Cloud Run functions は、オペレーティング システムのバージョンに加えて、アドオン パッケージ、言語サポート、お使いの関数をサポートして呼び出す Go Functions Framework ライブラリで構成される環境で実行されます。この環境は言語バージョンで識別され、ランタイム ID として知られています。
関数の準備
関数は、Google Cloud コンソールから直接準備することも、ローカルマシンで作成してアップロードすることもできます。Go 開発用にローカルマシンを準備するには、Go 開発環境を設定するをご覧ください。
サポートされている Go ランタイムとベースイメージ
ランタイム | ランタイム ID | スタック | ランタイム ベースイメージ |
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Go 1.23 (プレビュー版のみ) |
go123 |
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Go 1.22 | go122 |
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Go 1.21 | go121 |
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Go 1.20 | go120 |
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Go 1.19 | go119 |
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Go 1.18 | go118 |
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Go 1.16 | go116 | google-18-full | google-18-full/go116 |
Go 1.13 | go113 | google-18-full | google-18-full/go113 |
Go 1.11 | go111 | 廃止 | 廃止 |
ランタイムの選択
デプロイ時に、関数にサポートされている Go ランタイムのいずれかを選択できます。
ランタイム バージョンを選択するには、Google Cloud コンソールまたは gcloud CLI を使用します。使用するツールのタブをクリックして、手順を確認してください。
gcloud
関数をデプロイするときに、--base-image
フラグを使用して関数の Go ベースイメージを指定します。次に例を示します。
gcloud run deploy FUNCTION \
--source . \
--function FUNCTION_ENTRYPOINT \
--base-image go122
次のように置き換えます。
FUNCTION: デプロイする関数の名前。このパラメータは省略できますが、省略すると名前の入力を求められます。
FUNCTION_ENTRYPOINT: ソースコード内の関数のエントリ ポイント。これは、関数の実行時に Cloud Run が実行するコードです。このフラグには、ソースコード内に存在する関数名または完全修飾クラス名を指定する必要があります。
gcloud CLI を使用して関数をデプロイする手順については、Cloud Run で関数をデプロイするをご覧ください。
コンソール
ランタイム バージョンは、Google Cloud コンソールで Cloud Run 関数を作成または更新するときに選択できます。関数のデプロイ手順については、Cloud Run で関数をデプロイするをご覧ください。
関数を作成するときに Google Cloud コンソールでランタイムを選択する手順は次のとおりです。
Google Cloud コンソールで [Cloud Run] ページに移動します。
[関数を作成] をクリックします。
[ランタイム] リストで、Go ランタイム バージョンを選択します。
[作成] をクリックし、Cloud Run がプレースホルダ リビジョンを使用してサービスを作成するのを待ちます。
コンソールの [ソース] タブにリダイレクトされ、関数のソースコードが表示されます。[保存して再デプロイ] をクリックします。
関数のデプロイ後にランタイム バージョンを更新する手順については、新しいソースコードを再デプロイするをご覧ください。
ソースコードの構造
Cloud Run functions が関数の定義を見つけるには、ソースコードが特定の構造に従っている必要があります。詳細については、Cloud Run functions の関数を作成するをご覧ください。
依存関係を指定する
Go の Cloud Run functions では、Go モジュールと go.mod
ファイル、または vendor
ディレクトリのいずれかで、すべての依存関係を指定する必要があります。詳細については、Go で依存関係を指定するをご覧ください。
環境変数
Go ランタイムは、必要に応じて関数で使用する特定の環境変数を自動的に設定します。詳細については、環境変数を構成するをご覧ください。
Context
タイプ
Go の context
パッケージは Context
型を定義します。この型は、API の境界を越えてプロセス間で期限、キャンセル シグナル、その他のリクエスト スコープ値を保持します。
次のコードでは、Pub/Sub クライアントによるコンテキスト アクセスの例を示します。