割り当てと上限

このドキュメントでは、Cloud Shell に適用される割り当て上限を示します。

割り当ては、Google Cloud プロジェクトで使用できる共有 Google Cloud リソース(ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク コンポーネントなど)の量を制限します。つまり、割り当てはシステムの一部で、次の機能があります。

  • Google Cloud のプロダクトとサービスの使用量や消費量をモニタリングする。
  • 公平性の確保や使用量急増の抑制などのため、これらのリソースの消費量を制限する。
  • 規定の制限を自動的に適用する構成を維持する。
  • 割り当てをリクエストまたは変更する手段を提供する。

ほとんどの場合、割り当てを超過すると、システムは関連する Google リソースへのアクセスをすぐにブロックするため、ユーザーが試行しているタスクは失敗します。ほとんどの場合、割り当ては各 Google Cloud プロジェクトに適用され、その Google Cloud プロジェクトを使用するすべてのアプリケーションと IP アドレスで共有されます。

Cloud Shell リソースには上限もあります。これらの上限は、割り当てシステムとは無関係です。上限は、特に明記されていない限り、変更できません。

ほどんどの場合、割り当ての増減を行うには Google Cloud コンソールを使用します。詳細については、割り当ての増加をリクエストするをご覧ください。

使用量の割り当て

Cloud Shell のデフォルトでは、1 週間の割り当ては 50 時間です。

1 週間の Cloud Shell の割り当てを表示する

割り当てに達した場合は、指定された日時まで待ってから、Cloud Shell を再び使用するか、Cloud Shell 管理者に割り当てを増加できるかどうか確認する必要があります。

1 週間の割り当てを確認するには:

  • セッション情報 [セッション情報] をクリックし、[使用量の割り当て] をクリックします。ダイアログが開き、割り当ての残り時間、割り当ての合計時間数、割り当てのリセット日時が表示されます。

割り当ての増加をリクエスト

Cloud Shell の割り当ての増加はカスタマー サポート リクエストを通じて行われる必要があり、Google Cloud コンソールを使用して更新できません。割り当ての増加をリクエストするには、(課金ではなく)Cloud カスタマーケアにお問い合わせください。

割り当ての増加リクエストに対して承認が必要な場合は、リクエストの受領確認メールを Google Cloud から受け取ることができます。サポートが必要な場合は、このメールに返信してください。Cloud カスタマーケアでリクエストが処理され(通常は 2~3 営業日以内)、割り当ての増加が承認されたかどうかが通知されます。このメールには発効日が記載されています(該当する場合)。

割り当ての増加プロセスの詳細については、割り当ての増加リクエストについてをご覧ください。

Cloud Shell: アクティビティのない状態

$HOME ディレクトリが 120 日間不使用だったために削除されるのを防止するには、セッションを開始してください。長期間保存する必要がある機密データについては、Cloud Storage の別のソリューションの使用を検討してください。

非対話型の使用

Cloud Shell は、インタラクティブな使用のみを想定しています。非対話型セッションは、1 時間で自動的に終了します。Cloud Shell セッションは 12 時間に制限されていて、時間が経過するとセッションは自動的に終了します。その後すぐに新しいセッションを開始できます。

サービス制限違反後にセッションを復元する

サービスの限度を越えたためにセッションが終了した場合、またはセッションが確立できなかった場合、Cloud Shell は、エラー メッセージとともに、限度違反に対する申し立てフォームへのリンクを表示します。フィードバックのリンクをクリックし、セッションが終了する前に実行しようとしていたタスクについての詳しい情報をフォームに記して提出します。

制限事項

カスタム インストールされたソフトウェアのパッケージと永続性

Cloud Shell セッションを支える仮想マシン インスタンスは、Cloud Shell セッションに永続的に割り当てられているわけではなく、セッションが 20 分間の非アクティブになると終了します。インスタンスが終了すると、$HOME 以外で行った修正はすべて失われます。

セッション間で構成を維持するには、環境のカスタマイズを検討してください。

18 歳未満または年齢が不明なユーザー

18 歳未満または年齢が不明なユーザーは Cloud Shell を使用できません。Google Workspace for Education のデフォルトでは、すべてのユーザーに対して Cloud Shell へのアクセスがブロックされます。教育機関に 18 歳以上の学生がいて、Cloud Shell などの年齢制限のあるサービスへのアクセスを割り当てる場合、18 歳以上のユーザーを特定する手順については、Google サービスへのアクセスを年齢で制御するをご覧ください。

