このページでは、Cloud Monitoring を使用して機密データの保護の使用状況に関する指標データを表示し、グラフ化する方法について説明します。
機密データの保護は、機密データの保護の使用状況に関する詳細なテレメトリーを Monitoring に送信します。これは、予期しない結果、スキャンまたは変換されたデータの量、ジョブトリガーまたはジョブのエラー、費用をモニタリングするために利用できます。
Monitoring で機密データの保護指標を表示する
Cloud Monitoring で Metrics Explorer を使用すると、使用可能な指標データを深掘りして、機密データの保護の使用状況に関する分析情報を得ることができます。Monitoring はさまざまな指標をサポートしています。これらの指標とフィルタや集計を組み合わせて、知見に満ちた新しい表示を得ることができます。
Metrics Explorer を使用してモニタリング対象リソースの指標を表示する手順は次のとおりです。
-
Google Cloud コンソールのナビゲーション パネルでモニタリングを選択し、 次に Metrics Explorer を選択します。leaderboard
- [指標] 要素で [指標を選択] メニューを開き、リソースタイプと指標タイプを選択します。たとえば、仮想マシンの CPU 使用率をグラフ化する手順は次のとおりです。
- (省略可)メニューのオプションを減らすには、フィルタバーに指標名の一部を入力します。この例では、「
utilization
」と入力します。 - [有効なリソース] メニューで、[VM インスタンス] を選択します。
- [有効な指標カテゴリ] メニューで、[インスタンス] を選択します。
- [有効な指標] メニューで [CPU 使用率] を選択し、[適用] をクリックします。
- (省略可)メニューのオプションを減らすには、フィルタバーに指標名の一部を入力します。この例では、「
表示される時系列をフィルタするには、[フィルタ] 要素を使用します。
時系列を結合するには、[集計] 要素のメニューを使用します。たとえば、ゾーンに基づいて VM の CPU 使用率を表示するには、最初のメニューを [平均] に設定し、2 番目のメニューを [ゾーン] に設定します。
[集計] 要素の最初のメニューが [未集計] に設定されている場合は、すべての時系列が表示されます。[集計] 要素のデフォルト設定は、選択した指標タイプによって決まります。
Metrics Explorer で機密データの保護固有の指標を表示するには、dlp.googleapis.com
で検索して検索結果を絞り込みます。
Metrics Explorer で API 指標を表示するには、リソースタイプとして [Consumed API] を選択し、フィルタと集計のオプションを使用してデータを絞り込みます。
目的の指標が見つかったら、Monitoring を使用してカスタム ダッシュボードとアラートを作成し、継続的にモニタリングすることで堅牢なアプリケーションを維持できます。
指標をグラフ化する
Advanced Aggregation を使用して指標を集計することで、指標をグラフ化できます。次の設定を使用します。
- Aligner: SUM
- Alignment Period: 1440
1 日の結果を示すグラフが表示されます。
Cloud Monitoring では、すべての指標に関するアラートがサポートされています。機密データの保護指標を使用すると、次のようなユースケースでアラートを送信することができます。
content_bytes_inspected_count
やcontent_bytes_transformed_count
をモニタリングして、費用が 1 日あたりの予算を超えた場合にアラートを送信します。- 検出結果の合計数や特定の infoType の検出結果の数がしきい値を超えた場合にアラートを送信します。たとえば、PII が存在しない特定のプロジェクトで
CREDIT_CARD_NUMBER
の結果が 0 を超えた場合にアラートを作成できます。
利用可能な指標
次の指標タイプ名の前には、dlp.googleapis.com/
が付加されます。この接頭辞は、表中の項目では省略されています。
指標タイプ 表示名 |
|
---|---|
種類、タイプ、単位 リリース ステージ |
説明 ラベル |
finding_count 結果の数 |
|
DELTA , INT64 , By
|
1 秒あたりの結果の数。アクション PublishToStackdriver が含まれるジョブに対してのみ値が入ります。 |
content_bytes_inspected_count 検査されたコンテンツ バイト数 |
|
DELTA , INT64 , By
|
コンテンツ メソッドで検査される 1 秒あたりのバイト数。 |
content_bytes_transformed_count 変換されたコンテンツ バイト数 |
|
DELTA , INT64 , By
|
コンテンツ メソッドで変換された 1 秒あたりのバイト数。 |
storage_bytes_inspected_count 検査されたストレージ バイト数 |
|
DELTA , INT64 , By
|
機密データの保護ジョブで検査されたバイト数。 |
storage_bytes_transformed_count 変換されたストレージ バイト数 |
|
DELTA , INT64 , By
|
機密データの保護ジョブで変換されたバイト数。 |
job_result_count ジョブの結果 |
|
DELTA , INT64 , 1
|
機密データの保護ジョブの結果。ジョブが成功した場合は true、それ以外の場合は false。 |
job_trigger_run_count ジョブトリガーの実行 |
|
DELTA , INT64 , 1
|
ジョブトリガー実行の結果。 |