アプリの統合: 設定

このセクションは、アプリを Cloud Marketplace と統合する手順の概要です。大まかには、次の方法でアプリを Google Cloud と統合します。

  • バックエンドの統合

    アプリのバックエンドは、次の Google API およびサービスと統合する必要があります。

    • Pub/Sub と統合して、ユーザーがプロダクトを登録したときなどに Cloud Marketplace からの通知を受信します。通知を受けるためにサブスクライブする必要がある Pub/Sub トピックは、パートナー エンジニアが作成します。

      Pub/Sub トピックのサブスクライブについては、Pub/Sub サブスクライバー ガイドをご覧ください。

    • Partner Procurement API と統合して顧客のアカウントを作成し、これらのアカウントを Cloud Marketplace の購入とリンクさせます。また、ユーザーがサブスクリプション プランを変更またはキャンセルした場合は、Partner Procurement API を使用して、リンクされたアカウントを更新する必要があります。

    • 従量制料金モデルを選択した場合は、Service Control と統合して使用状況情報を報告します。

    アプリのバックエンドと Cloud Marketplace の統合の詳細については、アプリのバックエンドの統合をご覧ください。

    基本プロダクトのバックエンドを Cloud Marketplace と統合する例およびサンプルコードのチュートリアルについては、SaaS プロダクトを統合するための Codelab をご覧ください。

  • フロントエンドの統合

    アプリのフロントエンドでは、次のインテグレーションを設定する必要があります。

    • 登録ページを提供して、Cloud Marketplace からプロダクトを購入する新規顧客のアカウントを登録します。ユーザーがこのページにアクセスすると、Google からユーザーのアカウント ID を含む JSON Web Token(JWT)が送信されます。このアカウント ID を使用して、プロダクト内のユーザーのアカウントを Google アカウントと Identity and Access Management(IAM)にリンクします。

    • 顧客のログインページを提供します。

    必要に応じて、以下のように処理することもできます。

    • シングル サインオン(SSO)を統合し、顧客が自身の Google アカウントを使用してアプリにログインできるようにします。SSO を統合すると、ユーザーが SSO を使用してログインしたときに、ユーザーの検証に関する情報を含む JSON Web Token(JWT)が Google から送信されます。

    アプリのフロントエンドと Cloud Marketplace の統合の詳細については、アプリのフロントエンドの統合をご覧ください。

始める前に

  • パートナー エンジニアが Cloud Commerce Partner Procurement API へのアクセスを有効にしていることを確認します。

Google API と統合する

クライアント ライブラリを使用して、アプリを Google API と統合できます。これにより、Google プロダクトにプログラムからアクセスできます。クライアント ライブラリは、Java、Python、.NET などの一般的な開発プラットフォームで利用できます。

API のクライアント ライブラリ ページから、お使いのプラットフォーム用のクライアント ライブラリをインストールします。

クライアント ライブラリを使用して、以下のことができます。

  • Pub/Sub サブスクリプションに接続し、受信メッセージを処理します。

  • 従量制料金を選択した場合は、Service Control API に接続して、使用状況データを Google に報告します。

顧客用のリンクされたアカウントを作成し、ユーザー アカウントに関する更新を送受信するには、Partner Procurement API とも統合する必要があります。Partner Procurement API は制限されているため、この API 用の新しいクライアント ライブラリを構築する必要があります。

新しいクライアント ライブラリを構築するには、Google クライアント ライブラリをインストールし、API ディスカバリ ドキュメントから新しいライブラリを構築する必要があります。Partner Procurement API のディスカバリ ドキュメントは、次の URL にあります。

https://cloudcommerceprocurement.googleapis.com/$discovery/rest?version=v1

たとえば、Partner Procurement API の Python クライアント ライブラリを構築している場合は、build() メソッドを使用します。クライアント ライブラリを構築するサンプルコードについては、GitHub の codelab サンプルをご覧ください。

Google Cloud コンソールで Partner Procurement API を有効にする

パートナー エンジニアが Partner Procurement API へのアクセス権限を付与した後、Google Cloud コンソールで API を有効にするために追加の手順を行う必要はありません。