Python を使用したクイックスタート

このクイックスタートでは、ログエントリの書き込み、読み取り、削除、エクスポートを行う Python プログラムを実行します。

始める前に

このクイックスタートでは、課金を有効にした Google Cloud Platform プロジェクトが必要です。GCP プロジェクトがない場合、またはプロジェクトで請求が有効になっていない場合は、次の手順に従います。
  1. Google アカウントにログインします。

    Google アカウントをまだお持ちでない場合は、新しいアカウントを登録します。

  2. GCP プロジェクトを選択または作成します。

    [リソースの管理] ページに移動

  3. プロジェクトに対して課金が有効になっていることを確認します。

    課金を有効にする方法について

このクイックスタートでは、Stackdriver Logging と Cloud Storage を使用します。これらのリソースを使用すると、費用が発生する可能性があります。このクイックスタートの終了後は、作成したリソースを削除するとそれ以上の請求が発生しなくなります。詳細については、クリーンアップをご覧ください。

はじめに

Cloud Shell 環境または一般的な Linux 環境を使用して、このクイックスタートを実行できます。

Cloud Shell

  1. Cloud Shell には、あらかじめ Python バージョン 2.7 と 3.5 がインストールされています。他のソフトウェアのインストールや構成を行う必要はありません。

  2. Cloud Shell を開き、プロジェクトの構成を確認します。

    1. GCP Console で、右上にある [Cloud Shell をアクティブにする] ボタンをクリックします。

      Cloud Shell をアクティブにする

      Cloud Shell のウィンドウが開き、ウェルカム メッセージが表示されます。

      Welcome to Cloud Shell

    2. ウェルカム メッセージでは、構成されたプロジェクト ID がエコーされます。この ID が、使用するプロジェクトのものでない場合は、[PROJECT_ID] を目的のプロジェクト ID に置き換えて、次のコマンドを実行します。

       gcloud config set project [PROJECT_ID]
      

Linux

  1. Python をインストールして構成します。このクイックスタートでは、Python バージョン 2、3 のいずれも使用できます。詳しくは、Python 開発環境のセットアップをご覧ください。

  2. プロジェクト用に Cloud Identity and Access Management の権限を設定します。以降の手順では、プロジェクト用のサービス アカウントを作成してから、ファイルを生成して Linux ワークステーションにダウンロードします。

    1. GCP Console で、[IAM と管理] > [サービス アカウント] に移動します。

      [サービス アカウント] に移動

    2. クイックスタート プロジェクトを選択し、[サービス アカウントを作成] をクリックします。

      • アカウント名を入力します。
      • アカウントの説明を入力します。
      • [作成] をクリックします。
    3. [サービス アカウントの権限(オプション)] ペインの [役割] で、プルダウン リストから [Logging 管理者] を選択します。[続行] をクリックします。

    4. サービス アカウントへのアクセス権をユーザーに付与するオプションはスキップします。

    5. キーファイルを作成し、ワークステーションにダウンロードします。

      • [キーの作成(オプション)] ペインで、[キーを作成] をクリックします。
      • キーのタイプには [JSON] を選択し、[作成] をクリックします。しばらくすると、ポップアップ ウィンドウに次のようなメッセージが表示されます。

        保存済みの秘密鍵

    6. サービス アカウントの作成を完了するには、[完了] をクリックします。

  3. Linux ワークステーションで、環境変数 GOOGLE_APPLICATION_CREDENTIALS をキーファイルのパスに設定して、アプリケーションに認証情報を指定します。次に例を示します。

     export GOOGLE_APPLICATION_CREDENTIALS="/home/user/Downloads/[FILE_NAME].json"
    

    この環境変数は現在のシェル セッションにのみ適用されるので、新しいセッションを開く場合は、変数を再度設定してください。

ソースのクローンを作成する

GitHub プロジェクト python-docs-samples のクローンを作成します。

git clone https://github.com/GoogleCloudPlatform/python-docs-samples

ディレクトリ python-docs-samples/logging/cloud-client には、このクイックスタートで使用する次の 2 つのプログラムが含まれています。

  • snippets.py: ログのエントリを管理します。
  • export.py: ログのエクスポートを管理します。

プログラムのディレクトリに移動するには、次のコマンドを実行します。

cd python-docs-samples/logging/cloud-client

ログエントリを書き込む

snippets.py プログラムは、Python クライアント ライブラリを使用してログエントリを Logging に書き込みます。コマンドラインで write オプションが指定されると、このプログラムは次のログエントリを書き込みます。

  • 構造化されていないデータがあり、重要度レベルが指定されていないエントリ。
  • 構造化されていないデータがあり、重要度レベルが ERROR のエントリ。
  • JSON 構造化データがあり、重要度レベルが指定されていないエントリ。

