ファイル システム転送の要件

ファイル システム転送ジョブを作成する前に、必要な API を有効にして Docker をインストールする必要があります。

初回設定中にエラーが発生した場合は、設定手順に必要な権限がログイン ユーザーに付与されていることを確認してください。多くの場合、これらの権限はすべてのユーザーに付与されているわけではありません。プロジェクト管理者のサポートが必要になることがあります。

システム要件

Storage Transfer Service をファイル システム転送で使用するには、以下が必要です。

転送エージェント マシンの要件は次のとおりです。

  • 転送するデータにアクセス可能な Docker 対応の 64 ビット Linux サーバーまたは仮想マシン。 Docker Community Edition は、CentOS、Debian、Fedora、Ubuntu オペレーティング システムをサポートしています。

    他の Linux オペレーティング システムを使用するには、Docker Enterprise をご覧ください。

  • 効率的な処理を行うには、コンテナあたり少なくとも 8 GB のメモリと 4 個以上の CPU を割り当てる必要があります。

  • ulimit -u による構成など、許可されるプロセス ID の数にシステムレベルまたはユーザーレベルの制約がある場合は、実行するエージェントの数を考慮する必要があります。個々のエージェント プロセスは数百のスレッドを作成する場合があります。転送エージェントを実行するときは、プロセス ID の上限を削除することをおすすめします。

    Podman を使用してエージェント コンテナを作成するには、Storage Transfer Service エージェント スレッドに対応できる十分な --pids-limit 値を指定する必要があります。デフォルトの --pids-limit 値は 2048 です。これにより、複数のエージェントを実行すると問題が発生する可能性があります。コンテナごとに無制限のプロセス ID を許可するには、--pids-limit=-1 を設定することをおすすめします。

ジョブとエージェントのスケーリング制限

Storage Transfer Service では、転送ジョブとエージェントに次のスケーリング制限があります。

  • ジョブあたり 10 億ファイル未満
  • 帯域幅上限が 1 MBps 以上
  • エージェント プールあたり最大 100 個のエージェント
  • プロジェクトあたり最大 800 のエージェント プール

API を有効にする

  1. Enable the Google Storage Transfer API.

    Enable the API

Docker のインストール

物理または仮想の Linux マシンに Docker Community Edition をインストールします。

curl -fsSL https://get.docker.com -o get-docker.sh
sudo sh get-docker.sh
sudo systemctl enable docker

インストール エラーが発生した場合は、トラブルシューティングをご覧ください。

Docker に認証を許可する

Docker コンテナを gcloudのデフォルト認証情報で認証できるようにするには、次のコマンドを実行してアプリケーションのデフォルト認証情報のファイルを含む Docker ボリュームを作成します。

sudo docker run -ti --name gcloud-config google/cloud-sdk gcloud auth application-default login

次のステップ