このページでは、Cloud Run for Anthos プラットフォームの選択に役立つ詳細情報を説明します。Cloud Run for Anthos には、フルマネージド環境と Anthos のどちらでサービスを実行するかを選択できる柔軟性があります。すでに Anthos を使用している場合、Cloud Run for Anthos は Anthos GKE クラスタまたはオンプレミス ワークロードに簡単にデプロイできます。さらに、Cloud Run から Cloud Run for Anthos(またはその逆)に簡単に切り替えることができます。アプリケーション コードを変更する必要はありません。
プラットフォームの違いを理解する方法の 1 つとして、次の大まかなアーキテクチャ図をご覧ください。
Cloud Run
Cloud Run プラットフォームを使用すると、基盤となるインフラストラクチャについて心配することなく、ステートレス コンテナをデプロイできます。ワークロードは、アプリへのトラフィックに応じて自動的にスケールされるか、ゼロにスケーリングされます。料金は、アプリが実行されている間のみ 100 ミリ秒単位で課金されます。
Cloud Run for Anthos
Cloud Run for Anthos は Kubernetes の複雑なコンセプトを抽象化するため、デベロッパーは Kubernetes とサーバーレスの両方のメリットを簡単に活用できます。カスタム マシンタイプを選択でき、追加のネットワーキングのサポートと Cloud Accelerator も用意されています。ワークロードは、オンプレミスまたは Google Cloud 上で実行できます。
比較表
次の表は、プラットフォーム間の主な違いを示したものです。
Cloud Run | Cloud Run for Anthos | |
---|---|---|
料金 | 従量課金 | Google Kubernetes Engine または Anthos の一部として含まれています。 |
マシンタイプ | 制限された CPU とメモリ | Anthos 上の標準またはカスタム マシンタイプ(GPU を含む) |
自動スケーリング | デフォルトでは、割り当ての増加でコンテナ インスタンスを最大 1,000 個に増やすことができます。 | Anthos GKE クラスタの能力によって制限される |
ID とポリシー | 各サービスを呼び出せる ID を管理(または、未認証の呼び出しを許可) | サービスをインターネット上で公開し、クラスタまたは VPC ネットワークでのみ利用可能にする |
ネットワーキング | サーバーレス VPC アクセス経由での VPC / Compute Engine ネットワークへのアクセスサービスが Istio サービス メッシュに含まれていない | VPC / Compute Engine ネットワークにアクセス可能。サービスが Istio サービス メッシュに含まれている |
URL | 自動サービス URL と SSL 証明書 | 手動の SSL 証明書を含むカスタム ドメインのみ |
コンテナの分離 | gVisor サンドボックスに基づく厳格なコンテナ分離 | Kubernetes のデフォルトのコンテナ分離 |
実行環境 | Google インフラストラクチャ上でフルマネージド | Anthos on Google Cloud VMware 上にデプロイされた Anthos(オンプレミス) |