新しいログエントリをログ my-log に書き込むには、write オプションを指定して snippets.py プログラムを実行します。

python snippets.py my-log write

ログエントリを表示する

Cloud Shell でログエントリを表示するには、list オプションを指定して snippets.py プログラムを実行します。

python snippets.py my-log list

しばらくすると、コマンドが完了し、結果は次のようになります。

    Listing entries for logger my-log:
    * 2018-11-15T16:05:35.548471+00:00: Hello, world!
    * 2018-11-15T16:05:35.647190+00:00: Goodbye, world!
    * 2018-11-15T16:05:35.726315+00:00: {u'favorite_color': u'Blue', u'quest': u'Find the Holy Grail', u'name': u'King Arthur'}

結果にエントリが表示されない場合は、コマンドを再試行してください。Logging でログエントリを受信して処理するには、少し時間がかかります。

また、ログビューアを使用してログエントリを表示することもできます。詳細については、ログビューアでログを表示するをご覧ください。

ログエントリを削除する

ログ my-list のすべてのログエントリを削除するには、delete オプションを指定して snippets.py プログラムを実行します。

python snippets.py my-log delete

しばらくすると、コマンドが完了し、次の結果が表示されます。

Deleted all logging entries for my-log.

ログをエクスポートする

Logging では、ログエントリを Cloud Storage バケット、BigQuery データセット、Cloud Pub/Sub にエクスポートできます。エクスポートの詳細については、ログのエクスポートの概要をご覧ください。

このセクションでは、次の操作を行います。

  • Cloud Storage バケットを作成し、データのエクスポート先として使用します。
  • 新しいログエントリをエクスポート先にコピーするシンクを作成します。
  • Cloud Storage バケットの権限を更新します。
  • Logging にログエントリを書き込みます。
  • 必要に応じて、Cloud Storage バケットの内容を確認します。

エクスポート先を作成する

このクイックスタートのエクスポート先は、Cloud Storage バケットです。Cloud Storage バケットを作成するには、次の手順に沿って操作します。

  1. GCP Console で、[Storage] > [ブラウザ] に移動します。

    [ブラウザ] に移動

  2. [バケットを作成] をクリックします。

  3. バケットの名前を選択します。

  4. [Regional] を選択し、[場所] で最も近い地理オプションを選択します。

  5. [アクセス制御モデル] で [オブジェクト レベルとバケットレベルの権限を設定] を選択します。

  6. 他のすべての設定はデフォルト値のままにします。[作成] をクリックします。

このクイックスタートでは、Cloud Storage バケット名 myloggingproject-1 を使用します。

シンクを作成する

シンクは、新しく到着したログエントリを Logging からエクスポート先にエクスポートするかどうかを決定するルールです。シンクには次の 3 つの属性があります。

  • 名前
  • エクスポート先
  • フィルタ

新しく到着したログエントリがフィルタ条件を満たしている場合、そのログエントリはエクスポート先にエクスポートされます。

export.py プログラムでは、Python クライアント ライブラリを使用して、シンクの作成、一覧表示、変更、削除を行います。重要度が INFO 以上のすべてのログエントリを Cloud Storage バケット myloggingproject-1 にエクスポートするシンク mysink を作成するには、次のコマンドを実行します。

python export.py create mysink myloggingproject-1 "severity>=INFO"

シンクを表示するには、list オプションを指定して export.py プログラムを実行します。

python export.py list

結果は次のようになります。

    mysink: severity>=INFO -> storage.googleapis.com/myloggingproject-1

エクスポート先の権限を更新する

エクスポート先(この場合は Cloud Storage バケット)の権限は、export.py プログラムを使用してシンクを作成しても変更されません。Cloud Storage バケットの権限の設定を変更して、シンクに書き込み権限を付与する必要があります。

Cloud Storage バケットの権限を更新するには:

  1. シンクのライター ID を特定します。

    1. [ログビューア] ページに移動します。

      [ログビューア] ページに移動

    2. シンクのライター ID を含めてシンクの概要を表示するには、[エクスポート] を選択します。

  2. GCP Console で、[Storage] > [ブラウザ] をクリックします。

    [ブラウザ] に移動

  3. 詳細ビューを開くには、バケットの名前をクリックします。

  4. [権限] を選択し、[メンバーを追加] をクリックします。

  5. [役割] を [Storage Object Creator] に設定し、シンクのライター ID を入力します。

詳細については、エクスポート先の権限をご覧ください。

シンクを検証する

シンクとエクスポート先が正しく構成されていることを検証するには:

  1. 新しいログエントリをログ my-log に書き込みます。

    python snippets.py my-log write
    
  2. Cloud Storage バケットの内容を表示します。

    1. GCP Console で、[Storage] > [ブラウザ] をクリックします。

      [ブラウザ] に移動

    2. 詳細ビューを開くには、バケットの名前をクリックします。詳細ビューには、データが含まれているフォルダが一覧表示されます。バケットにデータがない場合は、次のメッセージが表示されます。

      There are no live objects in this bucket.

