財務計算やデータ サイエンス ワークフローなど、エージェント タスクの多くでは、エージェントがコードを生成して実行する必要があります。Agent Engine コード実行を使用すると、エージェントは安全で隔離されたマネージド サンドボックス環境でコードを実行できます。
コード実行の機能は次のとおりです。
サンドボックスは 1 秒以内に作成してコードを実行できます。
サンドボックスでは、リクエストまたはレスポンス全体で最大 100 MB のファイル入力と出力をサポートしています。
サンドボックスは、実行状態(メモリ)を最大 14 日間維持します。この有効期間(TTL)設定は構成可能です。
コード実行は、Agent Engine スイートの一部です。ただし、コード実行を使用するためにエージェントを Agent Engine にデプロイする必要はありません。エージェントは、ローカルを含む任意の場所で実行できます。
コード実行は、あらゆるエージェント フレームワークとあらゆる生成モデルで動作します。
コード実行サンドボックスを操作するための主なオペレーションは次のとおりです。
サンドボックスを作成: 安全で隔離された空間を作成し、信頼できないコードや有害な可能性のあるコードを実行します。この分離により、コードがシステムのリソース、ファイル、ネットワークにアクセスできなくなるため、セキュリティ リスクが軽減されます。サンドボックスは、データ サイエンス エージェント、オーケストレーション スクリプト、開発テストなど、コードを安全に実行する必要がある場合に不可欠です。サンドボックスでは、ファイル システムが制限され、ネットワーク アクセスは許可されません。
サンドボックスを取得: 特定のコード実行サンドボックスの構成とステータスを表示します。現在の状態(実行中、停止など)や有効期間(TTL)などの詳細を確認できます。これにより、サンドボックスを追跡し、コードの実行前または実行後にステータスを確認できます。
サンドボックスを一覧表示する: プロジェクト内のすべてのコード実行サンドボックスを一覧表示します。サンドボックスのステータスやタイプなどの条件で結果をフィルタできます。これにより、プロジェクト内の多くのサンドボックスの確認、モニタリング、管理が容易になります。
コードを実行: コードと必要な入力ファイルをサンドボックスに送信して安全に実行します。レスポンスには、標準出力(
stdout
)、標準エラー(stderr
)、コードが生成したファイルなどの結果が含まれます。サンドボックスは状態を維持することもできます。これにより、後続のExecute Code
呼び出しで前の呼び出しを基に処理を行うことができます。これは、複数のコード実行にわたって環境が状態を維持する必要があるインタラクティブ セッションや複雑なタスクで重要です。