このページでは、Compute Engine と Google Kubernetes Engine を使用して Redis インスタンスに接続する方法について説明します。また、Telnet を使用して基本的な Redis コマンドをテストする手順についても説明します。
Memorystore for Redis でサポートされる Google Cloud 環境の一覧については、サポートされる環境をご覧ください。Memorystore でサポートされる一部のサーバーレス環境には、Serverless VPC Access コネクタが必要です。詳細については、サーバーレス VPC アクセス コネクタの要件をご覧ください。
telnet を使用して Compute Engine VM から Redis インスタンスに接続する
Redis インスタンスには、その Redis インスタンスと同じプロジェクト、リージョン、ネットワーク内に配置されている任意の Compute Engine VM インスタンスから接続できます。
Redis インスタンスと同じプロジェクト、リージョン、ネットワークに Compute Engine VM をまだ作成していない場合は、Linux VM の使用に関するクイックスタートの手順に沿って作成し接続します。
apt-get
を使用してtelnet
をインストールします。sudo apt-get install telnet
ターミナルで次のように入力して、Redis インスタンスの IP アドレスに telnet で接続します。variables は、適切な値に置き換えてください。
telnet instance-ip-address 6379
コマンドが正常終了した場合は、次の結果が返されます。
Trying instance-ip-address… Connected to instance-ip-address
telnet セッションで、次のようにいくつかの Redis コマンドを入力します。
次のように入力します:
PING
結果:
PONG
入力
SET HELLO WORLD
結果:
+OK
次のように入力します:
GET HELLO
結果:
$5 WORLD
redis-cli
を使用して Compute Engine VM から Redis インスタンスに接続する
Redis インスタンスには、Redis インスタンスと同じプロジェクト、リージョン、ネットワーク内に配置されている任意の Compute Engine VM インスタンスから接続できます。
Redis インスタンスと同じプロジェクト、リージョン、ネットワークに Compute Engine VM をまだ作成していない場合は、Linux VM の使用に関するクイックスタートの手順に沿って作成し接続します。
Compute Engine SSH ターミナルから次のコマンドを実行して、
redis-cli
を Compute Engine VM にインストールします。sudo apt-get install redis-server
Compute Engine ターミナルで、variables は適切な値に置き換えて、次のコマンドを実行します。
redis-cli -h redis-instance-ip-address
これで、
redis-cli
を使用して Redis インスタンスに接続されました。Redis インスタンスへの接続をテストしたら、Redis インスタンスへの接続に使用した Compute Engine VM を削除することを検討してください。そうすることで、Google Cloud アカウントに料金が発生しないようにできます。
AUTH を使用して Redis インスタンスに接続する
このセクションでは、AUTH 機能が有効になっている Redis インスタンスに接続する方法について説明します。
Redis インスタンスと同じプロジェクト、リージョン、ネットワークに Compute Engine VM をまだ作成していない場合は、Linux VM の使用に関するクイックスタートの手順に沿って作成し接続します。
Compute Engine SSH ターミナルから次のコマンドを実行して、
redis-cli
を Compute Engine VM にインストールします。sudo apt-get install redis-server
インスタンスの AUTH 文字列を取得する
次のコマンドを実行して
redis-cli
を使用し、認証を行いインスタンスに接続します。variables は適切な値に置き換えます。redis-cli -h instance-ip-address -a auth-string
または
redis-cli -h instance-ip-address AUTH auth-string
Redis の
SET
コマンドとGET
コマンドを実行して、インスタンスに対する認証済み接続が確立されたことを確認します。Redis インスタンスへの接続をテストしたら、Redis インスタンスへの接続に使用した Compute Engine VM を削除することを検討してください。そうすることで、Google Cloud アカウントに料金が発生しないようにできます。
Google Kubernetes Engine クラスタから Redis インスタンスへの接続
Redis インスタンスには、そのインスタンスと同じリージョンに配置され、同じネットワークを使用する Google Kubernetes Engine クラスタから接続できます。
bash シェルを実行しているポッドから接続する
- Cloud Console の [GKE] ページに移動します。
