既知の問題

このページには、Cloud SQL for SQL Server の既知の問題とともに、これらの問題を回避する方法や復旧する方法が記載されています。

インスタンス接続の問題

  • 期限切れの SSL / TLS 証明書

    SSL を使用するようにインスタンスを構成している場合は、Google Cloud コンソールで Cloud SQL の [インスタンス] ページに移動して、インスタンスを開きます。[接続] ページを開き、[セキュリティ] タブを選択して、サーバー証明書が有効であることを確認します。期限切れの場合は、新しい証明書を追加してローテーションする必要があります。

  • Cloud SQL Auth Proxy のバージョン

    Cloud SQL Auth Proxy を使用して接続する場合は、最新のバージョンを使用していることを確認してください。詳細については、Cloud SQL Auth Proxy の最新状態の維持をご覧ください。

  • 接続する権限がない

    接続しようとしているインスタンスがそのプロジェクトに存在しない場合、そのインスタンスにアクセスする権限がないというエラー メッセージが表示されます。

  • Cloud SQL のインスタンスを作成できない

    Failed to create subnetwork. Router status is temporarily unavailable. Please try again later. Help Token: [token-ID] エラーのメッセージが表示された場合は、Cloud SQL インスタンスをもう一度作成してみてください。

管理に関する問題

  • 大規模なエクスポートを行うと、インスタンスの可用性に悪影響を与える可能性があります。

    大規模なエクスポートを開始する前に、インスタンスでデータベース サイズの 25% 以上の容量が空いていることを確認します。これにより、インスタンスの可用性に影響する自動拡張の問題を回避できます。

  • SQL Server インスタンスが SQL Server Express エディションを使用している場合:

    • 新しいインスタンスの作成時にフラグを指定すると、インスタンスの作成は失敗します。

    • 既存のインスタンスにデータベース フラグを設定することはできません。

  • Cloud SQL の長時間にわたるインポートおよびエクスポート インスタンス オペレーションのキャンセルや停止はできません

    Cloud SQL インスタンスでは、一度に 1 つのオペレーションしか実行できません。長時間実行オペレーションを開始するときには、インスタンスに対して他のオペレーションを行う必要がないことを確認してください。

    インポートやエクスポートなど、Cloud SQL インスタンスの長時間実行オペレーションを開始した場合、インスタンスを再起動せずにそのオペレーションをキャンセルする方法はありません。

  • BAK ファイルからのインポートをキャンセルすると、インポートするデータベースは中途半端な状態になり、データベースを削除する必要があります。SQL ファイルからのインポートをキャンセルする場合は、中途半端なデータを手動でクリーンアップする必要があります。

データのインポートとエクスポートに関する問題

  • 読み取り専用データベースやシングル ユーザーモードのデータベースから、BAK ファイル(インポート用)を作成しないでください。読み取り専用データベースやシングル ユーザーモードのデータベースから BAK ファイルを作成して、そのファイルをインポートすると、エラーが発生する場合があります。

  • 大規模なデータベース(たとえば、500 GB 以上のデータを持つデータベース)からデータのインポートとエクスポートをしようとすると、インポートとエクスポートのオペレーションが完了するまでに長い時間がかかることがあります。さらに、インポートやエクスポートの実行中は、他のオペレーション(バックアップ オペレーションなど)を実行できません。gcloud または API を使用して以前のバックアップを復元すると、インポートとエクスポートのプロセスのパフォーマンスを向上できます。

  • Cloud SQL は、SQL Server 2022 でのみ一括挿入をサポートしています。

  • Cloud SQL は、RAW コードページのみをサポートします。

  • Cloud SQL は、リードレプリカに対する一括挿入をサポートしていません。

  • Cloud SQL では、テーブルにデータをインポートする場合にのみ一括挿入がサポートされます。

  • Cloud Storage は、最大 5 テラバイトの単一オブジェクト サイズをサポートしています。5 TB を超えるデータベースの場合、Cloud Storage へのエクスポート オペレーションは失敗します。その場合は、エクスポート ファイルを小さなセグメントに分割する必要があります。

トランザクション ログとディスクの増大

ログは継続的ではなく、1 日 1 回削除されます。ログの保持日数とバックアップ数が同じ値で構成されていると、バックアップが発生するタイミングによっては、1 日分のロギングが失われる可能性があります。たとえば、ログ保持期間を 7 日に設定し、保持するバックアップの数を 7 に設定すると、6~7 日分のログが保持されます。

バックアップの数は、保持するログの日数より 1 以上大きい数に設定することをおすすめします。

次のリージョン名のインスタンスは、次のように、特定の状況では正しく表示されません。

  • us-central1us-central と表示されます。
  • europe-west1europe と表示されます。
  • asia-east1asia と表示されます。

この問題は、次の状況で発生します。

  • Cloud Monitoring のアラート
  • Metrics Explorer
  • Cloud Logging

リソース メタデータ ラベルを使用して、Cloud Monitoring のアラートと Metrics Explorer の問題を軽減できます。cloudsql_database のモニタリング対象リソースラベル region ではなく、システム メタデータ ラベル region を使用します。