
たとえば、次のテキストの翻訳のリクエストでは、リクエストが project-id-1
から来ているため、project-id-1
に対してチェックされます。コンテンツの割り当ては、project-id-2
に対してチェックされます。このプロジェクトのモデルが使用されているためです。
POST https://translation.googleapis.com/v3/projects/project-id-1/locations/us-central1:translateText { "Model":"projects/project-id-2/locations/us-central1/models/model-id", "sourceLanguageCode": "en", "targetLanguageCode": "ru", "contents": ["Dr. Watson, please discard your trash."] }
Cloud Translation - Advanced に関する上限
次の表は、Cloud Translation - Advanced に関する上限を示しています。この上限は変更できません。
説明 | 上限 |
---|---|
1 つの一括リクエストに含めることができるファイルの最大数 | 100 ファイル |
1 プロジェクトに使用できる用語集リソースの最大数 | 10,000 |