Cloud Shell エディタの拡張機能

Cloud Shell エディタでは、カスタム エディタ拡張機能のインストールがサポートされていません。ただし、Cloud Shell エディタには、一連の必要な拡張機能がすでにインストールされており、最新の状態に保たれています。

.bashrc のコンテンツ

.bashrc ファイルを修正または削除すると、Cloud Shell でエラーが発生する場合があります。.bashrc ファイルには、次のものが含まれている必要があります。

  if [ -f "/google/devshell/bashrc.google" ]; then
    source "/google/devshell/bashrc.google"
  fi

gcloud 出力フォーマット

Cloud Shell では、デフォルトで gcloud ユーザー補助機能が有効になっています。ユーザー補助機能が有効になっていると、gcloud テーブルの出力は各項目のフラットなリストとして表示されます。

多くのコマンドでボックス テーブルのデフォルトの動作を復元するには、$HOME/.bashrc ファイルの末尾に次のコマンドを追加します。

  gcloud config set accessibility/screen_reader false

遅い接続速度

初めて Cloud Shell に接続するときは、ホームディスクの作成もあるため、現状では 25 秒程度かかる場合があります。それ以降、既存の仮想マシン インスタンスとの接続時間は、およそ 5 秒程度になります。ただし、Cloud Shell を 1 週間使用しなかった場合は、ホーム ディレクトリがアーカイブから復元されるため、接続速度が遅くなります。

Cloud Shell には、永続ディスク ストレージがない Cloud Shell エクスペリエンスである一時的ログインモードも用意されています。一時的ログインモードを使用すると、接続パフォーマンスは速くなりますが、セッションで作成したファイルは、セッション終了時にすべて失われます。

ブラウザのサポート

Cloud Shell では、Google Chrome、Mozilla Firefox、Microsoft Edge、Microsoft Internet Explorer 11 以降、Apple Safari 8 以降の最新バージョンがサポートされています。シークレット ブラウジング モードの Safari はサポートされていません。

シークレット ブラウジングと無効化されたサードパーティの Cookie

サードパーティの Cookie が無効になっていると、Cloud Shell エディタは Cloud Shell に読み込めません。一部のブラウザでは、サードパーティの Cookie はデフォルトで無効になっています。また、ほとんどのブラウザのシークレット モードやプライベート ブラウザ モードでも Cookie がブロックされます。

サードパーティの Cookie が無効になっていても、エディタ セッション(コードエディタ ボタン)を開いたときに [新しいウィンドウで開く] ボタンをクリックすると、別のウィンドウで Cloud Shell エディタを使用できます。

また、ウェブ プレビュー [ウェブでプレビュー] ボタン を使用して、ポート 970 に移動することもできます。

サードパーティの Cookie のブロックが原因でコード エディタを読み込むことができないことを示すエディタパネルと、エディタを新しいウィンドウで開くためのリンク

ヒント: Google Chrome を使用している場合は、アドレスバーにあるサードパーティの Cookie ブロック アイコン(サードパーティの Cookie のブロック アイコン)をクリックして、[サイトが動作していない場合] を選択し、[Cookie を許可] をクリックしてページを再読み込みすることで、サードパーティの Cookie を有効にできます。

ディスク ストレージ

Cloud Shell は、仮想マシン インスタンスの $HOME ディレクトリとしてマウントされた 5 GB の無料の永続ディスク ストレージをプロビジョニングします。このストレージは、ユーザーごとに割り当てられ、複数のプロジェクトを横断して使用することができます。インストール済みのソフトウェア、スクリプト、.bashrc.vimrc などのユーザー構成ファイルなど、ホーム ディレクトリに保存されているファイルはすべて、セッション間で維持され、最大 5 GB までカウントされます。

ディスク容量の消去

no space left on device エラーが発生した場合は、Cloud Shell ターミナルを使用してホーム ディレクトリからファイルを削除し、空き容量を確保してください。du -hs $(ls -A) コマンドを使用して、各ファイルが各サブディレクトリ内で使用するスペースを確認します。不要になったものを削除するか、ストレージを大量に消費することを検討してください。

次のステップ