Google Cloud Console の Cloud Trace の [概要] ページでは、アプリケーションのレイテンシ データの概要が表示され、個々のトレースを詳細に確認できます。
- アプリケーションのレイテンシを短縮する方法の理解に役立つ、パフォーマンスの分析情報を一覧表示ます。
- 最も頻繁なアプリケーション リクエストと RPC 呼び出し、およびそれらの平均レイテンシを一覧表示します。
- 最大 3 つの日次分析レポートを表示します。各レポートには、単一の RPC エンドポイントの前日のレイテンシ データが表示されます。エンドポイントのデータが 7 日前から利用可能になっている場合、その前のデータは比較のためにグラフに含まれます。
- 最近のトレースのリスト、およびそれらのレイテンシと作成時刻。
- 課金対象のトレーススパンの料金の概要。
概要ページ
Google Cloud コンソールで [トレース] を選択し、 [概要] を選択するか、次のボタンをクリックします。
これは Trace のデフォルトのビューです。
分析情報
該当する場合は、[分析情報] ペインに、アプリケーションのパフォーマンス分析情報のリストが表示されます。
[分析情報] ペインでは、アプリケーションの一般的な問題がハイライト表示され、レイテンシを短縮できます。たとえば、分析情報では、お使いのアプリケーションがデータストアの put()
オペレーションに対して過剰な連続呼び出しを行っていることがレポートされることがあり、それらのオペレーションをバッチ処理するとレイテンシが短縮する可能性があります。
分析情報の詳細を表示するには、分析情報の名前をクリックします。このペインには、潜在的な問題の説明と、おすすめの解決方法が表示されます。詳細については、トレースを検索して調査するをご覧ください。
最近のトレース
[最近のトレース] ペインには、プロジェクトの最新のトレースが表示されます。
一覧表示されたトレースの詳細を表示するには、[URI] をクリックします。 トレースの調査方法の詳細については、トレースを検索して調査するをご覧ください。
頻度が高いリクエスト
[頻度が高い URI] ペインには、前日のアプリケーションに対して最も頻度が高いリクエストの URI のリストがその平均レイテンシとともに表示されます。
一致するリクエストの詳細なレイテンシ データを参照して表示するには、任意の URI をクリックして [Trace エクスプローラ] ページを開きます。デフォルトでは、過去 1 時間のデータが表示されます。フィルタを追加して期間を変更し、追加のリクエストを表示することもできます。次のスクリーンショットは、/datastore_v3:RunQuery
という名前のスパンのフィルタリング効果を示しています。
詳細は、トレースを検索して表示するをご覧ください。
頻度が高い RPC 呼び出し
[頻度が高い RPC] ペインには、アプリケーションによって最後に行われた最も頻度が高い RPC 呼び出しのリストとその平均レイテンシが表示されます。
一致する RPC 呼び出しが行われたリクエストのレイテンシ データを参照するには、RPC 名をクリックします。
課金対象のトレーススパン
[課金対象のトレーススパン] ペインには、Trace を使用している場合の費用に関する情報が表示されます。
- 今月のトレーススパンの取り込みは、Google Cloud プロジェクトの当月の初日にトレースが作成および受信されたトレーススパンの数を示します。
- 先月のトレーススパンの取り込み数は、Google Cloud プロジェクトの最後の 1 か月間に Trace が作成および受信したトレーススパンの総数を示します。
これらの値を使用して、Trace の使用料金を見積もることができます。料金情報については、Trace の料金をご覧ください。
日次分析レポート
[日次分析レポート] ページには、最大 3 つの自動生成レポートが表示されます。各レポートには、単一の RPC エンドポイントの前日のレイテンシ データが表示されます。エンドポイントのデータが 7 日前から利用可能になっている場合、その前のデータは比較のためにグラフに含まれます。 RPC エンドポイントのレポートが生成されるのは、最も頻度が多い 3 つの RPC エンドポイントの 1 つで、100 以上のトレースが利用可能な場合に限られます。
少なくとも 1 つの自動生成レポートを作成するのに十分なデータがない場合は、Trace によってカスタム分析レポートを作成するよう求められます。
レイテンシデータは、密度分布または累積分布として表示できます。
デフォルトでは、日次分析レポートには、データが密度として表示されます。横軸には対数目盛でレイテンシが表示され、縦軸には各レイテンシ値のリクエストの割合が表示されます。密度分布を使用すると、レイテンシ値の整合性を評価できます。
[累積分布] ボタンをクリックすると、縦軸は、レイテンシが横軸のレイテンシ値以下のリクエスト割合に変更されます。このビューでは、レイテンシが特定の値未満のリクエストの割合を確認できます。
詳しくは、レポートの作成と表示をご覧ください。