Filestore には、次のような既知の問題があります。
Filestore インスタンスとクライアントは、172.17.0.0/16
サブネット範囲の IP アドレスを持つことができない
Filestore インスタンスは、内部コンポーネントに 172.17.0.0/16
アドレス範囲を使用します。そのため、次の制限が適用されます。
172.17.0.0/16
の IP アドレス範囲を持つクライアントは、Filestore インスタンスに接続できません。範囲
172.17.0.0/16
と重複する予約済み IP 範囲を持つ Filestore インスタンスを作成することはできません。
Windows NFS クライアントでのレスポンスが遅い
Windows NFS クライアントによっては、フォルダの作成やファイルの削除に 20 秒以上かかることがあります。クライアントのレスポンスを改善するには、以下の手順に従って、NetBIOS と SMB で使用されるポート(通常はポート 445 と 139)へのネットワーク トラフィックをブロックする Windows ファイアウォール ルールを作成します。
- Microsoft 管理コンソールで [セキュリティが強化された Windows ファイアウォール] スナップインを開きます。
- 左側のペインで [送信の規則] をクリックします。
- 右側の [操作] ペインで、[新しい規則] をクリックします。
- [新規の送信の規則ウィザード] で、[ポート] ラジオボタンを選択して [次へ] をクリックします。
- [TCP] ラジオボタンを選択し、[特定のリモートポート] ラジオボタンをクリックして、[特定のリモートポート] ラジオボタンの横にあるフィールドに「445, 139」と入力します。[次へ] をクリックします。
- [接続をブロックする] ラジオボタンをオンにして、[次へ] をクリックします。
- [ドメイン]、[プライベート]、[パブリック] のチェックボックスをオンにして、[次へ] をクリックします。
- ファイアウォール ルールの名前を入力し、[完了]をクリックします。
特定リージョンの特定のサービス階層に割り当てがない
特定リージョンで特定のサービス階層のデフォルトの容量割り当てが 0 と表示されている場合は、割り当てを増やすまでその階層の Filestore インスタンスを作成できません。
この問題を解決するには、追加の割り当てをリクエストしてください。
Cloud Storage と Filestore の間でデータをコピーする
gcloud
を使用して Cloud Storage から Filestore インスタンスにデータをコピーすると、低速になることがあります。パフォーマンスを改善する方法の詳細については、Google Cloud リソース全体でパフォーマンスを改善するをご覧ください。
Storage Transfer Service を使用して、大規模なデータセットを Cloud Storage から Filestore ファイル共有に移動することもできます。詳細については、大規模なデータセットを Cloud Storage から Filestore に転送するをご覧ください。
その他のオプションについては、インスタンス間でデータをコピーするをご覧ください。
VPN 経由でマウントする
クライアントと Filestore インスタンスのサブネット範囲が重複している場合、VPN を経由してマウントしようとすると、
mount
コマンドが応答しなくなることがあります。クライアントが Compute Engine VM の場合は、VM の移行の手順に沿って、[サブネットワーク] フィールドのみを変更します。このフィールドには、Filestore インスタンスの IP 範囲と重複しないサブネットを選択します。
Filestore インスタンスの IP アドレスをアドバタイズするように Cloud Router を明示的に構成していない場合、VPN を介してマウントしようとすると、エラーが発生します。
mount.nfs: Connection timed out
Filestore インスタンスの IP アドレスをアドバタイズするように Cloud Router を構成する手順については、カスタム IP 範囲のアドバタイジングをご覧ください。
外部またはサードパーティの VPN プロバイダを使用する必要があります。詳細については、リモート マウントをご覧ください。
プロビジョニングされている最大容量に達する前の容量エラー
使用率が最大容量に近づくと、
No space left on device
エラーを受信する場合があります。この場合は、インスタンスに容量を追加できます。ファイル共有に保存されるファイルごとに 1 つの i ノードが消費されます。ファイル システムで i ノードが不足すると、割り当てられた最大容量に達していなくても、ファイル共有にファイルをさらに保存できなくなります。多数の小さなファイルに接続する場合は、容量を増やす必要がある場合があります。詳細については、I ノードの使用状況をご覧ください。