参照を使用すると、値を直接指定せずに、構成やテンプレートのプロパティを定義できます。
参照を使用すると、リソースが作成されるまで定義されていないプロパティにもアクセスできます。たとえば、構成内で仮想マシンを定義する時点で、そのマシンの IP アドレスは不明です。IP アドレスへの参照を作成できます。
このステップでは、ネットワークとそれを参照する VM インスタンスが含まれる two-vms.yaml
について説明します。
新しい構成を開く
新しい two-vms.yaml
を開き、a-new-network
というネットワークを定義します。
cd deploymentmanager-samples/examples/v2/step_by_step_guide/step4_use_references
nano two-vms.yaml # use your preferred text editor
ネットワークへの参照の表示
両方の仮想マシン インスタンスの properties
セクションで、network
の値が新しいネットワークの selfLink
を参照しています。このため、ネットワーク インターフェースのプロパティは次のようになります。
networkInterfaces:
- network: $(ref.a-new-network.selfLink)
構成のデプロイ
サンプル ファイルで MY_PROJECT のすべてのインスタンスをプロジェクト ID で置き換え、次のコマンドで構成をデプロイします。
gcloud deployment-manager deployments create deployment-with-references --config two-vms.yaml
デプロイを表示するには、次のコマンドを使用します。
gcloud deployment-manager deployments describe deployment-with-references
次のステップ: テンプレートと変数
変数やテンプレートなどを使用すると、複雑な構成を効率的に作成できます。
次のステップでは、テンプレートの詳細と、それを使用して柔軟に構成を行う方法について説明します。
デプロイの削除
費用の発生を防ぐため、デプロイを削除することをおすすめします。このデプロイは次のステップで必要ありません。次のコマンドを実行して、デプロイを削除します。
gcloud deployment-manager deployments delete deployment-with-references