app.yaml によるアプリの構成

App Engine アプリを構成するには、app.yaml ファイルを使用します。このファイルには、CPU、メモリ、ネットワーク リソース、ディスク リソース、スケーリングをはじめとする、環境変数を含む全般的な設定が含まれています。

app.yaml ファイルの概要

app.yaml ファイルには、バージョンや URL など、PHP アプリのランタイム構成を指定できます。このファイルは、特定のサービス バージョンのデプロイ記述子として機能します。

追加サービス用に app.yaml ファイルを作成してデプロイするには、その前に、default サービス用の app.yaml ファイルを作成する必要があります。

PHP バージョン 7.4 以降では、app.yamlruntime_configoperating_system を設定してオペレーティング システムを指定する必要があります。必要に応じて、app.yamlruntime_version 設定を含めることで、ランタイム バージョンを指定できます。runtime_version の設定が指定されていない場合は、デフォルトで最新の PHP バージョンが使用されます。

v7.4 以降

    runtime: php
    env: flex

    runtime_config:
        operating_system: "ubuntu22"
        document_root: .

v7.3 以前

runtime: php
env: flex

runtime_config:
  document_root: web
アプリのサービスの複雑さによっては、対応する app.yaml ファイルの一部の要素を定義するだけで済む場合もあります。次の例では、PHP アプリをフレキシブル環境に配置する場合に必要となる内容について示します。

app.yaml ファイルには一意の名前を指定できます。ただし、その場合はデプロイ コマンドでもそのファイル名を指定する必要があります。たとえば、app.yaml ファイルに service-name-app.yaml または app.flexible.yaml という名前を指定した場合は、次のいずれかを使用してアプリをデプロイする必要があります。

gcloud app deploy service-name-app.yaml
gcloud app deploy app.flexible.yaml
アプリで複数のサービスと app.yaml ファイルを構造化する方法については、ウェブサービスの構造化についての記事をご覧ください。

すべての構成要素

この構成ファイルでサポートされるすべての要素の一覧については、app.yaml リファレンスをご覧ください。