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API 管理

API に関する 2020 年の人気投稿を確認して 2021 年の目標を立てる

2021年1月19日
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2021 年 1 月 6 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

さまざまな課題が生じた 2020 年が過ぎ去り、新たな年を迎えました。ここで、昨年学んだ教訓を振り返ってみたいと思います。世界的な健康危機が発生し、デジタル トランスフォーメーションや技術革新が注目を集めた中で、API の統合と管理が組織にとってこれまで以上に重要になったことは言うまでもありません。これを念頭に置き、API に関する 2021 年の抱負を決める前に、2020 年の API に関する必読のブログ投稿を振り返ってみましょう。

API 設計を正しく行う

機能やデータへのアクセスを提供するだけが API の役割ではありません。ビジネス価値の最大化、デベロッパーの生産性向上、API の長期使用を実現するうえで API 設計は重要な役割を果たします。Google Cloud 公式ブログでは、このトピックを何度も取り上げてきましたが、API 設計に関して 2020 年に人気があった投稿は次の 2 つです。

API 戦略によってデジタル トランスフォーメーションが強化される理由

API 抜きで、変革やモダナイゼーションを語ることはできません。API は最新のアプリケーションを構築、接続するための事実上の標準になっています。もはやアプリケーション開発において補足的な立場ではなく、競争上の優位性をもたらし、サービス間の通信を可能にし、運用効率を向上させるための中心的要素といえるでしょう。これを踏まえ、API プログラムをミッション クリティカルなイニシアチブとして扱うことが、これまで以上に重要視されています。以下の API 戦略に関する人気の投稿をぜひご一読ください。

API の強力な新機能とプロダクト拡張機能

Envoy ベースのサービス向けの新しい Apigee AdaptorGoogle Cloud API Gateway のリリースから、Apigee を使用したコードなし開発の促進や、SAP のレガシー環境での豊富なデータの活用にいたるまで、2020 年にはデベロッパーが API を作成、管理、活用するうえで役立つ Google Cloud の新サービスを多数提供してきました。API は、エコシステム内の組織と技術をつなぐ重要な仲介役となっており、企業が自社データから最大限の価値を引き出し、イノベーションや成長に向けた新たな道筋を築きあげることを可能にします。Google Cloud が提供する、API 管理に関する最新のサービスと更新情報について、特に人気の高い投稿を以下にご紹介します。見逃された方はぜひご覧ください。

Gartner と Forrester が Apigee を再びリーダーに選出

Gartner は 2020 年のマジック クアドラントで、Google(Apigee)を 5 年連続で、フル ライフサイクル API 管理のリーダーとして認定しました。Apigee は、企業がミッション クリティカルな API プログラムを構築してスケールできるようにする実行能力が評価され、すべてのベンダーの中で最高の評価を得ました。Apigee の包括的な API 管理機能による、アプリ開発の加速、API を活用したデジタル エコシステムの構築、最新の API エコノミーの強化の方法を確認するには、以下の投稿をご覧ください(レポート全文をダウンロードできます)。

また、Forrester による「The Forrester Wave™: API Management Solutions, Q3 2020」でも、Google Cloud はリーダーに選出されています。Forrester はこのレポートで、15 社の API 管理ソリューションを、事前定義された一連の基準に照らし合わせて評価しました。Google Cloud は、リーダーに選出されたことに加え、次の評価項目でも最高スコアを獲得しています。市場でのプレゼンス カテゴリ、製品ビジョンの戦略カテゴリ基準、計画的な機能強化、現行製品の基準(API ユーザー エンゲージメント、REST API ドキュメント、正式なライフサイクル管理、データ検証と攻撃保護、API プロダクト管理、分析とレポート)。

Anthos でマルチクラウドがシンプルになるだけでなくコスト効率も向上

ハイブリッド化やマルチクラウド化が進む世界において、組織は場所を問わずにアプリケーションを構築、デプロイ、運用する方法を模索しています。レガシーであれクラウドネイティブであれ、クラウドに特化したトレーニングの不足、ベンダー ロックイン、サイロ化などの問題に悩まされることなく、デベロッパーが好きな場所でアプリケーションを構築して実行できるように、可視性、スケーラビリティ、ポータビリティを必要としています。Anthos は Kubernetes API と通信するあらゆるワークロードを表示、オーケストレート、管理できるため、どのような環境でも一貫性のあるシステムを簡単に構築でき、クラウドで API やマイクロサービスをさらに活用できます。Anthos がアプリケーションのモダナイゼーションをはるかに超える理由と、今後の計画についてはこちらの投稿をご確認ください。

まだまだある Google API の魅力

API の重要性について強調してきましたが、Google Cloud の取り組みにおいても API が持つ無限の可能性に刺激を受け、作業方法の改善につながる構築や作成を行うことができました。以下は、Google API の使用に関し、今年注目を集めた投稿の一部です。

API に関してさらに詳しく確認したい場合は、お客様の導入事例、プロダクト ニュース、業界のインサイトをご覧ください。また、2020 年におけるお客様にとっての API の重要なポイントについて、Twitter での共有をお待ちしております。


Gartner Magic Quadrant for Full Life Cycle API Management、2020 年 9 月 22 日、Paolo Malinverno、飯島 公彦、Mark O'Neill、John Santoro、Shameen Pillai、Akash Jain

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-ビジネス アプリケーション プラットフォーム部門プロダクト管理ディレクター(担当責任者)Bala Kasiviswanathan

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