App Engine アプリを構成するには、app.yaml
ファイルを使用します。このファイルには、ランタイム、ハンドラ、スケーリングのほかに、環境変数などの全般的な設定も含まれています。
app.yaml
ファイルの概要
app.yaml
ファイルには、バージョンや URL など、Ruby アプリのすべてのランタイム構成を指定できます。このファイルは、特定のサービス バージョンのデプロイ記述子として機能します。
追加サービス用に app.yaml
ファイルを作成してデプロイするには、その前に、default
サービス用の app.yaml
ファイルを作成する必要があります。
一般に、スタンダード環境の単純な Ruby アプリにおいて app.yaml
ファイルで指定する必要があるのは、次のように runtime
要素だけです。
runtime: ruby33
その他すべての設定のデフォルト値は、App Engine によって提供されます。これには、アプリで使用できるメモリと CPU リソースを決定する F1 インスタンス クラスや、アプリの新しいインスタンスを作成する方法とタイミングを決定する自動スケーリングの設定なども含まれます。
デフォルト設定をオーバーライドする必要がある場合は、app.yaml
ファイルを作成して必要な設定を指定します。詳しくは、app.yaml
ファイルのリファレンスをご覧ください。
app.yaml
ファイルには一意の名前を指定できます。ただし、その場合はデプロイ コマンドでもそのファイル名を指定する必要があります。たとえば、app.yaml
ファイルに service-name-app.yaml
または app.standard.yaml
という名前を指定した場合は、次のいずれかを使用してアプリをデプロイする必要があります。
gcloud app deploy service-name-app.yaml
gcloud app deploy app.standard.yaml
アプリで複数のサービスと app.yaml
ファイルを構造化する方法については、ウェブサービスの構造化についての記事をご覧ください。
すべての構成要素
この構成ファイルでサポートされるすべての要素の一覧については、app.yaml
リファレンスをご覧ください。