Cloud Run ジョブは 1 つ以上のタスクで構成されます。最大再試行回数の設定には、タスクが完全に失敗するまでにタスクの再起動を試みる回数を指定します。デフォルトは 3 です。
この設定は、ジョブ単位ではなくタスク単位で適用されます。0 に設定すると、タスクは 1 回だけ実行され、失敗時に再試行されません。
必要なロール
Cloud Run ジョブの構成に必要な権限を取得するには、次の IAM ロールを付与するよう管理者に依頼してください。
-
Cloud Run ジョブに対する Cloud Run デベロッパー(
roles/run.developer
) -
サービス ID に対するサービス アカウント ユーザー(
roles/iam.serviceAccountUser
)
Cloud Run に関連付けられている IAM ロールと権限のリストについては、Cloud Run IAM ロールと Cloud Run IAM 権限をご覧ください。Cloud Run ジョブが Google Cloud APIs(Cloud クライアント ライブラリなど)と連携している場合は、サービス ID の構成ガイドをご覧ください。ロールの付与の詳細については、デプロイ権限とアクセスの管理をご覧ください。
最大再試行回数を構成する
最大再試行回数を指定するには:
コンソール
Google Cloud コンソールで Cloud Run の [ジョブ] ページに移動します。
新しいジョブを構成する場合は、[ジョブ] タブをクリックし、必要に応じて初期ジョブ設定ページを入力します。既存のジョブを構成する場合は、ジョブをクリックして [編集] をクリックします。
[コンテナ、変数とシークレット、接続、セキュリティ] をクリックして、ジョブのプロパティ ページを開きます。
[全般] タブをクリックします。
- 0~10 の整数で再試行回数を指定します。
[作成] または [更新] をクリックします。
コマンドライン
ジョブを作成する場合:
gcloud run jobs create JOB_NAME --image IMAGE_URL --max-retries RETRY
次のように置き換えます。
- JOB_NAME: ジョブの名前。
- IMAGE_URL: コンテナ イメージへの参照(
us-docker.pkg.dev/cloudrun/container/job:latest
など)。 - RETRY: 再試行回数。0~10 の整数で指定します。
ジョブを更新する場合:
gcloud run jobs update JOB_NAME --max-retries RETRY
YAML
新しいジョブを作成する場合は、この手順をスキップします。既存のジョブを更新する場合は、その YAML 構成をダウンロードします。
gcloud run jobs describe JOB_NAME --format export > job.yaml
maxRetries:
属性を更新します。apiVersion: run.googleapis.com/v1 kind: Job metadata: name: JOB spec: template: spec: template: spec: containers: - image: IMAGE maxRetries: RETRIES
RETRIES は、再試行回数に置き換えます。
0
~10
の整数を指定します。環境変数やメモリ上限など他の構成を指定することもできます。
既存のジョブ構成を更新します。
gcloud run jobs replace job.yaml
Terraform
Terraform 構成を適用または削除する方法については、基本的な Terraform コマンドをご覧ください。
Cloud Run ジョブの最大再試行回数を指定するには、google_cloud_run_v2_job
リソースを使用して、次のスニペットを main.tf
ファイルに適用します。
最大再試行回数の設定を表示する
Cloud Run ジョブの現在の最大再試行回数の設定を表示するには:
コンソール
Google Cloud コンソールで Cloud Run の [ジョブ] ページに移動します。
目的のジョブをクリックして、[ジョブの詳細] ページを開きます。
[構成] タブをクリックします。
構成の詳細で最大再試行回数の設定を見つけます。
コマンドライン
次のコマンドを使用します。
gcloud run jobs describe JOB_NAME
返された構成で、最大インスタンスの設定を見つけます。