バックアップ保持期間を長くしてインスタンスのデータ損失を防ぐ

このページでは、Cloud SQL バックアップ保持期間延長の Recommender について説明します。これにより、重要でデータ損失のリスクがあるインスタンスを検出できるようになります。

Cloud SQL バックアップ保持の増加の Recommender によって、インスタンス メタデータが分析されます。インスタンスが本番環境インスタンスであり、自動バックアップが有効で、保持されるバックアップが 21 個未満の場合は、バックアップの保持を増やすことをおすすめします。

推奨事項は毎日生成されます。

料金

Cloud SQL バックアップ保持期間延長の Recommender は、Recommender の料金のスタンダード ティアに含まれています。

始める前に

推奨事項と分析情報を表示するには、事前に次の操作を行う必要があります。

バックアップ保持の増加のための信頼性に関する推奨事項を一覧表示する

バックアップ保持の増加に関する推奨事項を一覧表示するには、Google Cloud コンソール、gcloud CLI、または Recommender API を使用します。

コンソール

Google Cloud コンソールを使用してバックアップ保持の増加に関する推奨事項を一覧表示する手順は次のとおりです。

  1. [おすすめハブ] に移動します。

    [おすすめハブ] に移動

    詳細については、おすすめ Hub スタートガイドをご覧ください。

  2. [Cloud SQL インスタンスの信頼性を向上させる] カードで、[すべて表示] をクリックします。

  3. [バックアップの保持期間を長くする] の推奨事項があるインスタンスを選択します。

gcloud CLI

gcloud CLI を使用してバックアップ保持増加の推奨事項を一覧表示するには、次のように gcloud recommender recommendations list コマンドを実行します。

gcloud recommender recommendations list \
--project=PROJECT_ID \
--location=LOCATION \
--recommender=google.cloudsql.instance.ReliabilityRecommender \
--filter=recommenderSubtype=INCREASE_BACKUP_RETENTION

次のように置き換えます。

  • PROJECT_ID: プロジェクト ID。
  • LOCATION: インスタンスが配置されているリージョン(us-central1 など)。

API

Recommendations API を使用してバックアップ保持増加に関する推奨事項を一覧表示するには、次のように recommendations.list メソッドを呼び出します。

GET https://recommender.googleapis.com/v1/projects/PROJECT-ID/locations/LOCATION/recommenders/google.cloudsql.instance.ReliabilityRecommender/recommendations

次のように置き換えます。

  • PROJECT_ID: プロジェクト ID。
  • LOCATION: インスタンスが配置されているリージョン(us-central1 など)。

バックアップ保持増加の推奨事項の対象となるインスタンスが Recommender によって検出されると、そのリストがテーブルに出力されます。各行には、インスタンス名、推奨事項の概要、現在のマシンタイプ、推奨マシンタイプ、ロケーション、最終更新日が表示されます。

分析情報と詳細な推奨事項を表示する

バックアップ保持増加が必要なインスタンスに関する分析情報と詳細な推奨事項を表示するには、Google Cloud コンソール、gcloud CLI、または Recommender API を使用します。

コンソール

バックアップ保持増加が必要なインスタンスに関する分析情報と詳細な推奨事項を表示するには、インスタンスのリストで推奨事項のリンクをクリックします。

gcloud CLI

バックアップ保持増加が必要なインスタンスに関する分析情報と詳細な推奨事項を表示するには、次のように gcloud recommender insights list コマンドを実行します。

gcloud recommender insights list \
--project=PROJECT-ID \
--location=LOCATION \
--insight-type=google.cloudsql.instance.ReliabilityInsight \
--filter=insightSubtype=CRITICAL_INSTANCE_INSUFFICIENT_BACKUP_RETENTION

次のように置き換えます。

  • PROJECT_ID: プロジェクト ID。
  • LOCATION: インスタンスが配置されているリージョン(us-central1 など)。

API

バックアップ保持の増加が必要なインスタンスに関する分析情報と詳細な推奨事項を表示するには、Recommendations API を使用して、次のように insights.list メソッドを呼び出します。

GET https://recommender.googleapis.com/v1/projects/PROJECT-ID/locations/LOCATION/insightTypes/google.cloudsql.instance.ReliabilityInsight/insights

次のように置き換えます。

  • PROJECT_ID: プロジェクト ID。
  • LOCATION: インスタンスが配置されているリージョン(us-central1 など)。

推奨事項を適用する

この推奨事項を実装する手順は次のとおりです。

  • バックアップ保持期間を長くするには:

    1. [問題] 列の [バックアップの保持期間を長くする] をクリックします。[バックアップの保持期間を長くする] ウィンドウが表示され、推奨事項が表示されます。
    2. [インスタンスの編集] > [データ保護] > [バックアップの数] をクリックします。

      詳細については、自動バックアップとトランザクション ログの保持をご覧ください。

次のステップ