コンテナを構成する

このページでは、Cloud Run ジョブのエントリポイント コマンドと引数を構成する方法について説明します。

Cloud Run がコンテナを起動すると、イメージのデフォルトのエントリポイント コマンドとデフォルトのコマンド引数が実行されます。イメージのデフォルトのエントリポイントとコマンド引数をオーバーライドする場合は、コンテナ構成の command フィールドと args フィールドを使用できます。command フィールドは、コンテナによって実行される実際のコマンドを指定します。args フィールドは、そのコマンドに渡される引数を指定します。

エントリポイントと引数を構成する

ジョブのコマンド エントリポイントと引数を構成するには:

コンソール

  1. Google Cloud コンソールで Cloud Run の [ジョブ] ページに移動します。

    Cloud Run に移動

  2. 新しいジョブを構成する場合は、[ジョブ] タブをクリックし、必要に応じて初期ジョブ設定ページを入力します。既存のジョブを構成する場合は、ジョブをクリックして [編集] をクリックします。

  3. [コンテナ、変数とシークレット、接続、セキュリティ] をクリックして、ジョブのプロパティ ページを開きます。

  4. [全般] タブをクリックします。

    画像

    • コンテナで実行するコマンドを指定します(コンテナでコマンドが定義されていない場合)。オプションで、エントリポイント コマンドへの引数を指定します。
  5. [作成] または [更新] をクリックします。

コマンドライン

  1. 新しいジョブの start コマンドと引数を設定するには:

    gcloud run jobs create JOB_NAME --image IMAGE_URL --command COMMAND --args ARG1,ARG-N

    次のように置き換えます。

    • JOB_NAME: ジョブの名前。
    • COMMAND は、デフォルトのコマンドを使用していない場合に、コンテナを起動するコマンドに置き換えます。
    • ARG1 は、コンテナ コマンドに送信する引数に置き換えます。引数が複数の場合は、カンマ区切りのリストを使用します。
    • IMAGE_URL は、コンテナ イメージへの参照(us-docker.pkg.dev/cloudrun/container/job:latest など)に置き換えます。

既存のジョブのコマンドと引数を更新するには:

gcloud run jobs update JOB_NAME --command COMMAND --args ARG1,ARG-N 

YAML

gcloud run jobs describe --format export コマンドを使用して既存のジョブ構成をダウンロードして表示します。読みやすく整えられた結果が YAML 形式で出力されます。次に、下記のフィールドを変更して、gcloud run jobs replace コマンドで変更後の YAML ファイルをアップロードします。必ず説明されているとおりにフィールドを変更してください。

  1. 次のコマンドで、構成を表示してダウンロードします。

    gcloud run jobs describe JOB_NAME --format export > job.yaml
  2. args: 属性と command 属性を更新します。

    apiVersion: run.googleapis.com/v1
    kind: Job
    metadata:
      name: JOB_NAME
    spec:
      template:
        spec:
          template:
            spec:
              containers:
              - args:
                - 'ARG1'
                - 'ARG-N'
                command:
                - COMMAND
                image: IMAGE

    次のように置き換えます。

    • COMMAND は、デフォルトのコマンドを使用していない場合に、コンテナを起動するコマンドに置き換えます。
    • ARG1 は、コンテナ コマンドに送信する引数に置き換えます。必要に応じて、1 行に 1 つずつ追加の引数を指定します。

    環境変数やメモリ上限など他の構成を指定することもできます。

  3. 既存のジョブ構成を更新します。

    gcloud run jobs replace job.yaml

設定したエントリポイント コマンドと引数をクリアするには(コンテナのデフォルトに戻すには)、次のように空の文字列を指定します。

gcloud run jobs update JOB_NAME --command "" --args "" 

引数に等号またはカンマを使用する

引数で等号を使用する場合は、次の形式を使用して指定します。

gcloud run deploy  \
  --args="--repo-allowlist=github.com/example/example_demo"

引数にカンマが含まれる場合、カンマをエスケープする方法については、環境変数の構成をご覧ください。

コンテナ設定を表示する

Cloud Run ジョブの現在のコンテナ設定を表示するには:

コンソール

  1. Google Cloud コンソールで Cloud Run の [ジョブ] ページに移動します。

    Cloud Run の [ジョブ] に移動

  2. 目的のジョブをクリックして、[ジョブの詳細] ページを開きます。

  3. [構成] タブをクリックします。

  4. 構成の詳細でシークレットの設定を見つけます。

コマンドライン

  1. 次のコマンドを使用します。

    gcloud run jobs describe JOB_NAME
  2. 返された構成で、コンテナ設定を見つけます。