EIOPA(European Insurance and Occupational Pensions Authority、欧州保険・年金監督局)は、EU の独立した専門機関であり、保険および年金市場における金融の安定と信頼を促進する役割を担っています。EIOPA のクラウド サービス プロバイダへのアウトソーシングに関するガイドライン(EIOPA クラウド アウトソーシング ガイドライン)は、EIOPA の監督対象となる保険会社および再保険会社が、クラウド サービス プロバイダに業務を委託する際に実施すべき内部ガバナンスの方法を規定しています。ガイドラインでは、クラウド サービス プロバイダへのアウトソーシングの際に、指令 2009/138/EC(ソルベンシー II 指令)および欧州委員会委任規則(EU)2015/35(委任規則)の要件がどのように適用されるかについて明確に示されています。
EIOPA クラウド アウトソーシング ガイドラインは、再委託、セキュリティ、アクセス、情報、監査権、解除権に関する要件をはじめとして、企業とクラウド サービス プロバイダの契約関係について具体的なガイダンスを提供しています。
欧州の企業との Google Cloud の契約は、EIOPA クラウド アウトソーシング ガイドラインの契約要件に対応しています。また、Google Cloud は、Google Cloud と Google Workspace の両方のガイドラインへのマッピングを作成することで、要件を満たすためにどのようなサポートが提供されるかをお客様が把握し、Google Cloud をアウトソーシング サービス プロバイダとして評価しやすくしています。Google Cloud は、当該企業がどのようにサービスを使用するかを問わず、このような要件に対処できるようにしています。