エンティティ

各インテントのパラメータには、エンドユーザー表現のデータの抽出方法を指定するエンティティ タイプと呼ばれるタイプが含まれます。

Dialogflow では、さまざまなタイプのデータに対応する事前定義のシステム エンティティが提供されています。たとえば、日付、時刻、色、メールアドレスなどを照合するシステム エンティティがあります。カスタムデータを一致させる独自のカスタム エンティティを作成することもできます。たとえば、食料品店エージェントで購入可能な野菜の種類に一致する野菜エンティティを定義できます。

エンティティの用語

エンティティという用語は、このドキュメントおよび Dialogflow コンソールでエンティティの一般的なコンセプトを説明する目的で使用されています。エンティティの詳細を説明するときには、より具体的な用語を理解しておくことが重要です。

  • エンティティ タイプ: ユーザー入力から抽出する情報のタイプを定義します。 たとえば、「野菜」はエンティティ タイプの名前になり得ます。Dialogflow コンソールで [Create Entity] をクリックすると、エンティティ タイプが作成されます。API を使用する際は、エンティティ タイプという用語が、EntityType タイプを指します。

  • エンティティ エントリ: エンティティ タイプごとに多数のエンティティ エントリがあります。各エンティティ エントリには、同等と見なされる単語または句のセットが含まれています。たとえば、エンティティ タイプが野菜の場合、次の 3 つのエンティティ エントリを定義できます。

    • ニンジン
    • 新玉ねぎ、分葱
    • ピーマン、パプリカ

    Dialogflow コンソールでエンティティ タイプを編集する場合、表示される各行がエンティティ エントリになります。API を使用する際はエンティティ エントリという用語が Entity タイプ(一部のクライアント ライブラリ言語では EntityType.Entity または EntityType_Entity)を指します。

  • エンティティ参照値と類義語: エンティティ エントリの中には、上記の新玉ねぎ(分葱)の例のように複数の単語や語句が含まれる場合があります。これらのエンティティ エントリには、1 つの基準値と 1 つ以上の類義語を定義します。