欧州銀行機関(EBA)は、欧州銀行業界全体にわたって効果的かつ一貫した健全性の規制および管理を実現するための独立した EU の機関です。アウトソーシング契約に関する EBA ガイドライン(EBA アウトソーシング ガイドライン)では、EBA の委任範囲内にある金融機関がクラウド サービス プロバイダなどのサービス プロバイダに業務をアウトソーシングする場合に実装する必要がある内部ガバナンスの手配について規定されています。このガイドラインは、2006 年に発行された Committee of European Banking Supervisors(欧州銀行監督委員会)(CEBS)のアウトソーシングに関するガイドラインに代わるものです。また、2018 年に公開されたクラウド サービス プロバイダへのアウトソーシングに関する EBA の推奨事項もこれらに置き換えられます。
EBA アウトソーシング ガイドラインは、金融機関とそのサービス プロバイダの関係について具体的なガイダンスを提供しています。特に、金融機関とそのサービス プロバイダ間の契約に含める一連の項目(再委託、セキュリティ、アクセス、情報、監査、権利、解除権に関する要件など)を指定します。
ヨーロッパの金融機関に対する Google Cloud の契約は、EBA アウトソーシング ガイドラインに記載されている契約要件に対応しています。また、Google Cloud は、Google Cloud と Google Workspace の両方のガイドラインへのマッピングを作成することで、要件を満たすためにどのようなサポートが提供されるかをお客様が把握し、Google Cloud をアウトソーシング サービス プロバイダとして評価しやすくしています。Google Cloud は、当該機関がどのようにサービスを使用するかを問わず、このような要件に対処できるようにしています。