入門: フォームデータの処理

HTTP の POST メソッドを使用する HTML フォームを作成して、App Engine 上で実行されている Java サーブレットにユーザーが用意したデータを送信できるようにする方法を学びます。

始める前に

開発環境を構成し、App Engine プロジェクトを作成します

フォームの作成

JavaServer Pages(JSP)を使用して HTML フォームを作成します。

次の JSP コードは、ブログ投稿を作成するフォームを生成します。3 つのテキスト入力フィールドとして titleauthorcontent があり、サーブレットにデータを送信する Save ボタンがあります。

<%@ taglib uri="http://java.sun.com/jsp/jstl/core" prefix="c"%>
<%@ taglib uri="http://java.sun.com/jsp/jstl/functions" prefix="fn"%>
<div class="container">
  <h2>
    Create a new blog post
  </h2>

  <form method="POST" action="/create">

    <div>
      <label for="title">Title</label>
      <input type="text" name="title" id="title" size="40" value="${fn:escapeXml(blog.title)}" class="form-control" />
    </div>

    <div>
      <label for="author">Author</label>
      <input type="text" name="author" id="author" size="40" value="${fn:escapeXml(blog.author)}" class="form-control" />
    </div>

    <div>
      <label for="description">Post content</label>
      <textarea name="description" id="description" rows="10" cols="50" class="form-control">${fn:escapeXml(blog.content)}</textarea>
    </div>

    <button type="submit">Save</button>
  </form>
</div>

このフォームでは、/create を URL とするハンドラにフォームデータが送信されます。コード スニペットに示すように、JSP の escapeXml 機能を使用してクロスサイト スクリプティング(XSS)攻撃に対処する必要があります。このフォーム ハンドラの作成手順を以下に示します。

フォームデータの処理

ユーザーが送信したフォームデータはフォーム ハンドラで処理されます。以下のスニペットでは、サーブレットである createBlogPost がフォーム ハンドラとして機能します。

import java.io.IOException;
import java.io.PrintWriter;
import javax.servlet.annotation.WebServlet;
import javax.servlet.ServletException;
import javax.servlet.http.HttpServlet;
import javax.servlet.http.HttpServletRequest;
import javax.servlet.http.HttpServletResponse;

@SuppressWarnings("serial")
@WebServlet(name = "createBlogPost", value="/create")
public class createBlogPost extends HttpServlet {

  @Override
  public void doPost(HttpServletRequest req, HttpServletResponse resp)
      throws ServletException, IOException {

    PrintWriter out = resp.getWriter();

    out.println(
        "Article with the title: " + req.getParameter("title") + " by "
            + req.getParameter("author") + " and the content: "
            + req.getParameter("description") + " added.");
  }
}

アノテーション @WebServlet(name = "createBlogPost", value="/create") に注意してください。このアノテーションは、リクエスト(/create)を処理する URI にサーブレットをマッピングします。App Engine Java 7 ランタイムに慣れ親しんだデベロッパーのために、このアノテーションは以前に web.xml ファイルで作成したマッピングを置き換えます。

App Engine へのデプロイ

Maven を使用して App Engine にアプリをデプロイします。

プロジェクトのルート ディレクトリに移動し、次のように入力します。

mvn package appengine:deploy -Dapp.deploy.projectId=PROJECT_ID

PROJECT_ID は、Google Cloud プロジェクトの ID に置き換えます。pom.xml ファイルですでにプロジェクト ID を指定している場合は、実行するコマンドに -Dapp.deploy.projectId プロパティを含める必要はありません。

Maven によってアプリがデプロイされた後、次のように入力すると、新しいアプリでウェブブラウザのタブが自動的に開きます。

gcloud app browse

次のステップ

ユーザーデータの拡張処理として、Cloud SQL、Cloud Datastore、または Cloud Storage を使用してデータを格納できます。