このページでは、開いているテーブルと開いているテーブル定義の数が多いインスタンスを管理する方法について説明します。この Recommender は開いているテーブルの管理と呼ばれます。
この Recommender によって、次の指標が毎日分析されます。
- インスタンスの開いているテーブルまたは開いているテーブル定義の数。
- 直近の 24 時間に、開いているテーブルまたは開いているテーブル定義の数が増加(2 秒につき 1 テーブル以上増加)している場合。
- 開いているテーブルまたは開いているテーブル定義の数が、それぞれ
table_open_cache
とtable_definition_cache
の値以上である場合。いずれかが true の場合、Recommender からはtable_open_cache
またはtable_definition_cache
の値を増やすよう推奨されます。
table_open_cache
と table_definition_cache
の値を増やす方法について詳しくは、テーブルの上限をご覧ください。
料金
開いているテーブルの管理の Recommender は、標準の Recommender の料金ティアに含まれています。
始める前に
必要なロールと権限
分析情報と推奨事項を表示して操作するための権限を取得するには、必要な Identity and Access Management(IAM)ロールが付与されていることを確認してください。
タスク | ロール |
---|---|
推奨事項を表示する |
recommender.cloudsqlViewer または
cloudsql.admin
|
推奨事項を適用する |
cloudsql.editor
または cloudsql.admin
|
推奨事項を一覧表示する
推奨事項を一覧表示する手順は次のとおりです。
コンソール
インスタンスのパフォーマンスに関する推奨事項を一覧表示する手順は次のとおりです。
- Cloud SQL の [インスタンス] ページに移動します。
- [問題を調査し、推奨事項に従い対策を行うことで、インスタンスの健全性を向上させます] バナーで、[詳細を表示] をクリックします。
または、次の手順で操作します。
[おすすめハブ] に移動します。おすすめハブで推奨事項を探して適用するもご覧ください。
[すべての推奨事項] カードで [パフォーマンス] をクリックします。
gcloud
次のように gcloud recommender recommendations list
コマンドを実行します。
gcloud recommender recommendations list \ --project=PROJECT_ID \ --location=LOCATION \ --recommender=google.cloudsql.instance.PerformanceRecommender \ --filter=recommenderSubtype=MYSQL_RECONFIG_OPEN_TABLES
次のように置き換えます。
- PROJECT_ID: プロジェクト ID
- LOCATION: インスタンスが配置されているリージョン(たとえば
us-central1
)
API
次のように recommendations.list
メソッドを呼び出します。
GET https://recommender.googleapis.com/v1/projects/PROJECT_ID/locations/LOCATION/recommenders/google.cloudsql.instance.PerformanceRecommender/recommendations
次のように置き換えます。
- PROJECT_ID: プロジェクト ID
- LOCATION: インスタンスが配置されているリージョン(たとえば
us-central1
)
分析情報と詳細な推奨事項を表示する
分析情報と詳細な推奨事項を表示する手順は次のとおりです。
コンソール
次のいずれかを行います。
[パフォーマンスに関する推奨事項] ページで、[パフォーマンスに関する推奨事項] カードをクリックして [開いているテーブルの管理] をクリックします。推奨事項のパネルが表示されます。このパネルには、インスタンスの分析情報と詳細な推奨事項が含まれています。
[インスタンス] ページで [開いているテーブルの管理] をクリックします。インスタンスのリストには、推奨事項が適用されるインスタンスのみが表示されます。
gcloud
次のように gcloud recommender insights list
コマンドを実行します。
gcloud recommender insights list \ --project=PROJECT_ID \ --location=LOCATION \ --insight-type=google.cloudsql.instance.PerformanceInsight \ --filter=insightSubtype=INSIGHT_SUBTYPE
次のように置き換えます。
- PROJECT_ID: プロジェクト ID
- LOCATION: インスタンスが配置されているリージョン(
us-central1
など) - INSIGHT_SUBTYPE: このパラメータを次のいずれかに設定します。
MYSQL_HIGH_NUMBER_OF_OPEN_TABLES
: インスタンスの開いているテーブルの数に関する分析情報を表示するMYSQL_HIGH_NUMBER_OF_OPEN_TABLE_DEFINITIONS
: インスタンスの開いているテーブル定義の数に関する分析情報を表示する
API
次のように insights.list
メソッドを呼び出します。
GET https://recommender.googleapis.com/v1/projects/PROJECT_ID/locations/LOCATION/insightTypes/google.cloudsql.instance.PerformanceInsight/insights
次のように置き換えます。
- PROJECT_ID: プロジェクト ID
- LOCATION: インスタンスが配置されているリージョン(たとえば
us-central1
)
推奨事項を適用する
この推奨事項を適用するには、次のいずれかを行います。
開いているテーブルの数が多い場合は、推奨事項が表示されなくなるまで
table_open_cache
の値を 500 ずつ増やします。開いているテーブル定義の数が多い場合は、推奨事項が表示されなくなるまで
table_definition_cache
の値を 500 ずつ増やします。
この推奨事項は毎日更新されるため、table_open_cache
または table_definition_cache
の値を増やした後、24 時間経過してから再び確認してください。table_open_cache
と table_definition_cache
の値を増やす方法について詳しくは、テーブルの上限をご覧ください。