Google Cloud Apigee、Gartner® Magic Quadrant™ API 管理部門で 10 年連続リーダーに選出
Geir Sjurseth
Outbound Product Manager, Apigee
Megan Bruce
Outbound Product Manager, Apigee
※この投稿は米国時間 2025 年 10 月 15 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
Google は 2025 年 Gartner® Magic Quadrant™ の API 管理部門でリーダーに選出され、「実行能力」について最も高い評価を得ました。これで 10 年連続の選出となります。
Google は、評価対象となった全ベンダーの中で、実行能力について最も高い評価を得ています。これは、従来の API ユースケースをサポートすることに加え、お客様がこれまでと同じ使い慣れたプラットフォームとネイティブ コントロールを使用して AI とエージェント AI 管理を行えるよう橋渡しすることに対する Google のコミットメントを反映したものと確信しています。


API 管理を生成 AI とエージェント AI に拡張
AI とエージェント ワークロードの台頭は、API からなる「神経系」によって支えられています。AI ツールは大きな可能性を生み出しますが、組織が試験運用から本番環境に移行する際に障害に直面することは珍しくありません。問題は、これらソリューションの管理、保護、スケーリングです。特に、規制の厳しい環境で LLM とそれを利用するエージェントを使用する場合は、この問題が顕著になります。
これに対処するのが Google Cloud のネイティブ API 管理プラットフォームである Apigee です。実績豊富な各機能の対象を AI イニシアチブへ拡げ、現実的かつ測定可能なビジネス価値の実現を支援します。
Apigee は、すべての AI エージェント、ツール、バックエンド モデルのインテリジェントで安全なプロキシとして機能し、セキュリティ、スケーラビリティ、ガバナンスを強化します。この重要なゲートウェイとして機能することで、エージェント ワークロードをリスクから保護し、管理されたデータでの運用を確保するとともに、費用を管理できるようにします。
エージェント AI の管理、ガバナンス、セキュリティ保護
Apigee のさまざまな機能が、AI イニシアチブの本番運用を目指す、企業の API および AI プラットフォーム チームを支援します。こうした機能としては、次のようなものが挙げられます。
AI プロダクト化
API プロダクトは Apigee プラットフォームの中心であり、プラットフォーム チームが個別の API オペレーションをプロダクトとしてバンドルし、アクセスと割り当てを管理して、利用に供するという一連の作業を可能にします。今日の Apigee は AI プロダクト化への取り組みを支援しています。具体的には、サードパーティ インテグレーション(Application Integration による)、MCP サーバーなどのエージェント ツール、そしてもちろん API を含むツールをバンドルしており、これによって開発者による再利用、きめ細かいアクセス制御、収益化が容易となり、組織の新たな収益源開拓につながります。
エージェント対応ツール
Google DeepMind が構築したマルチエージェント ツールをベースとする Apigee の新しい API 仕様強化機能(現在、限定公開プレビュー中)は、既存の API 仕様を自動的に強化し、エージェントによる検出を容易にします。これは仕様に包括的なサンプル、エラー シナリオ、組織の API パターンから導き出されたビジネス ロジックを含めることで実現されます。
AI の費用管理
お客様は、Apigee のネイティブな割り当てポリシーを使用して、API または AI プロダクト レベルでトークン制限を適用します。Looker Studio(無料の Google Cloud サービス)とのインテグレーションにより、API プラットフォーム チームが AI トークンの使用状況に関するカスタム レポートを作成し、外部の関係者と共有することが可能になります。
一元化されたツールカタログとオブザーバビリティ
Apigee API Hub は、API、MCP サーバー、サードパーティ インテグレーションに関する情報を保存する、一元化されたカタログとして機能し、Gemini を活用した組み込みのセマンティック検索機能がツールの発見と再利用を支援します。Agent Development Kit(ADK)用の Apigee API Hub ツールセットにより、ADK を使用してカスタム エージェントを構築するデベロッパーは、わずか 1 行のコードで Apigee API Hub 内のツールへのアクセスをエージェントに付与できます。API のトラフィックとパフォーマンスに関するデータはカタログに統合され、人間とエージェントがアクセスできるように。さらに、これらのセマンティック機能は、セマンティックなツール識別という新たなユースケースを推進します。
ツールのセキュリティとコンプライアンス
Apigee で用意されている 60 以上のポリシーには、ツールを保護して安全に保つためのセキュリティ ポリシーが含まれています。これには、Model Armor を使用した AI 安全性強化に関するネイティブ ポリシーも含まれます。さらに、Apigee Advanced API Security は Apigee のランタイムとネイティブにインテグレーションされており、Google が設計した ML モデルを活用した動的な API セキュリティ ポスチャー管理や不正行為検出などの高度なセキュリティ機能を実現しています。最後に、Apigee の強化されたデータ所在地機能は、世界各地におけるワークロードのコンプライアンス遵守を支援します。
マルチクラウドのモデル ルーティング
Apigee は、エージェントとバックエンドの LLM モデル間のプロキシとして機能し、エージェントとツールの間をつないで、Google Cloud 内外でホストされているバックエンド LLM モデルへのルーティングを行います。Apigee のサーキット ブレーキング機能は、AI アプリケーションとエージェント アプリケーションの高可用性を維持するのに役立ちます。
グローバル リーダーから信頼される Apigee
グローバル リーダーは、ミッション クリティカルな API の大規模な管理に Apigee を信頼して利用しています。そしてそれは規制の厳しい業界でも変わりありません。Google は、お客様の進化するニーズに応える世界水準の信頼できるサービスとしての Apigee を維持するため、継続的に投資していくことをお約束します。 Gartner からのこの評価は、継続的なイノベーションと卓越したデベロッパー エクスペリエンスの提供に対する Google の取り組みを裏付けるものだと考えています。
お客様とパートナー様に感謝
Apigee を継続的にサポートし、信頼してくださっているお客様、デベロッパー、パートナーの皆様に心より感謝申し上げます。皆様からの貴重なフィードバックとご協力を活かし、プロダクト ロードマップの推進と、信頼できる API 管理エクスペリエンスのご提供に邁進いたします。
ー Apigee、アウトバウンド プロダクト マネージャー Geir Sjurseth
ー Apigee、アウトバウンド プロダクト マネージャー Megan Bruce

