ワーカープールの CPU 上限を構成する

このページでは、Cloud Run インスタンスごとに使用する CPU の数を指定する方法について説明します。デフォルトでは、Cloud Run コンテナ インスタンスは 1 つの CPU に制限されています。この値は、このページの説明に従って増減できます。

CPU 上限の設定と更新

デフォルトでは、各インスタンスの CPU は 1 つに制限されています。この値は、次の表に示す値に変更できます。

CPU とメモリの表

CPU の最小メモリ要件は次のとおりです。

CPU 最小メモリ
1 128 MiB
2 128 MiB
4 2 GiB
6 4 GiB
8 4 GiB

必要なロール

Cloud Run のワーカープールの構成とデプロイに必要な権限を取得するには、次の IAM ロールを付与するよう管理者に依頼してください。

Cloud Run に関連付けられている IAM ロールと権限のリストについては、Cloud Run IAM ロールCloud Run IAM 権限をご覧ください。Cloud Run ワーカープールがGoogle Cloud API(Cloud クライアント ライブラリなど)と連携している場合は、サービス ID の構成ガイドをご覧ください。ロールの付与の詳細については、デプロイ権限アクセスの管理をご覧ください。

CPU 上限を構成する

構成を変更すると、新しいリビジョンが作成されます。明示的に更新しない限り、以降のリビジョンでも、この構成が自動的に適用されます。

Cloud Run ワーカープールの CPU 上限は、Google Cloud コンソール、Google Cloud CLI、Terraform のいずれかを使用して設定できます。

コンソール

  1. Google Cloud コンソールで Cloud Run に移動します。

    Cloud Run に移動

  2. メニューから [ワーカープール] を選択し、[コンテナをデプロイ] をクリックして新しいワーカープールを構成します。既存のワーカープールを構成する場合は、ワーカープールをクリックし、[新しいリビジョンの編集とデプロイ] をクリックします。

  3. 新しいワーカープールを構成する場合は、最初のワーカープール ページに入力してから、[コンテナ、ボリューム、ネットワーキング、セキュリティ] をクリックしてワーカープール構成ページを開きます。

  4. [コンテナ] タブをクリックします。

    画像

    • [CPU] プルダウン リストから CPU の上限を選択します。
  5. [作成] または [デプロイ] をクリックします。

gcloud

次のコマンドを使用して、特定のワーカープールの CPU の上限を更新します。

gcloud beta run worker-pools update WORKER_POOL --cpu CPU

次のように置き換えます。

  • WORKER_POOL は、ワーカープールの名前に置き換えます。
  • CPU は、CPU の上限に置き換えます。CPU とメモリの表に示されている要件に沿って、12468 のいずれかの値を指定します。

次のコマンドを使用して、デプロイ中に CPU を設定することもできます。

gcloud beta run worker-pools deploy --image IMAGE_URL --cpu CPU

次のように置き換えます。

  • IMAGE_URL: ワーカープールを含むコンテナ イメージへの参照(例: us-docker.pkg.dev/cloudrun/container/worker-pool:latest)。
  • CPU は、CPU とメモリの表に示されている要件に沿って、12468 のいずれかの値に置き換えます。

Terraform

Terraform 構成を適用または削除する方法については、基本的な Terraform コマンドをご覧ください。

resource "google_cloud_run_v2_worker_pool" "default" {
  name     = "WORKER_POOL"
  location = "REGION"
  launch_stage = "BETA"

  template {
    containers {
      image = "IMAGE_URL"
      resources {
        limits = {
          cpu = "CPU"
        }
      }
    }
  }
}

次のように置き換えます。

  • WORKER_POOL は、ワーカープールの名前に置き換えます。
  • REGION は、 Google Cloud リージョンに置き換えます。例: europe-west1
  • IMAGE_URL: ワーカープールを含むコンテナ イメージへの参照(例: us-docker.pkg.dev/cloudrun/container/worker-pool:latest
  • CPU は、CPU とメモリの表に示されている要件に沿って、12468 のいずれかの値に置き換えます。

ワーカープールの CPU 構成を確認する

  1. Google Cloud コンソールで Cloud Run に移動します。

    [Cloud Run] に移動

  2. [ワーカープール] をクリックして、デプロイされたワーカープールのリストを確認します。

  3. 調べるワーカープールをクリックして、詳細ウィンドウを表示します。

  4. [コンテナ] タブをクリックして、ワーカープールの CPU 構成を確認します。