ターゲット インスタンスとバックエンド サービスを切り替える

このページでは、転送ルールのターゲットをターゲット インスタンスとバックエンド サービス間で切り替える方法について説明します。

外部プロトコル転送

外部転送ルールのターゲットをターゲット インスタンスからバックエンド サービス(またはその逆)に切り替えるには、転送ルールを削除して、新しいターゲットで再作成する必要があります。この方法では、新しい転送ルールで同じアドレスを使用できるように静的 IP アドレスが必要になります。

外部プロトコル転送とバックエンド サービスベースの外部パススルー ネットワーク ロードバランサを切り替える場合、転送ルールを削除して再作成するのが唯一の方法です。

内部プロトコル転送

内部プロトコル転送と内部パススルー ネットワーク ロードバランサを切り替えるには、次の 2 つの方法があります。

  • 内部転送ルールのターゲットの変更で説明されているように、gcloud compute forwarding-rules set-target コマンドで転送ルールを更新すると、ターゲット インスタンスとバックエンド サービスを切り替えることができます。内部プロトコル転送と内部パススルー ネットワーク ロードバランサを切り替える際に、転送ルールを削除して再作成する必要はありません。転送ルールは、静的またはエフェメラルのいずれであっても、同じ内部 IP アドレスを引き続き使用します。

  • 転送ルールを削除して再作成することで、ターゲット インスタンスとバックエンド サービスを切り替えることもできます。ただし、新しい転送ルールで同じアドレスを使用するには、静的 IPv4 アドレスが必要です。IPv6 アドレスの予約はサポートされていないため、この方法を IPv6 アドレスに使用することはできません。

ターゲット インスタンスはプロトコルを指定しません。転送ルールのプロトコルとポートを継承します。したがって、バックエンド サービスを参照するように転送ルールを切り替える場合は、転送ルールの IP プロトコル(TCP または UDP)がバックエンド サービスのプロトコル(TCP または UDP)と一致している必要があります。

次の図は、内部プロトコル転送を使用した例を示しています。

ターゲット インスタンスとバックエンド サービスを切り替えます。
ターゲット インスタンスとバックエンド サービスを切り替えます。

内部転送ルールのターゲットを変更する

転送ルールをターゲット インスタンスではなく、リージョン バックエンド サービスを参照するように変更するには、次のコマンドを使用します。

gcloud compute forwarding-rules set-target FORWARDING_RULE \
    --backend-service=BACKEND_SERVICE \
    --region=REGION

ターゲット インスタンスに戻すには、次のコマンドを使用します。

gcloud compute forwarding-rules set-target FORWARDING_RULE \
    --target-instance=TARGET_INSTANCE \
    --target-instance-zone=ZONE