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顧客事例

メタウォーター株式会社:コンサルティング サービスをフル活用し、業務スタイル変革を支える ICT 基盤として Google Cloud の短期導入、構築を実現

2020年10月30日
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Google Cloud Japan Team

メタウォーター株式会社(以下、メタウォーター)では、新しいシステム構築の基盤となるハイブリッド クラウドの実現に向け、Google Cloud の採用を決定。導入にあたり、Google Professional Services Organization(PSO)、および株式会社トップゲート(以下、トップゲート)の GCP 認定トレーニングを活用しました。メタウォーターの IT 企画部の責任者、および担当者 4 名、トップゲートの担当者 2 名に話を伺いました。

利用している Google Cloud サービス:PSO コンサルティング サービスCloud SQLCompute EngineApp Engine DataflowFirebaseFirebase Realtime DatabaseCloud StorageBigQueryCloud TasksCloud BuildSecret ManagerPub/Sub

Google Workspace*(旧称 G Suite) に蓄積されたデータの活用を目的に Google Cloud を採用

水・環境インフラの整備、更新、持続に向けた事業活動とともに、水・環境の保全、啓発、災害復興支援などの CSR 活動を通じて、地域・社会、地球環境保全に貢献し続けることを目指すメタウォーター。近年、オフィスのフリーアドレス化やテレワーク、週休 3 日制の導入など、ワークライフ バランスの充実に向けた取り組みも推進しています。

「メタウォーターは、常に先進的な取り組みを推進している企業であると自負しています。市民の皆様のインフラを支えるという仕事は、非常に地道な作業の積み重ねで成り立っています。作業効率化のためにもこれからは業務スタイル変革が不可欠です。業務スタイル変革の基盤を支えているのが ICT 活用であり、すでに Google Cloud は切り離せないソリューションになっています。」

こう話すのは、メタウォーター 経営企画本部 IT 企画部 部長の上野さんです。ビジネスの加速を IT で実現するには、オンプレミス環境で運用していた社内 / 社外向けシステムでは限界があり、必要なリソースを必要な時に、すぐに利用できるようにするためにクラウド化を決定。ハイブリッド クラウドを実現するためのクラウド サービスとして、Google Cloud の採用を決定しました。

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その理由を、メタウォーター経営企画本部 IT 企画部 IT 推進グループ 主任の金城さんは、「2012 年頃から Google Workspace(旧称 G Suite)を利用しており、大量のデータが保存されていたことから、このデータを有効活用するためには、Google Cloud を使うのが最適であると判断しました」と話します。

また、2016 年頃から Google Cloud 上でのアプリ開発をトップゲートにサポートしてもらったときの成功経験も Google Cloud を採用した理由の 1 つでした。「クラウド導入が進む中で想定されるさまざまな問題や課題に対し、トップゲートの支援があれば、開発のスピードを維持できると確信しました。」(金城さん)

Google Cloud の最先端の技術の活用で ICT に強い企業に

Google Cloud による次世代システム基盤の構築にあたり PSO を活用していますが、その理由を金城さんは次のように語ります。「世界標準の設計基礎を構築したいという思いからでした。社会インフラを担う一部上場企業として、設定ミスなどによりセキュリティが担保できなくなるリスクなどをいかに軽減するかを検討していました。 そこへ PSO のコンサルティング サービスを知り、PSO のコンサルタントをプロジェクトに交えて進めていきたいと思うようになりました。」

PSO によるコンサルティング サービスの開始にあたり、まずは現状や目指すゴールを確認。次に将来的な DX も含め、ビジネスの変化に迅速かつ柔軟に対応できる ICT インフラの実現に向け、認証認可の設計や Virtual Private Cloud(VPC)など、ひと つひとつ要件を整理し、メタウォーターに最適なクラウド導入の設計を行いました。

「PSO とのプロジェクト期間中は、コンサルタントが作成した資料を Google Meet で画面共有をしながらディスカッションを実施しました。ミーティング中に決定した事項は即座に資料に反映され、我々は常に最新化された資料を社内会議で活用することができました。また、読み返してわからないことや技術的な不明点は Google Chat で確認し、理解を深めていくということを繰り返しました。環境構築期間中は、トライアンドエラー を繰り返すことで、応用的な知識と技術が身についたと実感しています。」(金城さん)

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PSO コンサルティング サービスの評価を、メタウォーター経営企画本部 IT 企画部 IT 推進グループ マネージャーの堀内さんは、「過去に採用した他社のコンサルティング サービスでは、事前に決まったことしか対応してくれず、要件や状況に応じた柔軟なプロジェクトの進め方や、議論のトピックをアレンジすることができないことが多かったのですが、今回は非常にうまくいったと思っています。より良い ICT インフラを実現するためには何が必要か、我々の思いや問題を理解して寄り添ってもらえました。目指すベクトルを共有できたことが成功の鍵でした」と話します。

