Google Cloud Next ’20: OnAir 全セッション公開 各週で発表された内容のまとめ(後編:第 6 週 ~ 第 9 週)
Google Cloud Japan Team
Google Cloud Next ’20: OnAir 、9 月 9 日 をもって、全てのセッションが公開されました。9 週にわたって、毎週異なるトピックの最新情報をお送りしましたが、いかがでしたでしょうか?改めて、ご視聴いただいた皆様、ありがとうございました。
後編となる今回は 第 6 週 ~ 第 9 週 の発表内容を以下にまとめています。(前編:第 1 週 ~ 第 5 週 はこちら にまとめております。併せてご参照ください。)
まだ観られていないという方、より詳細を知りたいという方は、こちらからオンデマンド配信でチェックしてみてください。
第 6 週:データ管理とデータベース *セッションはこちら
旧来のシステムのモダナイズか新しいアプリケーションの構築かを問わず、データベース ポートフォリオを深く掘り下げ、有用な新しい機能強化について紹介しました。
薬局向けテクノロジーの大手企業である McKesson が、データを有効活用するためにサイロ化されたインフラストラクチャをモダナイズした方法について説明しました。
データベース エンジニアリング担当ゼネラル マネージャー兼バイス プレジデントである Andi Gutmans が、移行、モダナイゼーション、変革という 3 段階のプロセスにより、お客様が新しいデータドリブン アプリケーションを通じてクラウドへの移行を加速する方法について説明しました。
第 7 週:アプリケーションのモダナイゼーション *セッションはこちら
Anthos に関する最新情報
ハイブリッド AI 機能など、Anthos の最新情報をいくつか発表しました。こうした機能により、ワークロードの場所にかかわらず、Google の差別化された AI テクノロジーを利用できます。ハイブリッド AI として最初のサービスである Speech-to-Text On-Prem が、Google Cloud Marketplace を通じて Anthos で一般利用できるようになりました。
Anthos コントロール プレーンで Kubernetes クラスタを管理できる Anthos アタッチ クラスタを紹介しました。これには構成機能とサービス メッシュ機能の一元管理が含まれます。
また、ベアメタル用 Anthos がベータ版になり、ハイパーバイザを使用せずにオンプレミスやエッジ ロケーションで実行できるようになりました。
さらに、Anthos Identity Service を発表しました。これにより、既存の ID ソリューションを拡張して、Anthos ワークロードとシームレスに連携できます。
お客様は Anthos をさまざまな方法で使用しています。この週は、メジャーリーグ ベースボール(MLB)が Anthos を利用し、球場やクラウドなど場所を問わず、アプリケーションを実行している方法について伺いました。
アプリケーション開発と配信プラットフォームに関する最新情報
フルマネージドのコンテナ プラットフォームである Cloud Run のサポートを Cloud Code IDE プラグインに追加しました。これにより、VS Code や IntelliJ などの IDE から、コンテナ化されたアプリケーションを Google のフルマネージド サーバーレス ランタイムに直接書き込んでデプロイとデバッグを行えるようになります。
Cloud Code に追加された Google Cloud Buildpacks の組み込みサポートにより、新規アプリケーションの構築を高速化することができます。
Events for Cloud Run(ベータ版)では、GCP サービス、自社所有のソフトウェア、GitHub など、さまざまなソースのイベントに Cloud Run サービスを接続できます。
Workflows(ベータ版)を使用すれば、カスタム アクションや Google API、サードパーティの API をコードに統合可能です。
Artifact Registry(ベータ版)はアーティファクトを管理して保護することで、ソフトウェア サプライ チェーンの保護を実現します。
デプロイの自動化をさらに容易にするために、Cloud Run でトラフィック分割と段階的ロールアウトのサポートを開始しました。
また、デプロイの自動化をさらに推進するために、Cloud Run のユーザー インターフェースから継続的デプロイをより簡単に直接設定できるようにしました。
Google Cloud アプリケーション モダナイゼーション プログラム(Google CAMP)のご紹介
アプリケーションをモダナイズする準備はできているにもかかわらず、何から始めればよいかお悩みの場合、Google CAMP をご利用ください。データドリブンの評価とベンチマーク、フルパッケージのデベロッパー ツールとコンピューティング プラットフォーム、Google と DevOps Research and Assessment(DORA)チームによる実証済みのベスト プラクティスや推奨事項が役立ちます。
第 8 週:Cloud AI *セッションはこちら
機械学習ワークフローの運用化は再現可能でスケーラブルなプロセスを構築するために重要です。MLOps エクスペリエンスを向上させるために、予測バックエンドの一般提供、マネージド パイプライン、メタデータ、テスト、モデル評価について事前発表を行いました。AI Platform の一部であるこうした機能を使うことで、統合、テスト、リリース、デプロイ、インフラストラクチャ管理など、ML システム構築のすべてのステップの自動化とモニタリングが可能になります。MLOps の詳細については、MLOps 基盤の主な要件をご覧ください。
近日提供予定: AI Platform にワークフローの統合機能として AutoML が組み込まれます。コード不要のオプションとコードベースのオプションのメリットを組み合わせることで、より質の高いカスタム ML モデルを短時間で構築できます。
会話型 AI をより直感的にするために、Dialogflow CX を発表しました。Dialogflow CX は複雑な(多重の)会話に対応できるよう設計されています。これは真にオムニチャネルであるため、一度構築すれば、コンタクト センターやデジタル チャネルを問わず、どこにでもデプロイできます。
Contact Center AI の各種機能強化にも継続的に取り組んでいます。これには、新しいモジュールの Agent Assist for Chat が含まれます。これは、継続的なサポートをエージェントに提供するために、音声通話に加えて、顧客の意図を特定してリアルタイムでステップバイステップの手順を伝えるチャットを提供する機能です。最新情報については、会話型 AI を導入してカスタマー エクスペリエンスを向上をご覧ください。
AI を活用して業界固有の課題を解決するソリューションを多数発表しました。Lending Document AI は、住宅ローン業界向けに開発された Document AI を活用した新たなソリューションです。多くの定型的なドキュメント レビューを自動化してローン申し込みを迅速化します。現在ベータ版の Procure-to-Pay Document AI は調達サイクルを自動化できます。また、Media Translation API ではストリーミング音声データから発話をリアルタイムで翻訳可能です。
ハイブリッド AI として最初のサービスである Speech-to-Text On-Prem を一般公開しました。これにより、AI 機能はオンプレミスで実行できるようになり、包括的にクラウド サービスを使用する準備がまだ整っていないお客様をサポートします。
第 9 週:ビジネス アプリケーション プラットフォーム *セッションはこちら
新しいビジネス アプリケーション プラットフォーム カテゴリを導入しました。このカテゴリでは、API 管理、コードなしのアプリケーション開発、自動化、データ インサイト機能を網羅しています。
API Gateway のベータ版のリリースを発表しました。これは、開発者による Google Cloud ワークロードとサーバーレス バックエンド用の API を構築、保護、モニタリングをサポートするフルマネージド サービスです。
コードなしのソリューションである AppSheet の 2 つの新機能を発表しました。Apigee datasource for AppSheet は、AppSheet と Apigee API を接続し、コードなしのアプリ用の多数の新しいデータソースを拡張します。AppSheet Automation は、自然言語インターフェースと状況に合わせた推奨を通じて、ユーザーがビジネス プロセスを自動化できるようにします。
AppSheet の新しいアプリ テンプレートは、G Suite の機能をさらに拡張して、基幹業務アプリのコードなし開発を実現します。
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