Cloud Run functions の関数トリガー

Cloud Run functions の関数の作成とデプロイを終えたら、トリガーを指定することで、さまざまなシナリオに応じて関数を実行するように設定できます。このページでは、Cloud Run functions の関数でサポートされているトリガーの概要について説明します。

トリガーの種類

デフォルトでは、Cloud Run 上にデプロイされた関数はすべて、Cloud Run のソースデプロイされたサービスであり、HTTP エンドポイント(run.app の URL)を持ちます。以前に gcloud functions コマンドまたは Cloud Functions v2 API を使用して関数を作成したことがある場合、デフォルトで関数に cloudfunctions.net HTTP エンドポイントが設定されています。

関数の呼び出し方法やトリガー方法は、コードの記述時に指定する関数のタイプによって異なります。

  • イベント ドリブン トリガー: Google Cloud プロジェクト内のイベントに反応し、イベント ドリブン関数(CloudEvent 関数とも呼ばれます)に対応します。指定されたイベントに応じて関数をトリガーするには、イベント ドリブン アーキテクチャの構築をサポートする CloudEvents 仕様の Google 実装である、Eventarc を使用する必要があります。
  • HTTP トリガー: HTTP(S) リクエストに応答し、HTTP 関数に対応します。他のGoogle Cloud サービス(Eventarc 以外)をイベント プロバイダとして使用し、HTTP(S) リクエストを介して関数を呼び出すことができます。

Google Cloud プロジェクト内のイベントに応答するように関数をトリガーするには、 Google Cloud コンソールでの関数のデプロイ時、または gcloud CLI を使用している場合は関数のデプロイ後に、トリガーを指定します。

同じ関数を一度に複数のトリガーにバインドすることはできませんが、同じトリガー設定で複数の関数をデプロイすることで、同じイベントで複数の関数を実行できます。

トリガーの例

Cloud Run functions の関数でサポートされているトリガーの例を次に示します。

すべてのイベント ドリブン関数で、イベント配信には Eventarc が使用されます。Pub/Sub トリガーと Cloud Storage トリガーは、Eventarc トリガーの一種として実装されます。

Pub/Sub と Webhook による追加のトリガー

Cloud Run functions は Pub/Sub トピックのメッセージによってトリガーできるため、Cloud Run functions をイベントバスとして Pub/Sub をサポートする他の Google サービスと統合できます。また、HTTP トリガーを使用して、HTTP コールバックを提供するサービス(Webhook)と統合することもできます。以下の各セクションでは、インテグレーションの例について説明します。

Cloud Logging

Cloud Logging では、ログを Pub/Sub トピックに転送し、そこで Cloud Run functions で使用できます。詳細については、Cloud Logging ドキュメントのシンクの構成と管理をご覧ください。

Cloud Scheduler

HTTP を使用してアクションをトリガーする Cloud Scheduler ジョブを作成することで、HTTP 関数の実行スケジュールを設定できます。

Google Cloud プロジェクト内のイベント(Pub/Sub トピックへのメッセージの公開など)に応答して関数を直接トリガーする必要がある場合は、イベント ドリブン関数をスケジュール設定することもできます。

Cloud Tasks

Cloud Tasks HTTP Target タスクを使用すると、任意の HTTP エンドポイントでタスクハンドラを実行できるため、HTTP トリガーを含む HTTP 関数をタスクハンドラとして使用できます。タスクを使用して、関数呼び出しのスロットリングやレート制限を行うこともできます。詳細については、Cloud Tasks ドキュメントの HTTP Target タスクを作成するをご覧ください。

Gmail

Gmail の Push Notification API を使用することで、Gmail のイベントを Pub/Sub トピックに送信し、Cloud Run で使用できます。