GKE - 接続元とする GKE クラスタをクリックします。クラスタをまだ作成していない場合は、Redis インスタンスと同じゾーンおよびリージョンに IP エイリアスを有効にしてクラスタを作成します。IP エイリアスを有効にしてクラスタを作成する方法については、IP エイリアスのドキュメントをご覧ください。
- クラスタ名の右側にある [接続] ボタンをクリックし、表示されるウィンドウで [Cloud Shell で実行] ボタンをクリックします。
- 次のコマンドを実行して、
kubectl
コマンドライン アクセスを構成します。gcloud container clusters get-credentials CLUSTER_NAME --zone=CLUSTER_ZONE --project=PROJECT_ID
CLUSTER_NAME
はクラスタの名前です。CLUSTER_ZONE
は、クラスタが配置されているゾーンです。Redis インスタンスが配置されているゾーンでもある必要があります。PROJECT_ID
は、クラスタと Redis インスタンスが存在するプロジェクトです。
kubeconfig generated for CLUSTER_NAME
」という成功メッセージが表示されます。 - クラスタのバージョンが 1.8 以上かつ IP エイリアスが有効になっている場合は、この手順をスキップします。クラスタのバージョンが 1.7 以下の場合、またはバージョン 1.8 以上で IP エイリアスが有効になっていない場合は、次の回避策の手順を行ってからインスタンスに接続してください。 IP エイリアスのドキュメントを参照してください。 IP エイリアスの設定を有効にしてクラスタを作成する方法など、IP エイリアスの詳細については
- 次のコマンドを使用して、bash シェルに接続します。
kubectl run -i --tty busybox --image=busybox -- sh
- ホストアドレスとポート番号を使用して、Redis インスタンスに telnet で接続します。
telnet HOST-IP PORT
- 基本的な Redis コマンドを入力して、接続を確認します。
PING +PONG
- telnet 接続を閉じるには、Ctrl+C キー(Mac では Command+C キー)を押します。ポッド内で bash シェルを終了するには、「return」と入力します。操作が完了して Redis に接続する必要がなくなった場合は、
/k8s-custom-iptables/
ディレクトリから次のコマンドを実行します。./uninstall.sh
Google Kubernetes Engine ポッドから Redis インスタンスに接続する
事前に GKE クラスタを準備しておく必要があります。クラスタをまだ作成していない場合は、Redis インスタンスと同じゾーンおよびリージョンに IP エイリアスを有効にしてクラスタを作成します。IP エイリアスを有効にしてクラスタを作成する方法については、IP エイリアスのドキュメントをご覧ください。
- コンソールの右上隅にある [Cloud Shell をアクティブにする] ボタン
をクリックします。
- 次のコマンドを実行して、
kubectl
コマンドライン アクセスを構成します。gcloud container clusters get-credentials CLUSTER_NAME --zone CLUSTER_ZONE --project PROJECT_ID
CLUSTER_NAME
はクラスタの名前です。CLUSTER_ZONE
は、クラスタが配置されているゾーンです。Redis インスタンスが配置されているゾーンでもある必要があります。PROJECT_ID
は、クラスタと Redis インスタンスが存在するプロジェクトです。
kubeconfig generated for CLUSTER_NAME
」という成功メッセージが表示されます。 - クラスタのバージョンが 1.8 以上かつ IP エイリアスが有効になっている場合は、この手順をスキップします。クラスタのバージョンが 1.7 以下の場合、またはバージョン 1.8 以上で IP エイリアスが有効になっていない場合は、次の回避策の手順を行ってからインスタンスに接続してください。 IP エイリアスのドキュメントを参照してください。 IP エイリアスの設定を有効にしてクラスタを作成する方法など、IP エイリアスの詳細については
- 次のコマンドを使用して、
redis-cli
を実行する Redis ポッドを起動します。kubectl run -i --tty redisbox --image=gcr.io/google_containers/redis:v1 -- sh
HOST-IP
を Redis インスタンスのホスト IP アドレスに置き換えて、redis-cli
コマンドを実行します。redis-cli -h HOST-IP info
- オプションで Redis ベンチマーク コマンドを実行します。ここでも
HOST-IP
の部分は、実際の Redis インスタンスのホスト IP アドレスに置き換えてください。redis-benchmark -c 100 -n 100000 -d 1024 -r 100000 -t PING,SET,GET,INCR,LPUSH,RPUSH,LPOP,RPOP,SADD,SPOP,MSET -h HOST-IP -q
- Redis ポッドを終了するには、「
return
」と入力します。操作が完了して Redis に接続する必要がなくなった場合は、/k8s-custom-iptables/
ディレクトリから次のコマンドを実行します。./uninstall.sh
次のステップ
次の環境で動作するサンプル アプリケーションを使用して、Redis インスタンスに接続します。