      エクスポートしたログの可用性で説明しているように、最初のエントリがエクスポート先に表示されるまで、または構成エラーが通知されるまでに 2〜3 時間かかることがあります。

    3. バケットでデータが受信されると、詳細ビューには次のような結果が表示されます。

      バケットの内容

    4. 各フォルダ内のデータは、ラベル付けされた一連のフォルダに整理されます。最上位のフォルダはログ名で、その後に年、月、日の各フォルダが続きます。シンクによってエクスポートされたデータを表示するには、フォルダ名 my-logs をクリックし、年、月、日のサブフォルダを順にクリックして、末尾が json のファイルを見つけます。

      バケットの内容

    5. JSON ファイルには、Cloud Storage バケットにエクスポートされたログエントリが含まれています。JSON ファイル名をクリックすると、その内容が表示されます。内容は次のようになります。

       {"insertId":"yf1cshfoivz48",
       "logName":"projects/loggingproject-222616/logs/my-log",
       "receiveTimestamp":"2018-11-15T23:06:14.738729911Z",
       "resource":{"labels":{"project_id":"loggingproject-222616"},"type":"global"},
       "severity":"ERROR",
       "textPayload":"Goodbye, world!",
       "timestamp":"2018-11-15T23:06:14.738729911Z"}
      

      ERROR の重要度は INFO の重要度よりも高いため、文字列「Goodbye, world!」を含むログエントリは、シンクのエクスポート先にエクスポートされます。書き込まれたその他のログエントリは、エクスポート先にエクスポートされません。設定されているデフォルト値の重要度レベルは INFO より低いためです。

トラブルシューティング

Cloud Storage バケットが空になっている理由はいくつかあります。

  • データがバケットに表示されるまでに十分な時間が経過していなかった。最初のエントリがエクスポート先に表示されるまで、または構成エラーが通知されるまでに 2〜3 時間かかることがあります。詳細は、エクスポートしたログの可用性をご覧ください。

  • 構成エラーが発生した。この場合、次のような件名のメール メッセージが届きます。

     [ACTION REQUIRED] Stackdriver Logging export config error in myloggingproject.

    メールの本文では、構成の問題が説明されています。たとえば、エクスポート先の権限を更新しなかった場合、次のエラーコードが表示されます。

     bucket_permission_denied

    この特定の条件を修正するには、権限を更新するをご覧ください。

  • シンクの作成後にログエントリを書き込んでいない。シンクは、新しく到着したログエントリにだけ適用されます。この状況を修正するには、次のコマンドを実行して新しいログエントリを書き込みます。

     python snippets.py my-log write
    

クリーンアップ

このチュートリアルで使用したリソースについて GCP アカウントに課金されないようにする手順は次のとおりです。

  1. (省略可)作成したログエントリを削除します。ログエントリを削除しないと、そのエントリは期限切れになったときに削除されます。割り当てポリシーをご覧ください。ログ my-log のすべてのログエントリを削除するには、次のコマンドを実行します。

     python snippets.py my-log delete
    
  2. プロジェクトを削除するか、クイックスタート リソースを削除します。

    • プロジェクトを削除するには、GCP Console の [プロジェクト情報] ペインから [プロジェクト設定に移動] をクリックし、[シャットダウン] をクリックします。

    • クイックスタート リソースを削除するには:

      1. 次のコマンドを実行してシンクを削除します。

        python export.py delete mysink
        
      2. Cloud Storage バケットを削除します。GCP Console に移動し、[Storage] > [ブラウザ] の順にクリックします。バケット名の横にあるチェックボックスをオンにして、[削除] をクリックします。

次のステップ

  • サービス アカウント、アクセス スコープ、Cloud Identity and Access Management の役割の詳しい説明については、サービス アカウントをご覧ください。
  • ログビューアの詳しい説明については、ログビューアをご覧ください。
  • Cloud Storage、BigQuery、Cloud Pub/Sub にログエントリをエクスポートする方法については、ログのエクスポートをご覧ください。
  • Stackdriver Logging で仮想マシン インスタンスからログエントリを収集する方法については、Logging エージェントをご覧ください。
  • 監査およびコンプライアンスのニーズについては、監査ログをご覧ください。
  • アプリケーションからのログの読み取り、書き込み、構成を行う方法については、Stackdriver Logging API をご覧ください。
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