このドキュメントは、どの Google Cloud ロードバランサがニーズに最適であるかを確認する際に利用できます。
Google Cloud の実装に最適なロードバランサを決定するには、Cloud Load Balancing の以下の事項について検討します。
- グローバル負荷分散とリージョン負荷分散
- 外部負荷分散と内部負荷分散
- トラフィックの種類
詳細については、負荷分散の概要をご覧ください。
フローチャート
グローバル負荷分散とリージョン負荷分散、外部負荷分散と内部負荷分散のどちらが必要か、ロードバランサで処理する必要があるトラフィックの種類が決まったら、次のフローチャートを使用してクライアント、プロトコル、ネットワーク構成で使用できる負荷分散を決定します。
TLS の終端ロケーションに対する地理的制御
外部 HTTP(S) ロードバランサと SSL プロキシ ロードバランサは、クライアントとロードバランサ間のレイテンシが最小限になるように、グローバルに分散しているロケーションで Transport Layer Security(TLS)を終端します。どこで TLS を終端するかを地理的に制御する必要がある場合は、ネットワーク負荷分散を代わりに使用し、ニーズに適したリージョンにあるバックエンドで TLS を終端する必要があります。
Google Cloud ロードバランサの概要
次の表は、各ロードバランサに固有の情報を示しています。
ロードバランサの種類 | トラフィックの種類 | クライアント IP を保持 | グローバルかリージョンか | 負荷分散スキーム | ロードバランサの宛先ポート | プロキシまたはパススルー |
---|---|---|---|---|---|---|
外部 HTTP(S) | HTTP または HTTPS | × | グローバル* | EXTERNAL | HTTP では 80 か 8080、HTTPS では 443 | プロキシ |
内部 HTTP(S) | HTTP または HTTPS | × | リージョン | INTERNAL_MANAGED | HTTP では 80 か 8080、HTTPS では 443 | プロキシ |
SSL プロキシ | TCP、SSL オフロード | × | グローバル* | EXTERNAL | 25、43、110、143、195、443、465、587、700、993、995、1883、3389、5222、5432、5671、5672、5900、5901、6379、8085、8099、9092、9200、9300 | プロキシ |
TCP プロキシ | TCP、SSL オフロードなし | × | グローバル* | EXTERNAL | 25、43、110、143、195、443、465、587、700、993、995、1883、3389、5222、5432、5671、5672、5900、5901、6379、8085、8099、9092、9200、9300 | プロキシ |
外部ネットワーク TCP / UDP | TCP または UDP | ○ | リージョン | EXTERNAL | 任意 | パススルー |
内部 TCP / UDP | TCP または UDP | ○ | リージョン バックエンド、リージョン フロントエンド(グローバル アクセスをサポート) | INTERNAL | 任意 | パススルー |
* グローバル(プレミアム ティア)。リージョン(スタンダード ティア)。
次のステップ
- アプリケーションのニーズに応じて適切なロードバランサを選択するには、ロードバランサの機能をご覧ください。