Storage Transfer Service は、AWS のイベント通知をリッスンし、ソースのロケーションで追加または更新されたデータを Cloud Storage バケットに自動的に転送できます。イベント ドリブン転送のメリットについて詳しくは、こちらをご覧ください。
イベント ドリブン転送は、Amazon SQS に送信された Amazon S3 イベント通知をリッスンして、ソースバケット内のオブジェクトが変更または追加されたタイミングを確認します。オブジェクトの削除は検出されません。転送元でオブジェクトを削除しても、転送先バケットで関連付けられたオブジェクトは削除されません。
SQS キューを作成する
AWS コンソールで [Simple Queue Service] ページに移動します。
[Create queue] をクリックします。
このキューの名前を入力します。
[Access policy] セクションで、[Advanced] を選択します。JSON オブジェクトが表示されます。
{ "Version": "2008-10-17", "Id": "__default_policy_ID", "Statement": [ { "Sid": "__owner_statement", "Effect": "Allow", "Principal": { "AWS": "01234567890" }, "Action": [ "SQS:*" ], "Resource": "arn:aws:sqs:us-west-2:01234567890:test" } ] }
AWS
とResource
の値はプロジェクトごとに一意です。表示された JSON から
AWS
とResource
の特定の値を次の JSON スニペットにコピーします。{ "Version": "2012-10-17", "Id": "example-ID", "Statement": [ { "Sid": "example-statement-ID", "Effect": "Allow", "Principal": { "Service": "s3.amazonaws.com" }, "Action": "SQS:SendMessage", "Resource": "RESOURCE", "Condition": { "StringEquals": { "aws:SourceAccount": "AWS" }, "ArnLike": { "aws:SourceArn": "S3_BUCKET_ARN" } } } ] }
上記の JSON 内のプレースホルダの値は次の形式です。
- AWS は、アマゾン ウェブ サービス プロジェクトを表す数値です。例:
"aws:SourceAccount": "1234567890"
- RESOURCE は、このキューを識別する Amazon Resource Number(ARN)です。例:
"Resource": "arn:aws:sqs:us-west-2:01234567890:test"
。 - S3_BUCKET_ARN は、ソースバケットを識別する ARN です。例:
"aws:SourceArn": "arn:aws:s3:::example-aws-bucket"
。バケットの ARN は、AWS コンソールのバケットの詳細ページの [Properties] タブで確認できます。
- AWS は、アマゾン ウェブ サービス プロジェクトを表す数値です。例:
[Access policy] セクションに表示された JSON を、上記の更新された JSON に置き換えます。
[Create queue] をクリックします。
完了したら、キューの Amazon Resource Name(ARN)をメモします。ARN の形式は次のとおりです。
arn:aws:sqs:us-east-1:1234567890:event-queue"
S3 バケットで通知を有効にする
AWS コンソールで [S3] ページに移動します。
[Buckets] リストで、ソースバケットを選択します。
[プロパティ] タブをクリックします。
[Event notifications] で [Create event notification] をクリックします。
このイベントの名前を指定します。
[Event types] で、[All object create events] を選択します。
[Destination] で [SQS queue] を選択し、この転送用に作成したキューを選択します。
[変更を保存] をクリックします。
権限を構成
ソースへのアクセスを構成する: Amazon S3 の手順で、アクセスキー ID と秘密鍵を作成するか、フェデレーション ID ロールを作成します。
カスタム権限の JSON を次のように置き換えます。
{ "Version": "2012-10-17", "Statement": [ { "Effect": "Allow", "Action": [ "sqs:DeleteMessage", "sqs:ChangeMessageVisibility", "sqs:ReceiveMessage", "s3:GetObject", "s3:ListBucket" ], "Resource": [ "arn:aws:s3:::S3_BUCKET_NAME", "arn:aws:s3:::S3_BUCKET_NAME/*", "AWS_QUEUE_ARN" ] } ] }
作成したら、次の情報をメモします。
- ユーザーの場合は、アクセスキー ID と秘密鍵をメモします。
- フェデレーション ID ロールの場合は、
arn:aws:iam::AWS_ACCOUNT:role/ROLE_NAME
という形式の Amazon Resource Name(ARN)をメモします。
