Google Cloud Migrate for Compute Engine(以前の Velostrata)では、一般的なオペレーティング システムを搭載した仮想マシンを Google Cloud に移行するだけでなく、Google Cloud でサポートされている任意の OS で実行される物理サーバーや VM を移行できます。物理サーバーの移行には、VMware VM の移行と同じ前提条件があります。
これらの前提条件の詳細については、オンプレミスから GCP への移行をご覧ください。
物理サーバーの移行
Migrate for Compute Engine Connector の ISO イメージを仮想または物理 DVD ROM/ CD ROM デバイスから RAM に起動させて、物理サーバーをクラウドに移行できます。ダウンロード ページの Migrate for Compute Engine 物理サーバー コネクタをご覧ください。
Migrate for Compute Engine コネクタは、物理サーバーのローカル ストレージをマッピングし、Migrate for Compute Engine クラウド移行オペレーションの管理オブジェクトとしてスタブ VMware VM を作成します。
クラウドでのデータ変更がオンプレミスで同期されない、書き込み分離モードで移行が行われる点を除き、移行は他の VM の移行と同じです。
システム要件
- サポートされるディスクタイプには、SAS、SATA、SSD、ハードウェア コントローラによる仮想ディスク、物理 HBA にマウントされた SAN ボリュームがあります。PATA/IDE ディスクはサポートされていません。
- RAM: 4 GB 以上の RAM をおすすめします。RAM が 4 GB 未満のマシンでは、ブート スプラッシュ画面(キーボード アイコン付きの画面)の任意のキーを押し、メニューから [Velostrata Connector low memory] オプションを選択します。 このオプションは、CD イメージからオンデマンドで読み込みます。
- DVDROM / CDROM: Velostrata Connector ISO を起動する物理 DVDROM / CDROM または仮想 CDROM です。
始める前に
移行のために Google Cloud を構成します。
オンプレミスから Google Cloud に移行するには、前提条件を入力します。
Migrate for Compute Engine でサポートされている OS のバージョンを確認します。
Linux の場合は、Velostrata-Prep パッケージをインストールします。
Migrate for Compute Engine 物理サーバー コネクタ(ダウンロード ページ)をダウンロードします。
ISO を CD または DVD に書き込みます。
iSCSI ソフトウェア アダプタを確認します(次のセクションをご覧ください)。
iSCSI ソフトウェア アダプタの追加
物理サーバーを移行するには、VMware iSCSI ソフトウェア アダプタが必要です。
このアダプタが次のように設定されていることを確認します。
- vCenter で、[VM host] を選択します。
- [Configure] タブを選択して、中央のパネルから [Storage Adapters] オプションを選択します。iSCSI アダプタ ソフトウェアがある場合は、このパネルに表示されます。
iSCSI アダプタが必要な場合:
- [Configure] > [Storage Adapter] に移動し、iSCSI ソフトウェア アダプタを追加します。
- [Networking] で [VMKernel adapters] を選択し、Edit アイコンをクリックします。
- [Port properties] オプションをクリックします。
- [Enabled services] で、[Provisioning] の横にあるチェックボックスをオンにし、[OK] をクリックします。
Velostrata ISO からの起動
ILO(HP Enterprise サーバー)または iDRAC(Dell サーバー)を使用します。 以下の手順では、HP ILO を使用します。
- ILO リモート コンソールを起動します。
- [Virtual Drives] > [Image File CD/DVD-ROM] を選択し、ダウンロードした Velostrata Connector ISO を選択します。
- [Power Switch] > [Reset] を選択します。
- サーバーが起動したら、ISO から起動しているか確認します。
- 次の認証情報を使用して ISO にログインします: ubuntu \ Welcome01
- [./VelosConnector.sh] スクリプトを実行して、VelosConnector メニューを表示します。
スタブ VM の登録
スタブ VM は、vSphere で作成される管理オブジェクトです。Migrate for Compute Engine はスタブを使用して物理サーバーと通信します。
スタブ VM を登録するには:
- VelosConnector メニューで、[1] の Register a Stub VM for Migrate for Compute Engine operations を選択し、画面に表示された手順に従います。Google Cloud でインスタンスを作成し、適切な移行を実行するには、OS を正確に登録する必要があります。VM に関連付けられた iSCSI ターゲットは、同じ送信元 IP アドレスのスタブ VM を登録するときに作成されます。
- スタブ VM が vCenter に表示されていることを確認します。
VM が vCenter に登録されたら、他の VM と同様に移行を実行できます。
スタブ VM の削除
移行が完了したら、ESX で VM と iSCSI ターゲットの構成を削除できます。
- VelosConnector メニューで、[2] の Delete a Stub VM を選択します。
- 画面の指示に沿って操作します。
- vCenter で、VM と iSCSI ターゲットが削除されていることを確認します。
iSCSI ターゲット設定の表示
クラウドに移行する iSCSI 修飾名(IQN)、ポータル、ストレージの論理ユニット番号(LUN)を表示できます。
- VelosConnector メニューで、[3] の Show iSCSI Target Settings を選択します。
- サーバーのすべてのディスクが表示されることを確認します。
物理サーバーの IP 構成の管理
iSCSI ターゲット構成に使用するサーバーの IP 構成を表示できます。デフォルトでは、サーバーは DHCP からの IP 構成を要求しますが、静的 IP アドレスを設定できます。スタブ VM を登録するには、有効な IP アドレスが必要です。
- VelosConnector メニューで、[4] の [Show IP Configuration] を選択します。
- VelosConnector メニューで、[5] の [Setup Static IP] を選択します。