以降のセクションでは、セルフマネージド PostgreSQL データベースの構成方法について説明します。
データベースの論理レプリケーションを有効にする
postgresql.conf
ファイルにwal_level=logical
を追加して、データベースのwal_level
パラメータを設定します。サーバーを再起動します。
パブリケーションとレプリケーション スロットを作成する
スーパーユーザーとして PostgreSQL コンソールにログインします。
パブリケーションを作成する複製するテーブルのパブリケーションのみを作成することをおすすめします。これにより、Datastream は関連データを読み取り専用にできるようになり、データベースと Datastream の負荷が軽減されます。
CREATE PUBLICATION PUBLICATION_NAME FOR TABLE SCHEMA1.TABLE1, SCHEMA2.TABLE2;
以下を置き換えます。
- PUBLICATION_NAME: パブリケーションの名前。Datastream のストリーム作成ウィザードでストリームを作成するときに、この名前を指定する必要があります。
- SCHEMA: テーブルを含むスキーマの名前。
- TABLE: 複製するテーブルの名前。
パブリケーションは、スキーマ内のすべてのテーブルのパブリケーションを作成できます。この方法で、今後作成するテーブルを含め、指定したスキーマのリストにあるテーブルの変更を複製できます。
CREATE PUBLICATION PUBLICATION_NAME FOR TABLES IN SCHEMA1, SCHEMA2;
データベース内のすべてのテーブルのパブリケーションを作成することもできます。この方法によって、ソース データベースと Datastream の両方の負荷が増加します。
CREATE PUBLICATION PUBLICATION_NAME FOR ALL TABLES;
次の SQL コマンドを入力して、レプリケーション スロットを作成します。
SELECT PG_CREATE_LOGICAL_REPLICATION_SLOT('REPLICATION_SLOT_NAME', 'pgoutput');
以下を置き換えます。
- REPLICATION_SLOT_NAME: レプリケーション スロットの名前。Datastream ストリーム作成ウィザードでストリームを作成するときに、この名前を指定する必要があります。
Datastream ユーザーを作成する
DataStream ユーザーを作成するには、次の SQL コマンドを入力します。
CREATE USER USER_NAME WITH ENCRYPTED PASSWORD 'USER_PASSWORD';
以下を置き換えます。
- USER_NAME: 作成する Datastream ユーザーの名前。
- USER_PASSWORD: 作成する Datastream ユーザーのログイン パスワード。
作成したユーザーに次の権限を付与します。
ALTER ROLE USER_NAME WITH REPLICATION; GRANT SELECT ON ALL TABLES IN SCHEMA SCHEMA_NAME TO USER_NAME; GRANT USAGE ON SCHEMA SCHEMA_NAME TO USER_NAME; ALTER DEFAULT PRIVILEGES IN SCHEMA SCHEMA_NAME GRANT SELECT ON TABLES TO USER_NAME;
以下を置き換えます。
- USER_NAME: 権限の付与先となるユーザー。
- SCHEMA_NAME: 権限の付与先となるスキーマの名前。
次のステップ
- Datastream と PostgreSQL ソースの連携方法の詳細を確認する。