API 管理

API 管理によるビジネス レジリエンスの構築

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※この投稿は米国時間 2020 年 8 月 27 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。


ここ数年にわたって、企業が顧客との交流にデジタルのサービスやインターフェースを利用するのが主流になってきました。そうした中、「これまでどおりのビジネス」を維持するためにデジタル変革が求められています。しかし、このような困難な時期においては、財政が黒字状態に戻るまでデジタル変革プロジェクトを一旦中断したいと思われるかもしれません。でもそれは間違っています。実際は、混乱している時期こそ、目前の課題と今後起こりうる別の課題の両方に対するレジリエンスを高めることがいっそう重要になります。

レジリエンスを高める 1 つの方法の入り口となるのが、アプリケーション プログラミング インターフェース(API)です。API とはソフトウェアが他のソフトウェアとやり取りする方法であり、今日の魅力的なデジタル エクスペリエンスの多くは、API を使用した新しい方法でデータと機能をつなげています。たとえば、CRM システムなどの従来の技術と、人工知能などの新しい技術や音声などの新しいインターフェースを結び付けています。API ファーストの戦略をデジタル変革に取り入れることで、運用効率の向上、イノベーションの加速、データ セキュリティの強化を実現できます。

API 管理プラットフォームは、API を戦略的な方法で活用するために役立ちます。API 管理プラットフォームを導入して、適応性とレジリエンスに優れたビジネスを構築できるようにする 3 つの主要な方法を次に示します。

既存アセットの再利用

API を使用することで、企業は根底にある技術的な複雑さを見せることなく、社内にすでに存在する貴重な機能やデータを簡単に取得し、アクセスと再利用を可能にすることができます。市場が変化して方向転換が必要になった場合には、これらの API を簡単に再タスク化して新しいアプリやサービスを構築できます。

さらに、API 管理プラットフォームは、これらの API を取り込んで企業内外のデベロッパーと安全に共有する仲介役として機能するため、新たな運用効率を促進し、新たなビジネスモデルを展開してビジネス変革を進めることができます。

たとえば、Pitney Bowes では、以前まで長々と続く繰り返しのプロセスを経てバックエンド システムに接続していました。そこで、API を使用してアプリケーションをバックオフィスに統合し、内部開発を加速して費用を削減しました。結果は劇的でした。新しいアプリケーションを作成する時間が 18 か月から 4 か月に短縮されたのです。

セキュリティとスケーラビリティの向上

デジタル インタラクションが顧客との主要なタッチポイントになるにつれて、シームレスなエクスペリエンスにするためにスケーラビリティやセキュリティの新たな課題に取り組むことも必要になってきました。

企業はデジタル サービスの需要の急増に直面する場合もあります。スケーラブルな API は、トランザクションの量に関係なく、常にサービスにアクセスでき、拡張できるようにします。API 管理プラットフォームを使用すると、企業はスケーラブルな API の設計、拡張性、需要のバランスをとることで、ビジネスを中断せずに API プログラムを迅速にスケールできます。

不正行為者がセンシティブ データにアクセスするための手段が増加する中で、これに対処するには API 管理でパスワードを使用せずに既存のリソースへの第三者による安全なアクセスを効率化し、セキュリティの脆弱性と起こり得るデータ侵害に対するリスクと露出を減らします。これにより、企業はデベロッパーに API へのセルフサービス アクセスを提供してイノベーションをスムーズに進める一方で、すべてのデジタル インタラクションをモニタリングして最小限のプロセスでアクセスを制御し、データを安全に維持することができます。

顧客とのインタラクションの促進

ビッグデータ、機械学習、API、予測分析における新しい進歩を取り入れることで、さまざまなチャネルにわたって、顧客とのエンゲージメントのレベルを高めることができます。

API 分析は、すべてのビジネス トランザクションの戦略的ビューを作成し、トラフィックが集中している API を IT チームが特定できるようにします。この情報を活用すれば、予算を最適化して、顧客の需要が高い API プロダクトに注力できます。

また、API モニタリングにより、すべてのインタラクションが顧客の高い期待に応えられるようにすることができます。API 管理プラットフォームが提供するモニタリング ダッシュボードでは、ホットスポット、レイテンシ、エラー率を一目で把握できます。また、ユーザーはドリルダウンして障害が発生したポリシーを見つけ、問題にターゲットを絞り、修復が必要な他の特定の要素にも対処することが可能です。

ビジネス レジリエンスをより広い観点で見ると、この先行きが不透明な時期においてデジタル変革はイノベーションと運用効率向上の重要な推進力となります。目の前にあるのが課題でもチャンスでも、社内外の需要を満たすには既存のものを再構成できるようにする必要があります。運用効率の向上、イノベーションの加速、リッチなカスタマー エクスペリエンスの作成を促進するために、デベロッパーやパートナーもこれまで以上に API に注目しています。

Google の新しい電子書籍『The Path of Most Resilience』では、API をビジネス レジリエンスの構築に役立てる 3 つの具体的な方法について説明しています。これらの戦略および Apigee がどのように役立つかについて詳しくは、こちらをクリックしてください。

 

-Apigee プロダクト マーケティング マネージャー Shikha Chetal

-Apigee プロダクト マーケティング マネージャー Ruslan Mursalzade