今後の展望について上野さんは、「クラウドを活用することで、場所と時間という制約がなくなります。また、チームによる共同作業により、業務を効率化し、競争力を高めていきたいと思っています。Google Cloud の最先端の技術を活用することで、ICT に強い企業に成長していきたいと思っています。Google Cloud とトップゲートには、引き続き強力なサポートを期待しています」と話しています。

パートナーのサポート

Google Cloud の導入にあたり、アプリ開発の経験はあったものの、インフラ構築の経験がなく、知識やノウハウがなかったことが導入の障壁となっていました。そこでアプリ開発のサポートも受けていたトップゲートの認定トレーニングを受講することを決定します。 

まずは 2019 年末に、1 日で実施されるクラウド インフラストラクチャの基礎コースを受講。その後、応用編となる 3 日間の GCP アーキテクト トラックも受講しています。トレーニングについて、トップゲート GCP Authorized Trainer の関根さんは、「基本的には、Google Cloud の公式メニューを提供しましたが、メタウォーター様の要件に合わせた最新情報を補足資料として加え、できるだけ分かりやすいトレーニングを心がけました。トップゲートには開発チームもあり、現場からの情報やノウハウも含めてトレーニングを提供できる強みを生かしました」と話します。

トレーニングを受講した効果を、メタウォーター経営企画本部 IT 企画部 IT 推進グループの木田さんは、次のように話します。「これまでクラウドを使ったことがなかったので、当初は操作はもちろん、何をすればよいかまったく分かりませんでしたが、実際にハンズオンでトレーニングを受けることで、Google Cloud を体系的に理解できたことが最大のメリットでした。」

また、メタウォーター経営企画本部 IT 企画部 IT 推進グループの笠原さんは「応用編では、特別メニューによりさまざまな角度から分かりやすく説明してもらえたので、理解度は非常に高いと感じました。質問もしやすい雰囲気で、多くの質問にも的確に答えていただき、さらに理解が深まりました」と話します。

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「トレーニング受講後には、早速望ましいインフラを作るにあたりどうすれば良いか?という議論が進んだ」という金城さん、「今後さらに Google Cloud の利用が拡大していけば、ほかのメンバーにも受けてもらおうと思っています。トレーニングは、それくらいためになりました」と語ります。

トップゲートの認定トレーニングの評価について、堀内さんは、「トップゲートには、非常に柔軟なトレーニングを提供してもらえました。プロジェクトを成功させるためには、何が必要かを我々の視点で検討してアドバイスいただきました。今後も同じスタンスでサポートを提供してほしいと思っています」と話します。

株式会社トップゲート Product Division Product Sales Section の増谷さんは、「社会インフラを支える会社の ICT インフラをサポートする一環として、認定トレーニングがあると思っています。状況に合わせて求められるカリキュラムも変わってくるので、公式メニューをベースにしつつ、環境の変化とお客様のプロジェクトの目的に応じた最適なトレーニングを支援していきたいと思っています」と話しています。


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(写真左から)
・経営企画本部 IT 企画部 部長 上野 隆史 氏
・経営企画本部 IT 企画部 IT 推進グループ 笠原 里沙 氏
・経営企画本部 IT 企画部 IT 推進グループ 主任 金城 良 氏
・経営企画本部 IT 企画部 IT 推進グループ 木田 幸祐 氏
・経営企画本部 IT 企画部 IT 推進グループ マネージャー 堀内 功一 氏

メタウォーター株式会社
2008 年 4 月、日本碍子株式会社と富士電機株式会社の各水環境事業子会社の合併により、日本で最初の水・環境分野における総合エンジニアリング企業として発足。2014 年 12 月には、水インフラ企業で初めて電気・ガス業として、東証 1 部に上場。社会インフラに携わる企業グループとして、機械技術、電気技術、ICT、運転・維持管理ノウハウの融合を進め、水道・下水道・資源環境(ごみリサイクル)の事業を展開。積み重ねてきた実績と、ICT などを活用した技術、そして“社会インフラを支え続ける”という意思をこめた企業理念「続ける。続くために。」を策定し、人々の生活や産業に欠かせない「水・環境インフラ」の持続に取り組んでいます。


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(写真左から)
・Product Division Product Sales Section 増谷 謙介 氏
・Product Division Training Section GCP Authorized Trainer  関根 泰 氏

株式会社トップゲート
(Google Cloud パートナー)


*2020 年 10 月、G Suite は新たに Google Workspace としてブランドを刷新しました。

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