転送ジョブを作成する
REST API または Google Cloud コンソールを使用して、イベントベースの転送ジョブを作成できます。
Cloud コンソール
Google Cloud コンソールで [転送ジョブの作成] ページに移動します。
ソースタイプとして Amazon S3、宛先として Cloud Storage を選択します。
[スケジュール モード] として [イベント ドリブン] を選択し、[次のステップ] をクリックします。
S3 のバケット名を入力します。 このバケット名は、AWS Management Console に表示される名前です。 例:
my-aws-bucket
認証方法を選択して必要な情報を入力します。必要な情報は前のセクションで作成しました。
前の手順で作成した Amazon SQS のキューの ARN を入力します。これには次のフォーマットが使用されます。
arn:aws:sqs:us-east-1:1234567890:event-queue"
必要に応じてフィルタを定義し、[次のステップ] をクリックします。
宛先の Cloud Storage バケットとパス(省略可)を選択します。
必要に応じて、転送の開始時刻と終了時刻を入力します。時間を指定しない場合、転送はすぐに開始し、手動で停止するまで実行されます。
転送オプションを指定します。詳細については、転送の作成ページをご覧ください。
[作成] をクリックします。
作成されると、転送ジョブの実行が開始し、イベント リスナーが SQS キューで通知を待機します。ジョブの詳細ページには、1 時間ごとに 1 つのオペレーションが表示されます。このページには、各ジョブで転送されたデータの詳細も表示されます。
REST
REST API を使用してイベント ドリブン転送を作成するには、次の JSON オブジェクトを transferJobs.create エンドポイントに送信します。
transfer_job { "description": "YOUR DESCRIPTION", "status": "ENABLED", "projectId": "PROJECT_ID", "transferSpec" { "awsS3DataSource" { "bucketName": "AWS_SOURCE_NAME", "roleArn": "arn:aws:iam::1234567891011:role/role_for_federated_auth" }, "gcsDataSink": { "bucketName": "GCS_SINK_NAME" } } "eventStream" { "name": "arn:aws:sqs:us-east-1:1234567891011:s3-notification-queue", "eventStreamStartTime": "2022-12-02T01:00:00+00:00", "eventStreamExpirationTime": "2023-01-31T01:00:00+00:00" } }
eventStreamStartTime
と eventStreamExpirationTime
は省略可能です。開始時間を省略すると、転送がすぐに開始します。終了時間を省略すると、手動で停止するまで転送が続行されます。
クライアント ライブラリ
Go
Storage Transfer Service 用のクライアント ライブラリをインストールして使用する方法については、Storage Transfer Service のクライアント ライブラリをご覧ください。 詳細については、Storage Transfer Service Go API のリファレンス ドキュメントをご覧ください。
Storage Transfer Service の認証を行うには、アプリケーションのデフォルト認証情報を設定します。詳細については、ローカル開発環境の認証の設定をご覧ください。
Java
Storage Transfer Service 用のクライアント ライブラリをインストールして使用する方法については、Storage Transfer Service のクライアント ライブラリをご覧ください。 詳細については、Storage Transfer Service Java API のリファレンス ドキュメントをご覧ください。
Storage Transfer Service の認証を行うには、アプリケーションのデフォルト認証情報を設定します。詳細については、ローカル開発環境の認証の設定をご覧ください。
Node.js
Storage Transfer Service 用のクライアント ライブラリをインストールして使用する方法については、Storage Transfer Service のクライアント ライブラリをご覧ください。 詳細については、Storage Transfer Service Node.js API のリファレンス ドキュメントをご覧ください。
Storage Transfer Service の認証を行うには、アプリケーションのデフォルト認証情報を設定します。詳細については、ローカル開発環境の認証の設定をご覧ください。
Python
Storage Transfer Service 用のクライアント ライブラリをインストールして使用する方法については、Storage Transfer Service のクライアント ライブラリをご覧ください。 詳細については、Storage Transfer Service Python API のリファレンス ドキュメントをご覧ください。
Storage Transfer Service の認証を行うには、アプリケーションのデフォルト認証情報を設定します。詳細については、ローカル開発環境の認証の設定をご覧ください。