AlloyDB Omni 15.5.4 の概要

AlloyDB Omni 15.5.4 は、ダウンロード可能なデータベース ソフトウェア パッケージであり、AlloyDB for PostgreSQL の簡素化されたエディションを、お客様ご自身のコンピューティング環境にデプロイできます。AlloyDB Omni はポータビリティに優れ、次のようなさまざまな環境で実行できます。

  • データセンター
  • ノートパソコン
  • クラウドベースの VM インスタンス

AlloyDB Omni は、次のようなシナリオに適しています。

  • スケーラブルでパフォーマンスの高い PostgreSQL が必要だが、規制要件またはデータ主権に関する要件により、クラウドでデータベースを実行できない場合。
  • インターネットから切断されても実行し続けるデータベースが必要な場合。
  • レイテンシを最小限に抑えるために、データベースをユーザーにできるだけ近い物理的な場所に配置する場合。
  • クラウドへの完全な移行にコミットせずに、以前のデータベースから移行する手段が必要な場合。

AlloyDB Omni には、 Google Cloud内のオペレーションに依存する AlloyDB 機能は含まれていません。プロジェクトを AlloyDB のフルマネージド スケーリング、セキュリティ、可用性機能にアップグレードする場合は、他の初期データをインポートする場合と同様に、AlloyDB Omni データを AlloyDB クラスタに移行できます。

主な機能

  • PostgreSQL 互換のデータベース サーバー。
  • AlloyDB に組み込まれている統合機能セットである AlloyDB AI のサポート。運用データを使用したエンタープライズ グレードの生成 AI アプリケーションの構築に役立ちます。
  • Vertex AI Model Garden やオープンソースの生成 AI ツールなど、 Google Cloud AI エコシステムとの統合。
  • 頻繁に実行されるクエリを分析し、クエリのパフォーマンスを向上させる新しいインデックスを推奨するインデックス アドバイザー
  • AlloyDB のカラム型エンジン。頻繁にクエリされるデータをインメモリ カラム型形式で保持し、ビジネス インテリジェンス、レポート、トランザクションと分析のハイブリッド処理(HTAP)のワークロードでパフォーマンスを向上させます。

  • 標準の PostgreSQL サーバーに対するその他の最適化と機能強化(自動メモリ管理、古いデータの適応型自動バキュームなど)。

AlloyDB Omni の仕組み

AlloyDB Omni は、スタンドアロン サーバーとして、または Kubernetes 環境の一部としてインストールできます。

AlloyDB Omni は、Google 提供のコマンドライン プログラムを使用して独自の環境にインストールする Docker コンテナで実行されます。AlloyDB Omni の実行には、SSD ストレージ、および CPU あたり 8 GB 以上のメモリを備えた Linux システムを使用することをおすすめします。

AlloyDB Omni Kubernetes Operator は、CNCF 準拠のほとんどの Kubernetes 環境で AlloyDB Omni の実行を可能にする、Kubernetes API の拡張機能です。詳細については、Kubernetes に AlloyDB Omni をインストールするをご覧ください。

アプリケーションは、通常の PostgreSQL データベース サーバーの場合とまったく同じように、AlloyDB Omni のインストールに接続して通信します。ユーザー アクセス制御も PostgreSQL 標準に依存しています。

AlloyDB Omni の動作は、AlloyDB で使用できるデータベース フラグを使用して構成できます。

データのバックアップと障害復旧

AlloyDB Omni の備える継続的なバックアップおよび復元システムを使用すると、調整可能な保持期間内の任意の時点に基づいて、新しいデータベース クラスタを作成できます。これにより、データ損失の事故から迅速に復元できます。

さらに、AlloyDB Omni では、データベース クラスタのデータの完全なバックアップをオンデマンドで、または定期的に作成して保存できます。バックアップから AlloyDB Omni データベース クラスタにはいつでも復元できます。このクラスタには、バックアップの作成時点で元のデータベース クラスタに入っていたすべてのデータが含まれます。

詳細については、AlloyDB Omni のバックアップと復元をご覧ください。

障害復旧のもう一つの方法として、別のデータセンターにセカンダリ データベース クラスタを作成することで、データセンター間のレプリケーションを実現する方法もあります。AlloyDB Omni は、指定されたプライマリ データベース クラスタから各セカンダリ クラスタに、データを非同期でストリーミングします。必要に応じて、セカンダリ データベース クラスタをプライマリ AlloyDB Omni データベース クラスタにプロモートできます。

詳細については、クラスタ間レプリケーションについてをご覧ください。

AlloyDB Omni の最新バージョンのドキュメント

AlloyDB Omni の最新バージョンについては、AlloyDB Omni のドキュメント セットをご覧ください。

AlloyDB Omni バージョン 15.5.2 以前のドキュメント

以前のバージョンの AlloyDB Omni の詳細については、マルチコンテナ AlloyDB Omni のドキュメント セットをご覧ください。

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